マガジンのカバー画像

BOOK LIFE

63
読書
運営しているクリエイター

#アガサ・クリスティー

『春にして君を離れ』 アガサ・クリスティー 著

『春にして君を離れ』 アガサ・クリスティー 著

アガサ・クリスティーといえばミステリーだが、この小説はミステリーではない。旅の途中、何もない田舎で足止めをくらい、何もないがゆえに自分自身と向き合うハメになる。自分のしてきたことを振り返ることで、自分自身に気付いていく。

自分のことしか考えず、自分が1番正しいと信じ、他人を認めない主人公ジョンの物語。

この本を読んでいて感じるのは自分自身はどうなのか?と考えさせられること。自分にジョンと同じ部

もっとみる
『オリエント急行の殺人』アガサ・クリスティー著

『オリエント急行の殺人』アガサ・クリスティー著

1934年発表
1974年と2017年には映画化もされた作品

最初のあたりで感じた違和感を読んでいく内に忘れて推理してしまった故に驚いた。

あまり推理小説を読んでいないからか、こんな終わり方があるとは思わなかった。

結末に解き明かされるトリック、真犯人に驚き。
犯人のその後に、と2度驚いた。

真実とは正義とはを問われる。
これは本当によく考えたい内容だが、悪は本当に悪なのか?
善は本当に

もっとみる