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【MTG レガシー】 「青黒ミラー・ストーム:軽戦型」の繊細性 【初心者、復帰勢、自分と同じ親に向けて】

1.長女が感染性胃腸炎にかかりましてね(時候のあいさつ)。
まだ赤ちゃんの次女とパートナーさまに伝染させるのは絶対に避けたいので、隔離した上で、看病は僕の役目。アルコール洗浄が効かないから、吐いたあとや服の消毒には次亜塩素酸ナトリウムを使います。要するに、「キッチンハイター」!

おかげさまで、長女は思いのほか、元気になってきました。48時間の潜伏期間の後、次に症状が出るとしたら僕ですが……そっちは、なんとでもなるであろう!!!(レガシーの記事とは……)

んで。眠る長女のとなりで、ずっと1人回しをしていたデッキがあります。「アーボーグ型ドゥームズデイ」は現段階では完成形に近く、「青黒ダークデプス」と「ダーク・オムニテル」はパーツを手に入れて、実践を経ないと次の段階へは進めないので……、

《アトラクサ》登場時に高騰したまま
なかなか価格が戻らないんだよねぇ

頭の体操を兼ねて、試していたのは新デッキです。なんというか……コンボデッキ使いなら、たまにこのカード↓を使いたくなりますよね?

《ネクロポーテンス》解禁を常に熱望する僕でも、こいつが甦ることは有り得ないと断言できます。《ヨーグモスの意志》。ターン終了時まで、墓地にあるカードを自由にプレイできるようになる、史上最強ソーサリーの一角。

時の流れとは恐ろしい。今なら擬似的に、《ヨーグモスの意志》の効果を再現したデッキを作れるのですから。出来たデッキがこう!!!

2.純正青黒の「ミラー・ストーム」。メインメカニズムは、この2枚の組み合わせです。《鏡に願いを》+《ガイアの意志》。

《鏡に願いを》は「協約」コストを支払えば、マナコストの無い「待機」呪文さえ唱えることができます。そして《ガイアの意志》の効果は、《ヨーグモスの意志》とほぼ等価。
すなわち、黒黒黒を含む4マナ+アーティファクト(もしくは、エンチャント、トークン)で現代版《ヨーグモスの意志》の完成です。

《鏡に願いを》を撃つために使った《暗黒の儀式》などを再利用、さらに墓地に落ちた《鏡に願いを》で《苦悶の触手》をサーチし直し、「ストーム9」以上で撃てば勝ち。無駄のない流麗なコンボだ……。

「エルドレインの森」発表当初から話題になり、「ANT」を始めとしたストーム系デッキに搭載されるようになった武器ですね。ただし、初心者、復帰勢向きを銘打った記事の方針から、超高額カードである《ライオンの瞳のダイアモンド》4枚装備のデッキは紹介しづらく……

古 代 兵 器

また作者の嗜好(あるいは、ワガママ)から
《意志の力》《否定の契約》をガン積みしたい」という条件が加わり、

好き過ぎるだろ、このカード……

そのため、今回のリストは《ライオンの瞳のダイアモンド》で手札を捨てる必要がなく、打ち消し呪文をフル搭載できる純正青黒タイプ。以前に紹介した「レイン・ストーム」と同じ系譜に連なるデッキですね。

このデッキ、「MTG Goldfish」で類似のリストを探し、11月に行われた「エターナル・ウィークエンド・ヨーロッパ」出場のものを参考にさせてもらっています。(「アジア・チャンピオンシップ」に出場された方のものも!)
元ネタでは《激しい叱責》+《一つの指輪》をフル装備しており、僕も同じ型での1人回しをくりかえしていました。

なんで《激しく叱責》されたら
能力を失うんですか???
《Dress Down》には
「叱られる」と「ラフな格好になる」
という2重の意味があるらしく。ほへー
現代の《ネクロポーテンス》
またしても「指輪が貴方を誘惑する……」
解禁……

今回のリストでは、《激しい叱責》を減らし、《一つの指輪》も外して、代わりに基本パーツの枚数を増強、《金属モックス》まで搭載した軽量型=早期決戦タイプにさせてもらっています。
《一つの指輪》が高額カードでオススメしづらいという理由もありますが……自分で回してみて、分かったこと。
めっっっちゃ繊細なのです、この「青黒ミラー・ストーム」。

