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絵本(本)と保育園

私は、絵本(本)は保育園に必要なもの
と思っています。
絵本が良いという科学的根拠については
多くの研究者が発表してくれているので
省きます。

私は、保育実践をしていて
絵本や本に何度も助けられたので
保育士さんは理解できると思っています。

絵本の環境構成で大事なことは
先生(保育士)の常識をおしつけない
ことです。

世の中の保育園は
園によっていろいろな絵本への
考え方(方針)があります。

図書館みたいな絵本ルームが
設けてある保育園もあれば
絵本を子どもの手の
届くところには、
置かない方針の保育園もあります。

これだけ園によって
差があることは、
子どもにとってあまり良くないので
日本の保育園全体で決まりを作れば
いいと思っています。
「保育園の絵本は子どもの手の届くところに
子どもの人数✖︎3冊は常に
置いておかなければならない」
のような決まりです。


先日視察させていただいた
ある保育園の2歳クラスでは
「室内の手の届くところに絵本を置いています。
そして、季節にあわせて定期的に入れ替えてしています。」
と説明をしてくださいました。
それはそれでいいのですが

保育士さんはこの常識を疑ってみることが
大事です。
常識は、その人にすりこまれていることなので
優秀な保育士さんでしか自分で気付けません。


年齢にあった本 季節にあった本
それは大人が決めた常識であって
一人一人の興味関心を考えると
それが本当に子どもにとって良い環境なのかは
わかりません。

絵本の読み聞かせの時間を設けて
聞いてもらうのであれば
年齢や季節にあった本を
選んで提供するで構わないと
思いますが
保育室の本は
ジャンルにとらわれないで
良いと私は考えていました。

本ならなんでもいいのか?
ではなく、いろいろ試してみると
楽しいですよ!という提案です。

○小学生の理科の教科書を見た男の子が
「この実験をしてみたい」と興味を持った。
○電車好きな子が電車雑誌を見比べて
「この電車の名前は〇〇」と教えてくれる。
○サッカー雑誌を見て体を使って真似てみる子
○玩具屋のカタログを見て「これほしいねぇ」と
友達と語り合う子達
○ヘアカタログを見て人形の髪型を変えている女の子
○乳児用の絵本を読んでみる五歳児

などなど。
様々な子どもの姿を発見できます。
その姿からより良い保育実践に
つなげていくのは
保育士さん個々の力量ですが
まずは、これまでの常識を疑ってみることで
子どもの新しい発見につながると思います。

「まだ早いから」
「すぐ破るから」
「トラブルになるから」
「これまで〇〇だったから」と
考えないで
今の常識を見直してみましょう。
そこに新しい考えが生まれることでしょう。


※これまで絵本の絵ばかり見ていた
子どもが絵本の文字を見るようになった時
 成長がうれしい反面寂しくなる時がある。
 私もまだまだ常識にとらわれていると感じる。


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