自分で考える力が身につく!13歳からのMBA⑥
○会社を継続させるお金の流れ
会社の中ではいろいろなお金の流れがあります。
大きく分けて、2つあります。
商品やサービスを提供するためのコストをかけて、それを超える売上をかせいで、利益を上がる流れ、、と、建物や土地を手に入れたり、人を雇ったり、新しいことを初めるたびに数百、数億のお金がかかってくる。このお金を、投資家や銀行から集め、利益が上がれば、その人たちに分け前を返していく、、という流れがあります。
経営者は、この2つの流れを管理する必要があり、それぞれ、損益計算書と、貸借対照表です。
○お金の出入りは、必ず計算しよう
会社のお金を悪い事に使っていないか、実はもうかっていないか、会社のお金の出入りをちゃんと知っておくことは、会社を経営するときに非常に大切なことです!
経営者だけでなく、銀行や投資家のひとたちにも会社の経営状況を、報告しなければいけません。
年に一回その年の収支や資産状況を計算する決算報告が義務付けられています。
○売り上げや、利益、コストがわかる損益計算書
まずは1年間でどれだけの売り上げをかさいだかを、計算します。次に、1年間でどれだけお金をつかったかを計算します。
商品、サービスをつくる、行うためにかかった費用、売上原価。商品、サービスを管理し、届けるためにきった費用、販売管理費に分けて計算します。
売上から費用を引いた金額が、プラスなら営業利益、マイナスならば営業損失となります。
この、売上、費用、利益(損失)をまとめたものを損益計算書といいます。損益計算書を見れば、その会社がもうかっているのかは一目でわかります。
○貸借対照表とは?
お金をどこから集めて、どう使っているかが報告されてるのが貸借対照表です。
お金を出した人たちは、貸借対照表を見て、お金の使い方をチェックし、助言や議論をします。
悪いことに使っていないかだけでなく、もっとよい使い方はないかも考えます。
○過去の報告だけじゃなく、未来の計画も立てる
去年の決算とともに、会社は次の1年間の経営計画を立てて、再スタートします。
このとき、1年分の予算を立てます。
予算では、毎月、どれぐらい売り上げ、どれくらい費用が発生していくかの予想を立てます。
また、年内にいつ銀行に返済しなければいけないとか、逆に年内に銀行や投資家からいつ資金を調達できるよかも予定を立てておきます。
会社の中では、経理という仕事の人が、これを計画しています。
次の1年の事業がスタートしてからは、毎月、予想通りになったかどうかをチェックします。
予想より悪い場合には、すぐに対応策を立てなければなりません。逆に、予想より良い場合にも、会社は対策が必要になります。好調が続いたら、商品がなくなってしまったり、人材が不足したり、追加的にお金が必要になるかもしれないからです。
○事業の売上、費用の構造を知っておこう
あるラーメン屋さんは一杯、1000円で売っています。そして、そのラーメン屋さんには、毎月、家賃や人件費で、40万かかります。また、一杯あたりの原材料費は200円です。ラーメンの売れた数と費用の関係は、どんなグラフになりますか?
総費用の線を売上が超えて行けば利益がでることになります。損と利益の境目になる点のことを、損益分岐点といいます。
事業を行う時には、この、売上と費用の関係を必ず分析します。どうなると、もうけやすけなるのか、赤字になりやすいか、グラフを使うととてもわかりやすいのです。
○支払いを減らせば、利益は簡単に得られる
働く人の給料を安くしたり、原材料の購入費を減らしたり、物流費をケチったりして、支払いを減らしていけばいいのです。しかし、それを続けていくと、人はつぶれ、取引先は付き合ってくれなくなります。
会計の数字ばかり見ていると、ついつい、もっともうけるために費用をケチろうとしていまいます。でも、その結果、数字では見えない、信頼という会社の大切な資産を失っているのです。
長く続く事業は、おたがいにもうかる、つまりお互いが勝利できる付き合い、という意味でWin-Winが大切だとされます。
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