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「うまく描くの禁止 ツラくないイラスト上達法」が小説を書くヒントになったはなし

みんなのフォトギャラリーよりワダシノブ/イラスト・マンガ様からイラストをお借りしました。ありがとうございます。このくらいの愛をもって文字を書けたらなあと思いますね。大きいハート=書いてある言葉に愛があると思うくらいには、単純に考える私ですが、私の単純さが単純でないことに最近になって気づくことが多いです。単純に書けるよう、このくらい髪をふり乱してがんばれないかなあ。いや、この髪型がちゃんとした髪型かもしれませんね。どっちだろうか。まあ、いいか。


喋々(ちょうちょう)ともうします。
しばしのおつきあいをお願いいたします。

今回は「うまく描くの禁止 ツラくないイラスト上達法」を読みまして、小説を書くのに役に立ちそうなところを抽出しました。

そもそもこの本を借りた理由は、イラストを描いている人はなにを思ってイラストを描いているのか。また、noteのマガジンやカバーを自作イラストにしようかどうかなどなど。いろいろと悩んでいるときに出会いました。

読んでいくうちに、小説にも生かせそうなことがいっぱいありましたので、まとめておきたいなと思いnoteにしたためております。

まとめるのは、以下↓の三点です。

・インプットに変えるメモ術

・連作を書く

・不安を解消する書き出し術

この三つが、小説でも役に立つと感じたので、やり方をまとめました。
今後、noteで記事にできるものはしたいなあと思っています。



インプットに変えるメモ術


前田裕二さん式のメモの取り方で、面白いと思ったことを客観的にみれるメモの取り方です。

自分なりにnoteでやることを前提にやり方をまとめました。

1 まず「面白かったできごと」を書きます。

2 「面白かったできごと」が「いつ」あったできごとか。また、「どう思ったか」を書きます。

3 次にその「面白かったできごと」を「抽象化」させます。「抽象化」というのは「なぜ面白いと思ったのか」のを考え「自分なりの解釈」に落としこみます。

4 最後に「面白かったできごと」を「転用」させます。「抽象化」で「自分なりの解釈」という結果を受けて、今後の自分の「行動」を考えるのです。

この段階の中で大事なのは3・4。
1・2より先の部分がクリエイターとしては大事。


というわけで、実際にやってみようと思います。



インプットに変えるメモ術をやってみた


「面白かったできごと」
殊能将之読書日記がとても面白い。

「いつ」
現在読んでいる最中、読み終えたらまた新たな発見があるかも?

「どう思ったか」
よく読まないと、どういう状況かつかめないのが面白い。作者の殊能将之さんは、翻訳されていない本を読んでいるので、英語が読めるのがわかるけど、フランス語も読めるかどうかは、ちゃんと読み込まないとわからないような書き方をしている。また、ところどころで茶化して笑わそうとしているのも、すごい。私は殊能さんはハサミ男っぽい人かと思っていたけれど、殊能さんの口調は石動戯作に似ている。でも、頭脳がハサミ男っぽくて、口調が石動戯作のような感じになっている。そういうふうに書いているキャラクターから著者を感じられたのが、とても好き。

