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現代に生きる幽霊へ

怖い話ってどうしてこうも人を惹きつけるのだろう。

子どもの頃テレビでやっている心霊番組が大好きで、好きな漫画は「地獄せんせい ぬ~べ~」という陰気なヤツだった僕。

最近はめっきり減ったね、そういう番組が。

寂しい限りだ。

人類は目に見えないモノは信じなくなってしまったのかな?

畏敬の念はどこかへ行ってしまったのか。

レンタルビデオ屋てま「呪いのビデオシリーズ」を借り、友達と一緒に見た という思いでは僕の宝物となっている。

そうやって成長してきた怖いモノ好きの僕だが、何を隠そう実は怖がりだ。

怖いテレビを見ては夜は眠れず、トイレにもひとりで行けない程だった。

お恥ずかしい。

そんな僕が大事にしている言葉がある。

触らぬ神に祟りなし」である。

怖い話に精通している僕は、祟られるヤツはだいたいいらんことをしている ということを知っているのだ。

この言葉に従い、トイレの花子さんやこっくりさんなどは絶対に試さなかった。

えらいぞ僕。

流行りに乗らない僕カッコいい状態である。

しかし、怖い話を聞くのはスキという矛盾した行動をとる不安定な子ども時代。

でも今振り返って思うと、防衛する為に怖いモノの情報を集めていたのではないかと考察している。

未知のモノから身を守るには、まず相手を知る必要がある。

皆さんも心当たりがあるだろう。

コロナが流行った時、躍起になって情報を集めたのでは?

それは自分や家族を守る為だろう。

それと同じ心理が 子ども時代の僕にも働いたのだ。

幽霊から身を守らないと!

その行動は功を奏したのだろうか、一度も祟られた覚えはない。

え?

気が付いていないだけで、祟られているかも?

怖いことは言いっこなしでお願いしますよ。

そんなこんなで今でもホラー映画はスキだ。

解明できないこと柄なので、いつまでも探求が終らない。

むしろ終って欲しくない。

科学技術が発達して、何もかも解明されてしまってはロマンがない。

わからないってところがいいんだよ。

このAIが発達してきた現代でも 子どもはこっくりさんをしているんだろうか。

そもそも悩み事を相談する相手はこっくりさんではなくAIにとって代わられるだろう。

こっくりさんもAIに負けたのだ。
(悩み事を見ず知らずの幽霊に聞くのって今思うと変態だな)

AIにとって代わられる職業に幽霊も加えるべきだ。

こっくりさんが流行った時、そういった秘密を他者に相談する機会はあまりなかったのだろうか。

今の子どもは気軽にAIに相談するんだろうな。

なんだかアブナイ気配がする。

その情報、どこかで使われているかもよ。

科学技術の発展に負ける幽霊たち。

幽霊が勝ってしまっても困るけど、少しは権威を残しておいて欲しい。

AIって実は超天才科学者の幽霊が操っているとかいう都市伝説をここから始めてみようか。

AIがどういうプロセスで答えを出しているのかはブラックボックスとなっていると聞いた事がある。

そこに幽霊の入り込む余地がある。

まだまだ活躍の場はあるぞ。

諦めるな幽霊たち。

そういえば、子どもころ 幽霊がビデオや携帯電話(当時の最新技術)を活用して悪さをする事に違和感があった。

リングや着信アリなどが流行った時にそんなアホなと思っていた。

でも、それっぽい呪いの電話番号には絶対に掛けなかった事は言うまでもない。

なぜそんな先端技術を使う事ができるのか。
(しかも正規の使用方法からは逸脱している)

でもそれは、幽霊が未来の超技術が生んだ産物である という事で説明できるだろう。

幽霊にとって、現代の技術などおもちゃに等しいに違いない。

これからも幽霊さんには頑張ってもらって、子どもに夢を与えてもらいたいと思う。

将来の夢は幽霊クリエイターですという未来に期待しよう。

なにかと認証画面で 私はロボットではない と証明する必要があるが、これも幽霊にとって代わられるだろうな。

私は幽霊ではありませんと。

幽霊ならこんな認証をうける必要もないだろうけれど。

実はこの記事を書いているぜんけいも幽霊なんじゃね?

なんて事も都市伝説として だれか流布してくれても面白い。

現に、これだけわんさかいるnoteクリエイターが全員人間であると考える方が不自然でしょう。

というわけで、幽霊さんがこの記事を見ていたらフォローしてね。

そして怖い話を聞かせて。

ではまた。

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