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空白小説を自作つぶやき小説「真昼の夜道」(3559日)でやってみた。

みんなのフォトギャラリーより、あずき*m様からイラストをお借りしました。ありがとうございます。枠の内と外で色が違うので、枠の外の世界と枠の内の世界。別々の世界があるというのが、今回の空白小説の内容とマッチしていましたので、使わせていただきました。世界はいっぱいありますが、つくられている最中の物語は、世界が壊れることが日常茶飯事なのでしょうか。そういう空白小説を書きました。メタフィクションですね。


喋々(ちょうちょう)ともうします。楽しく小説を書いています。

空白小説をまた書きたくなって、書くことにしました。
一つ前の記事はこちらから↓



空白小説についてご存じない方々のために、書籍情報を掲載いたします。


空白小説

著:氏田雄介 子狐裕介 水谷健吾

イラスト:小林ラン


小説の書き出し二行の行間をひろーくとって、その空白を埋めるように物語を書いていく。それが空白小説です。

私は自作の小説で空白小説を書いています。他の小説を使いたいけど、著作権がしんぱいなのでね。自作ならなにも考えなくていいのがいい。つぶやき小説の宣伝になるかも…という邪な思いは、まだあります。前回は『のんびりちゃん』というつぶやき小説でしたので、今回は『真昼の夜道』第二話にあたる(3559日)のつぶやき小説を使って、空白小説を書きます。

聞き流すといっても、小説であるからして、さっさとどういうはなしかを伝えた方がいいだろう。状況説明だ。

この二つの文の間を埋めるように書くので、


聞き流すといっても、小説であるからして、さっさとどういうはなしかを伝えた方がいいだろう。
<空白小説>
状況説明だ。


はじめとおわりを決めて、間を書く。これが空白小説です。


メタフィクションにしかならない未来がみえる…。



空白小説「真昼の夜道」(3559日)


聞き流すといっても、小説であるからして、さっさとどういうはなしかを伝えた方がいいだろう。

「小説なのこれ?」
「アドバイスはほしいって言ったけど、ここまでキツイものが返ってくるとは…」
「ごめんごめん。だって、すごく短いから小説だと思わなくって」
「小説だよ。原稿用紙十枚しかないけど、ちゃんと小説」
「そっか、ごめんね。ちゃんと読むよ」
「うん」

かくして、私たちの世界は守られた。しかし、守った人間は世界を守ったことなど知らずに、悠々と暮らしている。

「ふーん」
「どうだった」
「面白かったよ」
「本当に?」
「本当本当、あ、でも、ここから先のはなしがちょっと分かり辛いかも」
「どこどこ」
「えっとね。ここ」

状況説明だ。




空白小説をやってみた感想


これ、どういうタイプの小説なんでしょうね。
たぶん、地の文が小説世界で、セリフが小説を読んでいる現実なのかな…。
やっぱり空白小説はむずかしいなあ。
全体的にインスタントフィクションっぽくなってしまいましたね。

さて、今回の空白小説に使用した「真昼の夜道」のつぶやき小説は不定期連載中です。
気になった方は、マガジンにまとめてますので、時間があるときでも、まったくないときでも、ぜひお読みください。

空白小説に適した最初と最後の文って、あるのかもしれませんが、まあ、私のつぶやき小説が突拍子ないのが仕方ないですね。

けど、毎回、思いもよらないおはなしができあがるので、面白いなあとは思います。ほぼ、自己満足の内容ではあるので、ちゃんと面白く書けているかは謎ですね。まあ、書きつづけてはいきます。

自作小説なので、著作権を心配せずに使えるのはいいですね。
次回は記事小説の小川未明感想文通から書こうかなと思っています。

ちょっと別の小説を使いたくなったのよ…。

空白小説をしたい方は、元々ある自作小説で書くと、思いもよらない発見があるかもしれませんね。どうやって終わらせるか考える練習になりそうです。私はなにも考えずに手癖で書いているような感じなので、小説がうまくなった気はまったくないですが。楽しくはあるので、それを一番に書いております。

空白小説を書き続けているのは、自作のつぶやき小説の宣伝ではあるのですが、どのくらいの宣伝効果があるのは謎です。まあ、書きつづけていけば、なにかみえるものがあるかもしれないさ…。

「真昼の夜道」は第一部が終了した感じですね。まあ、第一部といってはいますが、ある程度の区切りがみえたというだけです。で、第二部に入る関係で、少しズルをするので気になる方はズルの過程をマガジンでチェックしに来てくださいね。まだ、ズルをする手前で止まっているとこだとは思います。ただ、内容は人を選ぶようになっています。少なくとも楽しい気分になれる小説ではないからなー。なにかに迷っている人とは共感できるかもしれませんが、どうだろうか。

では、つぎは「小川未明感想文通」で空白小説を書く予定です。
ルールちょっと変えようかどうか、迷ってるところですね。ははは。