「抽象化」
作者から小説のキャラクターと似ている部分を感じられるのが好き。
自然とそうなっているので、人間っぽさがあらわれているのが好き。

「転用」
人間っぽいキャラクターをつくりたいときは、自分の性格に似ている部分を過剰にひきだして、そぎ落とすのがいいかもしれない。

「行動」
そういうキャラクターが出てくる小説を書いてみよう。いろいろやってみたいから「インスタントフィクション」で書いてみようかな。



インプットに変えるメモ術をやってみた感想


ただ漠然と好きなものをまとめるのではなく、いったん抽象化することで、転用しやすくなるというのには驚きました。

いつも好きなものをそのまま似せるだけだったりしていたので、この方法を使えば、いろいろなものを自分の血肉にして小説に活かせそうですね。

面白いなあと漠然と思っていることに、自分なりの解釈をつけて、さらにどうやったら自分の作品に反映できるかということの落とし込みは、大切だなあと感じました。




連作を書く


連作は一つのテーマにしたがって、たくさん作品をつくることです。
大事なのは統一感。
統一感をもたせることで、意識的に絵をよく見るようになるのだとか。

具体的に紹介されていた、おすすめの連作は「二次創作」「うちの子(オリジナルキャラクター)」「擬人化」「世界観」の4つでした。

これは小説で、なにを書いたらいいかわからなくなるのをふせぐことができそうなので、未来の自分のために、やり方を書いておきます。




連作を小説で書く方法を考えた


「二次創作」

これは小説でよく見かけますね。私もこっそり書いています。
noteでは投稿しません。noteの規約にひっかかりますので。まあ、なにも書けなくなったときに書く感じですね。人には見せないし、見せられないなあ。自分だけの小説なので、すごく見せるのに抵抗あります。あと、仮にインターネット上に投稿するとして、著作権を考えるのが、面倒くさい。
こっそりつづけようと思います。


「うちの子(オリジナルキャラクター)」

この発想はなかったです。なかなか自分の小説を好きになれなかった時間が長すぎて、キャラクターに対して愛をもてないことを気にしていたので。
そっか、うちの子かーと思いました。これができる人はかなり愛がありますよね。私もオリジナルキャラクターつくりたいです。今のところnoteにいる明確なキャラクターは9人いるので、もうちょっと増やしてからおはなしを書きたいと思っています。


「擬人化」

これは「NDC擬人化」を書けというお導きですね。わかります。書きます。だいぶ前のnoteの記事で書きたいなと言ってから、放置しているので。
ただ、この擬人化というのはかなり小説では難しいですね。どちらかといえば絵がないと成立しないかもしれないです。それで「NDC擬人化」をなかなか書けずに放置しているんですけどね。
なぜ書けないかといえば、容姿の問題がありまして…。容姿をどういう風に書くかで悩んでいます。ちょっと話の方向性を変えようかなとも思っていますね。書くとしたら身近にあるものより、ちょっと遠いものを擬人化するのが、小説として成立すると思います。ただ、擬人化は小説で書くとしたら、絵ありきだろうなあ…。



「世界観」

これ、やろうとして挫折しまくっています。めちゃくちゃに長いファンタジーを書きたくて、村をつくろうとしているところ。村の面積考えて、米がどのくらいいるか考えたあたりで挫折しました。本当に大変な作業です。やろうとすると地獄をみました。いや、考えなくていい部分は考えずに、ふわっとしつつ、面白くさせればいいというのはわかるのですが…。愛が足りないのがすけてみえそうで、怖くなって置いています。いつか書きたいけど、いつになるのやら…。もうちょっと小さい場所からやろうかな…。



現在noteでしている自作連作小説


実はnoteで小説を書くつもりなんて、全くありませんでした。

小説家志望ではあったのですが、三度目の挫折から立ち直ってなかったので、気持ちを切りかえるためにも、noteをはじめたんです。
楽しく書いたことなんて、なかったから。

もっといえば、文章修行のため、視点を変えるため、人とのつながりに飢えていたため、いろいろな理由もあったのですが、気持ちを切りかえたかったんでしょうね。

そのうち小説を書きたくなってきて、最初に思いついたのが、下↓にある二つのつぶやき小説です。




つぶやきなら書ける。これを不定期連載で続ければいいって、わかっただけでも楽になりました。今のところは続けてますので、よろしければマガジンも見ていってください。クリックせずに全部閲覧できるようにしています。



まとめる手間はありますが、長編小説書けないという場合は、こういうやり方もありだという一例として、ご紹介しました。

長編小説書けないけど続けたい! という場合にはおすすめですね。

「のんびりちゃん」も「真昼の夜道」も半自伝的な小説です。
自伝小説が、いちばん小説としては書くのが難しいと思うので、そういうときは半自伝でいいと私は思いますね。
フィクションとノンフィクションを織り交ぜれば、きっと面白いのができあがる。そう信じて書いています。


