投資の基本(4)板情報
今回は、直接的な企業分析に関することではないですが、投資をする上では大切なことである板情報の見方について解説します。
板情報とは
下記が板情報のイメージ図です。
板情報の意味
板情報の左手にある数字は、売却した人たちの価格ごとの株数を表しています。反対に右手にある株数は、買付したい人たちの価格ごとの株数を表しています。
続いて上の紫色の点線の箇所ですが、前場の9時寄付前と後場の12時30分寄付前の成行の注文数が表示されます。寄付前以外は基本的には表示されません。
板情報では、どの価格のどれだけの注文数が出ているのかを見ることができます。下記の例では、903円に100株の注文が出ています。反対に、904円で1,000株の買いが出ています。
株式の注文の種類
注文の種類は大まかな以上があります。
※証券会社によって用意している注文の種類が異なりますので、その点ご注意下さい。
成行
「どんな価格でも良いので買って欲しい又は売って欲しい」といった注文方法です。基本的には売買が成立しやすい取引ですが、注文数によっては注文が成立しない(売り買いできない)こともあります。
指値
「価格、注文を出す期間を指定して買う、売る」注文方法です。ただし、その日の値幅制限内の価格での指値になります。
寄成(寄付成行)
「前場9時の寄付、後場12時30分の寄付時にどんな価格でもよいので買ってほしい、売って欲しい」といった注文方法です。基本的には売買が成立しやすい取引ですが、注文状況によっては注文が成立しない(売り買いできない)こともあります。
寄指(寄付指値)
「価格、注文を出す期間を指定し前場9時の寄付、後場12時30分の寄付時に買ってほしい、売って欲しい」といった注文方法です。指定した価格次第で売買は成立しないことがあります。
引成(引成行)
「前場9時の引け、後場12時30分の引け時にどんな価格でもよいので買ってほしい、売って欲しい」といった注文方法です。基本的には売買が成立しやすい取引ですが、注文状況によっては注文が成立しない(売り買いできない)こともあります。
引指(引指値)
「価格、注文を出す期間を指定し前場9時の引け、後場12時30分の引け時に買ってほしい、売って欲しい」といった注文方法です。指定した価格次第で売買は成立しないことがあります。
逆指値
「ある価格よりも値下がりしたら保有している株を売って欲しい、ある価格よりも値上がりしたら買い戻ししてほしい」といった注文方法です。
通常保有している株は、高い値段で売りたいものですが、不測の事態で値下がりすることがあります。その際に、前もってこの価格よりも下がったら売って欲しいと注文を出しておくことで、値下がりの幅を抑えられることができます。
また、買い戻しもあるのですが、これは信用取引時の方法なので信用取引をされている人以外は関係ないです。
注文の優先順位
上記で紹介した注文の種類には優先順位があります。その優先順位を知るためには、「価格優先の原則」「時間優先の原則」を知る必要があります。ごく当たり前のことなのですぐにわかると思います。
価格優先の原則
売買注文を成立させるときの価格による優先順位の方法になります。価格優先と書いてある通り、1,000円の買い注文と1,001円の買い注文では、1,001円の買い注文が優先されて先に買うことができます。買う価格が高ければ高いほど優先されます。反対に、売り注文の場合は、900円の売り注文と899円の売り注文では899円の売り注文が優先されます。売る価格が安ければ安いほど優先して売ることができます。
因みに、成行注文はどんな値段でも良い(買いならどんなに高くても買う、売り注文ならどんなに安い価格でも売るといった注文)ということなので、価格優先の原則の中で最も優先されます。
時間優先の原則
売買注文を成立させるときの時間による優先順位の方法になります。時間優先んと書いてある通り、同じ価格で注文したい際に先に注文した方が優先される原則です。
因みに、成行の場合、成行同氏は同じ価格と判断し、時間的に早く出した成行の注文が優先されます。
察しが良い人は以上で気づいたかもしれませんが、「価格優先の原則」「時間優先の原則」より、注文時間が最も早い成行注文が1番優先されるということになります。
では、注文の優先順位について説明します。
上記注文の種類を分類分けすると以下のようになります。
成行
成行、寄成(寄付成行)、引成(引成行)
指値
指値、寄指(寄付指値)、引指(引指値)
そして、優先順位は以下のようになり、
それぞれの分類ごと内では、時間優先の原則から早く注文を出した順に優先されます。
板情報の説明は以上となります!実際に板情報を見て確認してみてくださいね!
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