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【MTG レガシー】 「青黒ダークデプス」の実験その3 解答編 【初心者、復帰勢に向けて】
1.前回の対戦会では、1人回しでは決して得られない知見を数多く持ち帰ることができました。大漁じゃ。主催者さん、対戦相手の方々に、感謝&感謝。
さて、本編はここから。「青黒ダークデプス」、改めて鍛えていきましょうか。試合を通して手に入れた、生きて熱を帯びた情報を基に。
僕のようにかなり構築寄りのプレイヤーにとって、本当のお楽しみはこちらのほうだとも言えます(実力が伴っているかは別として、あくまで悦びを覚える部位の話です)。
デッキそのものの感触は、面白かったですね。《意志の力》や《もみ消し》などの軽い妨害を駆使し、一瞬の隙を狙って「マリット・レイジ」を走らせる。一刀で対戦相手の首を跳ねる緊張感は、抜刀術を思わせます。これは確かに癖になる。
実力と、効率的な構築を揃えられれば、2つか3つは勝敗をひっくり返せたはずなのに、と正直に思っています。
ただし、癖はある。対戦会で使用したデッキリストは、こう!
2.いやー……これはこれで、おもしろカッコいい構築だったとは思うのですが。いろんな部位がとんがり過ぎたり、へっこみ過ぎたりで、扱いにくさは相当でした。オシャレ・アドバンテージは抜群の《誤った指図》や、《探検の地図》によるシルバーバレット頼りの《不毛の大地》減量や……要するに、新しい地平線を目指して、張り切りすぎたリストです。
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手札をなげうってでも速さを求めるデッキだと、超強力
「ターボ型ドゥームズデイ」では5枚目の《意志の力》にも
一連の記事を見て、レガシー参入に「青黒ダークデプス」を組んでみよう、と言ってくださる方がいれば、それは望外の幸せ。しかし、この「初期型」は真似なさらないほうが……。
そういうわけで、実際にプレイして気になったポイントを挙げ、デッキの形を整えていきたいと思います。まずはここから↓
・「このデッキには《探検の地図》が重すぎる!」
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元ネタの「Depth still」でも3枚が採用されており、有用な土地サーチを持たない「青黒」の潤滑油になればと考えていました。設置は1マナで、暇なときに置いておけば、起動は2マナ。それなら《森の占術》と同等やろ! という算用。
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ミラディンの核で長い眠りにつく「グリッサ」
次元と彼女の、後の運命を思えば↓
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ところが、くっっっそ忙しい序盤に、都合よく《探検の地図》を置く余裕があるとは限らず、そもそも特定の土地を探したい局面はもっと戦場が複雑になった後半が多くって。
けっきょくは手札から《探検の地図》をキャスト、そのまま能力を起動、という使い方ばかりに。1+2マナでソーサリータイミングの3マナの呪文ということになります。重っっっ! 1ターンが重力で潰れる!
「Depth still」が作られたのは2016年で「奇跡コントロール」の全盛期。求められる速度感が今とは違ったんだろうな、と時代の差を感じさせられたカードでした。そのため、《探検の地図》の代わりを用意しなければ。
「青黒ダークデプス」は必要なカードを探すために《渦まく知識》《思案》というレガシー環境の二大優良キャントリップたちを用います。ただし、確実性を考えれば、コンボパーツに直接アクセスする手段も欲しい。具体的には、デッキ内に4枚しかない《暗黒の深部》を探すために。
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勝つために必ず、このカードを経なければならない
そういう点も《最後の審判》と似ています
「青黒ダークデプス」には《輪作》や《森の占術》のように、便利な“土地”サーチは無い……この点についてはすぐに解答を用意できました。僕は「デプス」のような「土地コンボ」のことを、本当に何も知らない初心者。その代わりというべきか、呪文の連鎖を得意とする「スペルコンボ」ばかりを好んで手にしてきた人間です。
無理にアーティファクトに頼る必要はなく、“呪文”で探せば良いのです。「青黒」は土地に限らない“万能”サーチにかけては、もっとも長けた色なのだから。ヒントはいつも、Doomsday. wikiの中に。
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ともあれ、そのカードの紹介は後回し。ひとまずは《探検の地図》の思いがけない弱さと連動した、別の問題点を先に挙げます。
・「《不毛の大地》はやっぱり4枚要るよ!?」
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最大の問題点。熟達の「デプス」使いの方から顔の真ん中がめり込むグーパンチをもらうとすれば、おそらくはこの点によると思われます。前回のリストは、通常は4枚採用される《不毛の大地》をデッキ内に1枚だけの採用に留め、必要なときに《探検の地図》でサーチする、という想定で組まれていました。キミ、ついに《狂気堕ち》かな?