あと、いくつか記事で小説を書いているものもありますが、特筆することでもないので、ここではなにを書いたかだけ、説明しますね。



・インスタントフィクション

400字以内、原稿用紙一枚分の面白い小説という又吉直樹先生が考えた新しい小説の形。私は400字以内で面白いものを書くようにしています。実際のルールから少し逸脱してるかもしれませんが、今のところはつづいているので、このままつづけたいですね。


・空白小説

54字の物語、10文字ホラーで知られる氏田雄介さんが新たに考えた小説の形。私は著作権を調べるのが面倒だったので、つぶやき小説をつかって書いています。やってみたら楽しかったので、また、やってみたいですね。


・毎週ショートショートnote

最近お世話になっております。たらはかに(田原にか)さん主催の企画に参加するようになり、思ってもみなかった内容が思い浮かぶようになりました。参加しているみなさんの作品を読むのも楽しい。つづけたいですね。


・記事小説 小川未明感想文通

記事小説とは、なにを言っているのかと思う方がいらっしゃると思うので説明を。小説はインスタントフィクションをいちばんはじめに投稿しまして、その後につぶやき小説を投稿したので、ごっちゃごっちゃになるのをふせぐために、このような表記にさせていただきました。すごくややこしい。これはつづけますので、気長に待っていただけたら、ありがたいです。


作品数が少ないので、マガジンから探すのが一番早いと思われますので、おいておきます。気になった方や気にならなかった方も、よろしければお読みくださいな。





不安を解消する書き出し術


不安を解消する書き出し術は、『トヨタで学んだ「紙一枚!」にまとめる技術』(浅田すぐる著/サンマーク出版)で紹介されている「ロジック3」という方法をさいとうなおきさんが独自にアレンジした方法です。
だいたいの方法を書きますね。

1 一枚の紙を十六等分する区切り線を書く。

2 紙のいちばん左上に「悩み」を書く。

3 その右隣に「ひとことで言うと?」と書く。

4 その下の欄に答えを書く。目立たせるように書いておく。

5 3つの問いかけをする。「なぜ?」 「どんな?」 「どうやって?」

6 3つの問いかけの答えを残りの欄に書いていく。紹介されていた方法は、1つの問いかけにつき、3つの具体的に考える。

気になった方法なので、私もnoteでやってみることにしました。



不安を解消する書き出し術をやってみた


「悩み」 小説家になりたいけど、なれるかなあ。


「ひとことで言うと」 小説を書く自信がない。


「なぜ?」 なぜ小説を書く自信がないのか?

・あまり早く書けないから。

・あまり長く書けないから。

・書き上げた小説の見直しの仕方がわからないから。


「どんな?」 どんな小説なら自信がつくのか?

・自分が心から面白いと思えるもの。

・伏線のひきかたが、さりげないもの。

・小説への愛が感じられるもの。


「どうやって?」 どうやったら小説を書く自信がつくのか?

・多作。いっぱい小説を書く。

・推敲。書き上げた小説を磨きあげる。

・多読。小説を読みまくる。面白い小説に出会う。



不安を解消する書き出し術をやってみた感想


少しだけ頭の中がすっきりしました。

もやもやすることをおさめるには書くことが、とても大切ですね。
ただ、感情のままに書き出すと、とんでもないことになるので、私は若干おさえ気味で書くようにします。

なにごともほどほどが大事。



おしまい


小説を書く私としては、絵を描くひとは、すごいひとだと思っています。

そんな絵を描くひとが「上手く描くの禁止」なんて本を出すなんて、どういうひとなのかな、と思い読んだことがきっかけで、この記事ができました。

すごくたくさんのヒントをもらえましたね。

こうやって、まったく自分とは関係がないと思っている本ほど、ヒントが隠れているのかもしれません。

noteで書けるようなやり方に落とし込んだので、なにか勉強したいときはこういうふうなやり方も、どんどん使用しようかなと思いました。

ある程度の方向性は決まったので、あとは努力するだけですね。

まだ、不安ではありますが、適度に適当にがんばります。


できれば楽しく書きたいですね。




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