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転職の薦め

今日、私は本業が久々に休みだったためAmazonプライム・ビデオで映画を鑑賞しました。

クローズZERO

小栗旬主演で山田孝之とか、綾野剛とか、金子ノブアキなど錚々たるメンバーを三池崇史監督が映像にした、簡単に言ってしまえば不良漫画を映画化したもの。

ただこのクローズZEROには「人の上に立つもの」と言う壮大な裏テーマがあるのはご存知でしょうか?

小栗旬は不器用だけど喧嘩は抜群に強くてヤクザの息子。ライバル山田孝之は貧乏暮らしだけど器用で喧嘩最強。この2人が鈴蘭高校で大きな派閥のトップにいるけど、ではどちらの派閥か強いのか?となったときに喧嘩が起きる。

これだけだと普通の喧嘩最強を決めるだけのストーリーのようだけど、そうではない。

私はこの映画を7回ほど観ているけれど、上に立つもの(劇中では鈴蘭制覇をする者)は「強いだけ」ではダメだと説いていて、更に自分のことしか見えていない奴には誰も着いていこうとしないとも説いている。

派閥は山田孝之が率いる芹沢軍団は鈴蘭高校最大派閥。一方の小栗旬率いるGPSは新派閥ではあるが着々と力を付けている。

このGPSがある時に限界を迎えるのですが、その限界と言うのが「強いだけの小栗旬には誰も傘下になりたがらないので芹沢軍団を数で上回れず派閥を大きくすることが出来ない」と言う不器用さ故に暴力でしか人を縛れない小栗旬(劇中では滝谷源治役)の心の葛藤が上手く描かれています。

二部作からなるこのクローズZEROは一部では芹沢軍団vsGPSで、二部ではまとまらない鈴蘭高校と、近隣にある鳳仙高校と言う学校丸ごとの戦争が主たるストーリーなのですが、最終的に芹沢軍団もGPSの仲間となって喧嘩するわけですが、そのシーンのカッコ良さが観たくて7回も観てるのですが、仲間となるまでの道程がとんでもなくドラマチックなので観たことがない人はAmazonでチェックしてください。

と、そんなクローズZEROを久々に観て思い出したのが派閥です。

私がある企業にいた時に「どちらにつくかで出世のルートが変わる」と言う派閥がありました。

クローズZEROが面白いと話しておいて矛盾しますが私は「派閥」と言う考え方が今も嫌いです。特に私が派閥に巻き込まれるのはまっぴらゴメンです。

その会社では(仮に)AとBと言う役員のどちらに就く?と言う仕事は何にも関係が無くクソの役にも立たないことがありました。

入社数ヶ月で主任になった私はすぐに「どっちに就くか」で誘われるのですが、まずゴマを擦れない生き方で、顔色を伺うのも嫌い。ダメなものにはダメと言うし、社長にも反対意見をする私が派閥に入るなんてあり得ないので、主任になった途端に辞めたのですが、そんなことを思い出しました。

人の上に立つ人は命令だけではダメですし、権力だけでは人は就いては来ません。就いてくる人の気持ちも考えた言動が必要になるのは当たり前ですが、当時の派閥は自分の出世のための派閥でしたから本当に人生において意味が無いと今でも思っています。

どうせ派閥に巻き込まれるのなら、自分の派閥を立ち上げますよ。私派を立ち上げて、これまであった派閥を凌駕してやります。

私は小栗旬になります。

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