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障害と天才の違い。

兄は障害者である。でも、天才でもある。それはIQが高いとか、低いとか、偏差値の問題ではない。そういうことではないのだ。

兄は言葉が出るのが遅かった。当時下った診断は

自閉症。 母はたくさん泣いたらしい。父はたくさん悩んだらしい。

兄の口癖は「これは何?」「なんでそうなるの?」そして分からないことは徹底的に自ら調べる。それが兄だった。

兄は一回も塾に通うことなく沖縄の難関大学へ合格した。ちなみに兄は、日本語も危うかったのに、今では語学が好きらしく、中国語、英語がペラペラだ。過去に旅行で通訳を頼まれたくらいだ。でも、初めに書いた通り、私が感銘を受けたのは偏差値やIQではない。兄は周りの評価を一切気にしない人だった。褒められても褒められなくても、自分が疑問に思っていることは突き詰めるタイプの人だった。それを結果へと繋げる人だったのだ。

兄は障害を障害だと意識してない。私から見てそう思う。じつはそれが大事なんじゃないか。
周りが障害だなんだとその人自身のハードルをさげ、また、自分自身が障害という壁を作ってしまうと、限界を作ってしまう可能性がある。

障害を諦め、天才になった兄だった。


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