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この記事は決して見ないでください

今日は出水市で仕事です。
出水市は鹿児島中央駅から新幹線で北へ30分
鶴の越冬地として有名です。

鶴の恩返しという民話があります。
鶴が恩返しをする話です。
(そのまんまかよ。)

「のぞかないでください」と言われたのに部屋をのぞいてしまい
その鶴は去ってしまうという悲しい物語でもあります。

こういう「やってはいけない」と禁止されたにもかかわらず
破ってしまう話って多いですよね。

たとえば「決して開けないで」と言われたのに
玉手箱を開けたしまう浦島太郎。

「中を見るな」と言われたのに見てしまう
日本神話のイザナギ。

「後ろを振り返ってはいけない」との警告を破って
塩の柱になってしまう創世記のロトの妻。

こういうパターンの話は世界中の神話や民話に見られるそうで
「見るなの禁止」とか「見るなのタブー」と
呼ばれているそうです。

ただ日本の民話や神話では
見るなと命じるのが女性であるという特徴があるようです。

この辺の日本人の深層心理については
精神科医で臨床心理学者の北山修さんの本が詳しいのですが
読んでません。

(読まずに語るな。)

読んでいないですが
北山さんが書いた歌は大好きで
「あの素晴らしい愛をもう一度」と
「さらば恋人よ」は私のカラオケの十八番です。

(どうでもいい。)

マーケティングでは
「禁止されると逆にその行動を取りたくなる」という心理のことを
カリギュラ効果と言います。

言葉の由来は、1980年代のアメリカ映画「カリギュラ」にあります。

その過激な内容から一部の地域で上映禁止となったことから
逆に観客の興味を惹き、映画は大ヒットしたんだそうです。

人は禁止されるほど魅力を生み出し
結果としてその行動を促進する力を持つということです。

限定公開や限定販売
ティーザー広告等もこの効果を狙ったマーケティング手法です。

私は誰にも言うなと言われたら言いたくなり
絶対に誰にも言うなと言われたら絶対言いたくなります。

これはカリギュラ効果ではなく、私がひねくれているだけです。


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