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これにも理由があり、土地を自分の手番、1ターンに1枚ずつしか置けない「青黒ダークデプス」は、デッキ内の土地総数が多すぎると、土地ばかり手札に引きすぎるのに全てを置ききれない、という問題が起きやすいのです。
そのため、デッキ内の土地カードを減らしたかったのですが、目標数の色マナ源を用意しつつ、《暗黒の深部》を始めとするコンボパーツのスペースを確保するのが大変で……。
特化した土地コンボというより、早期決着パターンを持つ「青黒コントロール」に近い構造を目指そうとした「初期型」では、色マナの安定のほうを優先し、特殊土地の枚数をぎりぎりまで削減。相手の《不毛の大地》などは4枚装備の《もみ消し》で打ち消す、という対処を選びました。
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しかし《カラカス》を搭載したデッキと3連続で激突し、真顔にもどって、甘い夢から覚めることに。《もみ消し》を構え続けつつ、コンボ突入のマナ量まで到達するには途方もない時間が必要。それより、一刻も早く《不毛の大地》で砕き割りたい。
コントロール寄りとは言っても、割り切って長期戦を望めるほどの「遅さ」になっているわけではなく、「デプス」の最大の長所である「速さ」を失ったデメリットのほうが大きかったです。
言い訳をさせてもらうと、僕が「スペルコンボ」系の出自であることが悪いほうに影響した形でした。呪文を主体とするコンボばかり使っていた僕には、デッキが変わると「土地」がどれほどの難敵に変わり得るか、肌で実感できていなかったのです。
「土地の敵は、土地」。良い学びを得ました。きっと「デプス」使いの方には、常識以前の自明のことだったのだろうけど。
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加えて《もみ消し》4枚+《不毛の大地》4枚という組み合わせは、相手のマナ基盤を否定し、ときにイージーウィンを拾えます。「青黒ダークデプス」は、この2つを無理なく装備できる、という希有な恩恵を持つデッキなのに、そのオプションを自分から捨てた形になったのはあまりに勿体なかった。
《不毛の大地》を装備し直すぶん、色マナの基盤や土地枚数の調整が必要になります。それも後述。次の問題点↓。
・「不適切な妨害カードの選択」
上の《誤った指図》もそうですが、デッキの動作にとって最適な妨害カードを選び切れていませんでした。たとえば《誤った指図》は、より速度を求めるデッキにとっては間違いなく有用なカード。しかしコントロール志向でデッキを組もうと決めた方針には矛盾していたし、手札の青いカードの消費が激しく、今の「青黒ダークデプス」に向いている妨害札ではなかったようです。
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打ち消し呪文の撃ち合いに弱くなる
という本末転倒
反面、手札破壊を増やしたいと考えています。
1ターン目、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》セット→《思考囲い》
2ターン目、《暗黒の深部》セット→《吸血鬼の呪詛術士》→「マリット・レイジ」
という動作が、やはりこのデッキで最強の攻撃。実際の試合でも順次、丁寧な前方確認をはさんでいれば、もっと簡単に勝ちを拾えた場面が多かったはず。
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それに、対戦会では積極的にクリーチャーで攻め立ててくるデッキと当たらなかったこともあり、意外と《悪意の大梟》が活躍しづらかったですね。そういう相手のために、ちょっとした工夫も仕込んでみようかと思います。
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相手の攻めを遅らせる役目は《悪意の大梟》に一本化し、自分の動きに貢献しない《殺し》はサイドボードに下げたほうが良いかもしれません。「マリット・レイジ」を保護する軽量打ち消し呪文をもっと積みたいところですが、そこまで枠を用意できるかはわかりませんね……。
3.さらに細かいところまで突き詰めれば、際限がありません。長々と失礼しました。あまり勿体ぶらずに、改めてデッキを組んでみましょうか。「青黒ダークデプス」、新しいリストは、こう!
ふぅ。「初期型」のリストより、少しは知性と常識が身についていればうれしいのですが。
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多くの方が見慣れないと思われるカードがリストに混じっているので、まずはその解説を。《探検の地図》に替わる「青黒」ならではのサーチカードです。
歴史上で最強のサーチ呪文とは? 《悪魔の教示者》、または《吸血の教示者》でしょう。
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どちらも統率者戦の切り札で、ヴィンテージ制限カード。もちろん、レガシーでは禁止です。それなら、これらに最も近いカードは何か?
Doomsday. wiki曰く、「教示者は多くの亜種が試されたが、固有の欠点や速度の問題で、レガシー環境でプレイアブルな(プレイするに足るパワーや理由を備えた)ものは少ない……《親身の教示者》と《リム=ドゥールの櫃》以外には」(意訳)
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《親身の教示者》はソーサリーのみをサーチし、ライブラリートップに置くソーサリー呪文。「Doomsday」では定番のカードですが、今回「土地コンボ」である「青黒ダークデプス」とは無関係。それでは《リム=ドゥールの櫃》とは?
