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ものもらいすぎ イケメンの終焉

両目とも「ものもらい」になる。

もらいすぎ。


目あかない。

せっかくのイケメンが台無し。

片目の段階で素直に病院にいっていれば。

治療費をケチった結果がこれだ。

女神(目がみ)様が「すこし休みなさい」と言っていくれているのかな。

休めるもんなら休んどるわい!

はよ治るさんかい!

そんな文句を言いたくなる。


時間とともに徐々に目はひらいてきた。

でも痛い。


これは痩せ我慢せず、ケチケチせずに病院だな。

市販薬とかもあるだろうし、日にち薬なんだろうけど、もしかしたら「ものもらい」じゃないかもしれない。

未知の恐ろしい病気かもしれない。


そう思うと急に不安になる小心者の僕。

でも、この慎重さがあったからこそ、僕の代まで死なずに命のバトンを受け継いできたのだ。

カッコよく決めてみたけど、目は腫れてブサイクな僕。

人の本質は中身。


でも目が腫れてる人と腫れてない人のが同じことを言っているとしよう。

大部分の人は目が腫れてない人の方を信用するんじゃないだろうか。

結局は見た目も大事。


そんな悲しい現実は考えないようにしよう。


さて、話を「ものもらい」に戻そう。

僕には心当たりがある。


目を激しく擦った記憶がある。

もちろん直前に手を洗っていたわけではない。

バイキンが手から目にお引越し。

バイキンが僕にそうさせたのだ。

初めは左目が犠牲に。

でも症状は重くなかったのでとりあえず放置。

イケメンが崩れる程腫れてもなかったし。

しかし、それがいけなかった。


性懲りもなく僕はまた目を擦ったのだろう。

無意識に。

バイキンに操られて。

バイキンはまんまと左目から右目へお引越し。

僕の身体はずいぶんと居心地がいいらしい。

右目に違和感が。

これはやばい。


そして翌日の朝、目が開かない。

あーあ。


しかも夜勤中だったので、パンパンに腫れた目を隠すこともできない。

バイキンのバカ野郎。

心配される我が右目。

痛みに耐える僕。

そして病院へ。


ドクターからは「ものもらいですね。疲れてる時によくでるんですよ」と言われた。

違うんですよドクター。

僕が汚い手で目をこすったんです。

しかも左目は放置して悪化したんです。

自業自得なんです。


もちろんそんなことは言わず、さも疲れていることに思い当たりがあるという顔をして「そうなんですね」と当たり障りのない返事をする。

目薬をもらって治療を開始。


バイキンよ、はやくいなくなってくれ。

イケメンを返してくれ。


ちなみに僕は「めばちこ」派であり、ドクターが「ものもらい」と言ったため、それにならっている。

場所によって呼び名が違うこの目の病気。

正式名称は「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」というらしい。

漢字はイケてないけど、名前の響きはかっちょいい。

「あ〜俺いま両目ともばくりゅうしゅなんだよね〜」

なんて言われたら何だか特殊能力でも開花したかのように感じる。

さて、あなたはものもらい派?めばちこ派?ばくりゅうしゅ派?

とにかく、汚い手で目をこすらないように。


ではまた。


※文中にイケメンと表記がありますが、作者の主観なため、必ずしも事実とは限りません。


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