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にわかファンがHonda FCから学んだこと3つ(半ば自分語り)

私がHonda FCのにわかファンとなってはや三、四年。ここに書くのも恥ずかしいのですが、私はどうにもこうにもうだつの上がらない人生を送ってまいりました。3X歳なのにね。

今思えばすべてが私の選択によるもの、すべてが私の責任なのですが、はっきり言えばHonda FCと出会う前の私は現在よりも更に輪をかけて酷いものでした。

休日は一日寝っ転がって過ごすなんてよくあること。死んだ目と数々のトラとウマを抱えて前に踏み出せず、自己肯定感はガタガタ。どうにかこうにか引きこもりになり切らずに生きている。そんな程度の人間でした。

ただ、そんな私でも彼らと出会うことで少しずつ学び、わずかながらでも変わっていけましたので、今回はそれについて語りたいと思います。半ば自分語りですね。平にご容赦くださいませ。


①:目標は高く掲げても良い

私は、はっきりと言えば謙虚を通り越して卑屈まである人間です。
他人に気を使っているようで媚びへつらい、相手を思っているようで自分が傷付くことばかりを気にし、安いプライドにすがって生きている。そういう人間です。

ですが、私の好きなチーム。すなわちHonda FCは違います。謙虚ではあれども、プライドまでは捨てません。毎年JFL優勝と天皇杯制覇を掲げ、挑み続けています。たとえ天皇杯で早くに敗退しようと、JFLに全力を注いでいるのです。

天皇杯制覇。こう聞くと、日本サッカー界の知識がある方はそれがいかに無謀なことであるかを説くのでしょう。私も知っています。知っているつもりです。

日本にプロチーム、すなわちJリーグチームは60あり、天皇杯本大会に出場できるのは88チーム(J3所属チームは都道府県大会から出場)。
J1及びJ2に所属するチームは2回戦から登場するので基本的に6回、組み合わせによっては最大7回プロに勝たないと天皇杯は取れません。これを無謀と言わずしてなんと言うのでしょう。

ですが、Honda FCは掲げています。そして毎年とは言い切れずとも、幾度にも渡ってプロを破った実績がございます(近年では2021年にJ1横浜・F・マリノスをPK戦の末に破っています)。

ですから、とは言いませんが、別にアマチュアのチームが掲げても問題ない。私はそう思いますし、むしろ活力を与えてくださいました。

「目標は高く掲げても問題ない。誰になんと言われようと、それが真の目標であれば向かっていけば良い」

私はHonda FCの姿から、こう学んだような気がいたします。そしていつの日か、Honda FCが天皇杯を制することを祈念しています。

②:人生は上手く行かないことも多い。だが腐るな

私は今まで、ちょっとでも上手く行かないとすぐに諦めてしまうタイプの人間でした。失敗で叱られたりとか、他人に失望されているのではと恐怖したりとか。そういう心の葛藤もあり、「やって失敗して恥をかくぐらいなら、やらない方が絶対にマシ」。そんな思考回路を手にしてしまいました。

しかしながら。Honda FCに触れていくうちに、私の考えも徐々にほぐれてまいりました。
なぜなら、サッカーとはコート上の22人が自身が所属するチームの勝利を目指して戦うゲームです。誰一人として、自チームの負けを望んでいる人間なんていないでしょう。仮にいたとすれば敗退行為です。即交代でしょう。

そんな戦いの場が試合なのですから、いかにHonda FCといえども、力及ばず引き分ける時、負ける時というものはございます。そんな時は私も悲しくなります。
そりゃそうです。にわかとはいえファンである以上、勝利する姿を観に来ているのですから。今年の最初の方など、非常にヤキモキしたものでした。

ですが、選手たちは下を向きません。いえ、下を向いたとしても、すぐに前へと切り替えます。そして観に来た我々を見送って下さるのです。
正直に言うと、最初はなんてお声掛けしたら良いのかわかりませんでした。でも、今では言えます。「次、行きましょう。勝ちましょう」と。

少し話がそれましたが、そうして顔を上げる選手の皆様の姿からは、失敗――とは少々異なりますが、負けや引き分けから、勝利につながるなにかを見出し、次への糧にしようとしている。一つの負けや引き分けで諦めない。そんな気配をひしひしと感じます。

そしてその姿を見ることで、私も心に刻みました。「失敗・敗北はよくあること。そこで腐ること、心を折ることが、最大の失敗なのだ」と。
まだまだ未熟者ですが、これからも心して生きていきたいと考えております。押忍!

③:他人は別に自分のことを気にしていないし、一歩踏み出してみても大丈夫

これは姿に学んだと言うよりは、勝手にそう認識した、と言う方が正しいかもしれません。
①で述べた通り、私は卑屈で、自己肯定感の低い人間です。ですから最初の頃は、選手のお見送りでは絶対目も合わせませんでした。逃げるように帰っていました。こうしてHonda FCのことを書いてこうだなんて、思いもしないことでした。

なぜって、にわかの一般ファンが選手とお話しようだなんておこがましいですし、ガチの方や会社(本田技研工業)の方のほうがもっと話したいことがあるでしょう。
書くについても同じです。こんなにわかファンよりも、もっと長く応援されている方はいくらでも居ます。その方が書いたほうが、絶対に良いものになる。そう勝手に、一方的に信じ込んでおりました。

ですが、毎試合勝利に向かっていく選手を見て。疲れているのにお見送りに来て下さる選手を見て。私も少しずつ考えを変えていきました。
選手に声を掛けてみたい。迷惑にならない程度にお話してみたい。そういう気持ちが、ふつふつと湧き上がったのです。

そして思いに身を任せ、実際にやってみたことで、世界は少しずつ変わっていきました。別に選手にお声がけしても批難も怒られもしませんし、グータッチやサインを望んでも快く対応してくださいました。
さらに言えば、現時点ではこうしてHonda FCのことを書いていても、一度も批難を浴びたことはございません。ですから、今後も機会があれば書きます。書いていきます。

まとめますと、本当に「一歩を踏み出してみても案外大丈夫だし、他人はそこまでとやかく言わない」という言葉に尽きます。私もこれから、この言葉を肝に銘じて、日々人生を過ごしていきたいと思います。生きていきます。

終:自分勝手ながらのまとめ

以上3つが、私がHonda FCから学んだこととなります。もしかしたら、「いや、当たり前やんけ」と思われる方もいらっしゃるのかもしれません。
ですが、先にも記した通りに、私は卑屈な人間です。さらに言えば、「譲り合い」とか「平和主義」とかを信じていたナイーブな人間です。はっきり言えば、人生で貧乏くじを引きがちな人間と言っても過言ではないでしょう。

しかし、私は学びました。人生とは、進まなければ負けなのです。そして進んでいる以上は、誰もなにも言わないのです。時には失敗することもあるけど、そこでいちいち膝を折っていたら先に進めないのです。

ですから、高い目標を掲げ、ひたすらに前進する。試行錯誤する。そういう姿勢で、私は今後の人生を生きていく所存です。
以上、にわかファンの勝手な語りに付き合っていただき、誠にありがとうございました。深謝!

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