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「最悪」の中で(第26回JFL第14節・Honda FC対栃木シティ)


注意:今回の記事もまた、少々暗澹寄りとなっております。どうにも杞憂しがちな性格のようです……。

最悪の結末

かつて呂比須ワグナーが柏より持ち来たったと言われる照明灯。それが都田の闇を照らす中で、結末のホイッスルが無情にも響いた。その瞬間に私は、酷く暗澹たる思いに襲われた。これまで観戦で見てきた中、記憶にある限りの試合の中で。Honda FCがプロチーム以外に「コテンパンにされた」と感じたのは初めてだったからだ。

0-2。スコアだけなら、四日市でのあの敗戦と同じものだ。

だが今回の敗戦はあくまで質が違うと、素人なりに考える。あの時はターンオーバーの面々だったが、今回は現時点で出せるフルメンバーだった。交代の面々も、5枚フルに切った。それでいて、光明を見出だせることが少なかったのだ。あまりにも、コテンパンにされていた。

些細なミスから守備が打ち砕かれたことはさておき、攻撃面があまりにもズタズタにされてしまっていた。序盤こそ好調な入りだったが、そこで点が取れずにいると、いつの間にやらズルズルと圧されてしまっていた。

ボールは持てても、前へ回せない。守備を固められ、後ろへ戻している内にプレスを掛けられ、苦し紛れのロングパスや回してのパスを奪い取られる。完全に、Honda FCの良い点を殺されてしまっていた。

それでも選手たちは必死に打開を試み、必死にチャンスを作り出してはいた。作り出してはいたが、ゴールという果実には繋がらなかった。繋げられなかった。あくまですべて、素人目線ではあるけども。

どうしてこんなことになってしまったのか? 素人の目では、あまりにもわからない。ただただボールを持たされ、ズルズルと時間を費やしてしまったかのように見えた。「前へ」と願うファンの気持ちと叫びは、栃木シティの守備の前に、虚しく響くのみだった。

悲しくなるのは、ファン心が足りないからか?

筆者は、まだまだ観戦ビギナーである。Honda FCファンとしても、ビギナーである。Honda FCの強さに脳を焼かれた人間なだけに、まだまだHonda FCの苦しい場面を見慣れていないフシがある。

Honda FCが負けてしまうとハイライトを観る気にもなれないし、X(旧Twitter)のエゴサも中止してしまう。あちこちから様々な意見、時には批判や失望が飛び出すことに、耐え切れないのだ。

「苦しい時にこそ、ともについて行くのが真のファン」。そんな言説が、この世にはある。そう考えると、私のやっていることは真のファンとは言い難い行為なのかもしれない。
敗北という淵で怯え、立ちすくむことは、ファンとしては最悪の行為なのかもしれない。つまるところ、ファンとしての心が足りないかもしれないのだ。そういう面において、私はついつい、自分を責めてしまう。真のファンではないのかと。

とはいえ、ファンというものにも色々種類があるとは信じたい。それに私とて、悲しくはなれど、直視できなくはなれど、さりとてファンを辞めるつもりはない。ただただ、どうしようもない現実に打ちひしがれているだけなのだ。だから私は、次のホーム戦でも勝利を信じるだろう。それもまた、現実だ。

閑話休題

今回もHonda FC公式X(https://x.com/Honda_FC)及びHonda FC公式サイト(http://www.honda-fc.gr.jp/)、そしてHonda FC公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/@hondafc6752)から公式情報を引用しました(もちろん、怒られたら消します。悪しからず)。

最悪の中でも幸ありて

はてさて。それでも私は、今回都田に来て良かったと思っている。それは最悪の中でも、小さな出会いに恵まれたからだった。それは夕食を買わせていただいたスタグルの店主さんもそうだったし(許可取ってないんで名は伏せますが)、帰りの駐輪場で出会った、筋金入りと思しきファンの方もそうだった。

後者の方とは思いがけず20分ぐらい言葉を交わしてしまったが、あまりにもいい勉強になった。許可を取っていないので詳細は省くが、Honda FCにかける想いや、今回の試合の軽い分析などを伺うことができた。

私も拙いながらもまだまだ浅いファン歴などを開示し、それでも否定されなかったことで、「良かった」という思いを抱いた。

少なくとも、これまでほぼほぼぼっちで都田に向かっていた私にとって、あまりにも嬉しい会話だったことは言うまでもない。またお会いできるかはわからないが、会えたら今度はこのnoteのことを話してみても良いのかもしれない(怒られるかもしれないけどね……)。

7/20(土)、サマーブレイク前に花よ咲け。強いHonda FCが私は見たい。

さてさて。次のホームゲームはここより3週置いて7/20(土)。2巡目に突入してFCマルヤス岡崎戦である。そしてこの試合が終わると、およそ一ヶ月強に渡るサマーブレイクが訪れる。

つまりHonda FCのやることはただひとつ。この試合を強く勝ち切ることである。叶うことならシャットアウト、最低でも勝ちをもぎ取る。そういう意志を強くして挑んでほしいと、素人ながらに思ってしまう。

さらに言うと。ここ最近の記事を書きながら、反芻しながら、私は気付いてしまった。私は、「強いHonda FCが好き」なのだ。いや、弱いから嫌い、ということではない。ないのだが、私は強いHonda FCに脳を焼かれてしまった人間なのだ。そのことを、とうとうハッキリと自覚してしまった。

正直なところ、いまこの文を書いている時点で試合から2週間が経過してしまっている。その間もHonda FCは波に乗り切れず、1敗1分に終わってしまった。

だからこそ、改めて私は願う。ホームでこそ、このマルヤス戦でこそ、強いHonda FCを見せてほしいと。そんな切なる願いを残して、今回は締めくくります。乱筆、失礼しました!

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