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なぜ人の話は聞けないのか?

みなさんこんにちは。

みなさんは人の話、しっかり聞けていますか?
この質問をされると、私自身も完全にできているとは言い切れないなと感じます。

そもそも、人は他人の話を殆ど聞いていないと言われています。
企業などでの上司と部下の面談でも、部下の話を聞くという大義名分なのに、7割以上も上司側が話してしまっているということが多いそうです。

一番の問題は、その上司は部下の話をしっかりと聞いていると思ってしまっていることです。部下の話を聞くつもりが、実際は上司側が話したいことを話して満足してしまっているという状態では、面談や1on1での効果が感じられないでしょう。

根本にある問題としては、人は誰しも現実をあるがままに見ていると思っている。自分は正しくて、他人は間違っているという思い込みにあります。
なので、「私は正しいことを話しているのだからちゃんと聞いて」と思ってしまうのです。
この話については別の記事で詳しく書いています。

みんなが、自分の話を聞いてほしい、他人の話は聞きたくないと思っていたら円滑なコミュニケーションは生まれないですよね。

しかし、人の話を聞くという「傾聴」の能力は、これからの時代にとても大切だと感じます。

まず「傾聴」の能力というのは、相手の言うことを否定せずに、耳も心も傾けて、相手の話を「聴く」会話の技術のことです。これは、意識的に行わないとなかなか身につかないものでもあります。

人とのコミュニケーションは、相手に興味を持って、相手の現状を把握することから始まります。そのためにはまず相手の話を聞くことが非常に大切と言えるでしょう。

相手の話を途中で遮ったり、自分が話したいことを話してしまうとこれができません。相手に心を寄せてしっかりと話を聞くことを心がけるだけで色々な気付きがあると思います。

なので、「傾聴」とは相手を理解しようと興味を持つことがスタートラインだと私は感じています。

相手に興味を持たずに、自分のことばかり考えていたら、当然人の話なんて聞いたふりで終わってしまいますよね。

私の好きな7つの習慣の中にも「先に理解してから理解される」という概念が第5の習慣として書かれています。

自分のことを理解してもらうためには、先に相手を受け入れることが大切です。特に自分と意見が異なるとすぐに否定してしまいたくなりますが、あなたの意見はそうなんですね。と「理解」することはできます。
これはその意見に「同意」することとは異なります。

相手は、自分の意見を聞いてもらったことにより、心に余裕ができます。
自分のことを理解してもらえたり、受け入れてもらえると嬉しいし、心理的な距離が近付きますよね。結果として、他の意見に耳を傾けることにも繋がります。

そして「傾聴」の力が高くなると、相手の立場で聴くことができるようになるので、自分の立場から見えていたこととの違いににも気付くようになります。

人の話を聞くことを習慣化できれば、コミュニケーションの幅が広がるだけでなく、きっと考え方の幅も広がるはずです。
私も意識して実践していきます。

読んでいただきありがとうございます。

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