猫背に希望を
僕は子どもの頃から姿勢が悪い。
猫背は健康に悪いよ。
大人になったら恥ずかしいよ。
そう言われてきた。
だから僕も改善しようと試みたよ。
でも ことごとくダメだった。
なぜだろう。
いけない事だと理解しているつもりなのに。
僕が猫派だからだろうか。
スキだから無意識に真似る。
きっとそうだ。
そのうち手を舐め始めるかもしれない。
そして顔を拭くんだ。
あ、犬派の人はちゃんと犬背って言ってね。
いやまぁしょうもない話はここまで。
ここからはしっかりと姿勢を正す方法を模索していこうと思う。
子どもに注意を促す際には「〇〇はしちゃダメ」というよりも「〇〇をしましょう」と実際の行動を指示した方が効果的だという。
ならば「猫背はいけない」というよりは「〇〇にしなさい」の方がいい。
問題は姿勢が良い状態を端的に表せる言葉がないことだ。
姿勢がシャンとしている動物なんているのか。
カマキリか?
「カマキリのように姿勢をまっすぐにしなさい」
こう言えばいいのか?
全然しっくりこない。
それにカマキリ背はすごく語呂が悪い。
あと真っ直ぐなのは魚類か?
魚背
まぁありっちゃありだな。
だからこれからは「猫背をやめなさい」ではなく「魚背にしなさい」と言おう。
いや そもそも大体の動物の背骨はウェーブを描いているもんだ。
それを人間の勝手な美的感覚で矯正していいものではない。
だから猫が正しい。
そして僕は猫がスキ。
すなわち猫背でもいい。
猫は許してくれるさ。
これから猫背を矯正しようかな~と考えている人がいたら一度考えてみて。
それが本当に正しいことなのかどうか。
他の動物たちは実にのびのびと暮らしている。
ように見える。
自然の脅威にはさらされてはいるだろうが 自分の姿勢の在り方については悩んではいないだろう。
僕ら人間は悩みが多い。
対人関係などは生きていく上では仕方のない悩みだろう。
でも姿勢はどうだ?
そんな事で悩んでどうなる。
姿勢がいいからなんだというんだ。
ほら一緒に猫背で猫になろう。
語尾にも「にゃん」をつけてなりきろう。
猫の語尾が「にゃん」かどうかはしらないが。
猫ならば猫背が正式な姿勢だ。
思う存分まるくなろう。
猫背とは姿勢が悪いとされ悪印象を抱かれやすい。
なのに猫はあんなにもカワイイ。
さぁ猫背に希望を見出そう。
あ、今の季節は道端にネコジャラシが群生しているから通る時は飛びつかないように注意してね。
ではまた。
次回予告(ウソ)
「にゃんにゃん にゃんにゃにゃにゃにゃおーん」
の巻き。