何重もの意味で
このカードは気難しい

「黒黒黒」を含めた4マナ+「アーティファクト」と言っても、デッキ内に4枚しかないキーカード《鏡に願いを》を探しつつ、最速で条件を満たすのは至難。

1番の特急券は、もちろん黒の“エース”、《暗黒の儀式》。2枚あれば、黒5マナを作れるので、一撃目の《鏡に願い》→《ガイアの意志》後も、黒マナが1つ余ります。
つまりは、墓地から改めて《暗黒の儀式》→《暗黒の儀式》→《鏡に願いを》を唱えるために、ほかの“火種”を用意する必要が無く、パーフェクト。

黒→黒黒黒で
マナ収支は+2
あー、8枚積みたい

最速パターンにほぼ必須の《暗黒の儀式》ですが、常に引き込めるとは限らず、次善の《陰謀団の儀式》はかなり性能が落ちます。

①黒→黒黒黒で
マナ収支は+1
うーむ……
新々枠日本語版、早よ
ちなみに「スレッショルド」達成だと
①黒→黒黒黒黒黒で
マナ収支は驚異の+3!
《思考掃き》を用いて、あてにする手もあり
1枚きりの《ガイアの意志》が落ちたら
イラストと同じ顔で悶死だけど

現実的には《暗黒の儀式》+《陰謀団の儀式》+《水蓮の花びら》を組み合わせ、“表裏”、手札と戦場からの4マナ、墓地からも4マナで、《鏡に願いを》2発分のマナを揃えることになります。
これに加えて、“2回”の「協約」コストを準備しないといけないのがツラい。手札からの1回目だけではなく、墓地から唱えて《苦悶の触手》をサーチする際も、当然ながら「協約」コストは必要。どーすんの、本当に。

そこで《金属モックス》です
0マナアーティファクトなら
「協約」コストにしたあとも
すぐ戦場に出し直せますから
3ターン目にコンボ突入するとき
あえて新しい土地を置かず
「協約」で砕いた「アーティファクト・土地」を
墓地から戻して再利用するオプションもあり

あと、ライブラリーから撃つはずの《ガイアの意志》を直引きしたときは、それだけで死が見えるので注意。その場合、ライブラリーに差し戻すための《渦まく知識》を必死で探し回る羽目に。

元ネタでは、これを採用し
手札から《ガイアの意志》を撃てるようにしていました
今回はメインボード《シェオルドレッド》採用で
勝ち筋を残しています
そういうものだと“割りきる”のも手だ(脳筋)

総じて、手札の要求値が厳しく、大変に繊細な手触りのデッキです。同じタイミングで開発していた「ダーク・オムニテル」が飽和攻撃を得意とする重爆撃機だとすれば、「青黒ミラー・ストーム」は武装を最小にした軽戦闘機。

《否定の契約》採用の理由も「そういう趣味」という以上に、コンボ完遂まで、1マナたりと無駄にできない燃料タンクの小ささを補うためでもあります。

次のターン???
そんなものは、無ぇ

僕の技量だと、ギアを落として、どっしり構えて戦うタイプはちょっと難しそう……それが軽量型に改造させてもらった理由でもあります。

3.困ったことに、というのも変ですが、僕自身、この手の“鋭くも細いデッキ”が好きなのですよね。
1人回し用で遊べるデッキとしても最高で、何手以内で倒せるか、頭の体操代わりに使っています。実際のところ、低くない確率で、1ターンキル、2ターンキルが発生するデッキでもあります。
安定3ターンキル。今はそのためのキープ基準を見極めている過程です。1人回しアプリ上のリンクも貼っておくので、パズルとしてお試しを。


サイドボーディングを終えた2本目からは勝ち手段が増え、むしろプレイングの縛りから解き放たれます。
《鏡に願いを》からいつでも出現する《黙示録、シェオルドレッド》、または、「ストーム」デッキの古典技《巣穴からの総出》の2択は、なかなか対処が難しいのではないでしょうか?
メイン戦でわかりやすく墓地を使う上、呪文の連唱も2本目からは咎められやすく、軸をずらした勝ち筋は必須になります。

「決戦兵器」
or
「群れ」
一撃殺にはストーム数が届かない手札でも
大きく有利になるのが良し
「子を産む婦人達の場所を空けるために」
こちらも試験中
「血・トークン」が「協約」コストになり
無駄がない
純粋に打撃力としても強烈

さて、今回はこんなところでしょうか。いまは長女の寝息をききながら、ストームとマナを数え続けています。目を覚ましたらウソのように元気になって、そんな暇は消えてなくなることでしょう。それが何よりの“鏡への願いごと”でもあります。それでは、また。

週明けには
また保育所に通えるようになって
発表会の
クニャクニャダンスの練習をしておいで

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