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……字が小さくて、読めねえ。再録されているので日本語版をお見せします。
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うーん。まだわかりにくいテキストですね。それでは、もっと思い切って簡単に読み替えるために、よく似た効果のカードを例示させてもらいます。
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よっ……弱ぇええええ!? 間違ってこれがデッキに入っていて手札に来たら、何者かのすり替えを疑って、ジャッジを呼びたい。そして病院にいく。《リム=ドゥールの櫃》も青黒のインスタントになっただけで、「5枚のカードを上から見て、並び替える」という基本的な効果は《索引》と同じです。
ただし……1点のライフを支払えば「それらのカードをライブラリーの一番下に置き、その後ライブラリーの一番上から5枚を見る」という手順を好きな回数だけ繰り返せる、という凶悪なオマケが付いていますが。
(最後に上の5枚以外をシャッフルする、ライフの支払いは軽減できない、などと古い書式で長々と書かれているので、虫眼鏡が要るほどテキストが小さい)
この一文により、望むカードを求めて、ライブラリーの深みまで潜れるのが《リム=ドゥールの櫃》。実際の使用感は《吸血の教示者》に近いです。
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《リム=ドゥールの櫃》のほうが古いカードです
ただし、《リム=ドゥールの櫃》は《吸血の教示者》と異なり、デッキに1枚挿しなど少数のカードを見つけようとすると、ライフ消費が甚大になりやすいことに注意。4枚積んだキーカードを探したいコンボデッキ向けのカードです。
《吸血の教示者》にも勝る利点は、厳密にはライブラリーを“探す”カードではないので、サーチ妨害に引っかからないこと。
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《囁く工作員》だな!
それ以上の利点は、複数枚のカードを探し得ること。相手のターン終了時に《リム=ドゥールの櫃》を唱え、《渦まく知識》や《闇の腹心》が関われば、コンボパーツと妨害カードを同時に手中にすることも可能。スペルコンボの代表格である「Doomsday」で時おり使われるこのカードを「青黒ダークデプス」にも投入してみたいと思います。多くの《教示者》共通の弱点として手札の枚数では損をするカードなので、採用は2枚。
青い呪文だという点は《赤霊破》系に狙われやすい欠点でもあり、サーチが不要なときは《意志の力》のコストにできる利点でもあります。「青黒ダークデプス」はデッキ内の青いカードの総数=ブルーカウントが多いデッキではないので。
《リム=ドゥールの櫃》が《吸血の教示者》なら、《悪魔の教示者》の後継者として《不敬な教示者》もどうか、と試してはみたのですが。
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2ターン目に待機したいので、多くの枚数を積みたい→それなのに後から引くと、その場その時の問題解決にならず、死に札になりやすい、という欠点が看過できず、不採用に。え、もっと強いサーチ呪文があるって? 黒1マナのインスタントで、探したカードを直に手札に加えられる?
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命が蒸発しちゃう!!!
それから《不毛の大地》増量につき、土地総数をできるだけ抑えたまま色マナベースを安定させるために《湿った墓》を採用。
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一連の記事は「再録禁止カードを始めとする超高額カードを用いず、初心者、復帰勢にも揃えやすく、それでいて廉価版、劣化版にならないデッキを紹介したい」という目的で書かれています。
裏の縛りに、「超高額カード」の完全下位互換になるカードを単なる代替品としてデッキに入れない、という約束ごとがあったのですが……。具体的には、《Underground sea》=「デュアルランド」→《湿った墓》=「ショックランド」のような。
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ところが「青黒ダークデプス」は、《島》と、その後に少数の《沼》さえあればデッキの基本的な動きに支障がない「アーボーグ型ドゥームズデイ」とは事情が違いました。
《もみ消し》《思考囲い》、各種の2マナクリーチャー……特に、黒黒という色拘束の《吸血鬼の呪詛術士》のためには序盤から色マナを使い分けなければならず、マナベースの安定のために2色ランドはどうしても必要になりそうです。
僕の小さな意地やこだわりのせいで、せっかく生まれたデッキを弱化させるわけにはいきません。禁を破って「ショックランド」、使います。そうと決まったら……思い切り、こだわって力をかけましょう。僕はこのイラストを採用するつもりですから!
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《闇の腹心》でめくれたとき、「宇宙!」と宣言するために、です!
《湿った墓》は人気カードで何度も再録されており、イラストや版にこだわろうと思えば、いくらでもオシャレが可能です。「Unfinity」版、“宇宙”《湿った墓》。本当はデッキ内の他のカードと合わせて、日本語版が欲しい……。
この「青黒ダークデプス」が目指すレベルに到達したと確信できたとき、1つのゴールとしてこのカードを購入し、デッキを飾ることにしたいと思います。
デッキリストの話に戻ります。といっても、あとは細部の選択なので駆け足に。《思考囲い》の増量と、《陰謀団式療法》の採用。
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相手の手札を確かめつつ墓地に落とせる、1マナ「ピーピングハンデス」。その中でも個性的な1枚で、複数枚を落とせる可能性がある代わりに、空振りの危険が付きまといます。ただし、「フラッシュバック」を持ち、戦場にいるクリーチャーを生け贄に、墓地からマナコストをかけずに撃つことが可能。
戦場に舞い降りた時点でカードの枚数損が無くなる《悪意の大梟》と相性よし。対コンボなどで役目が少ないときも有効活用できるようになります。マナ量がぎりぎりになる「マリット・レイジ」降臨時、0マナで前方確認できるのがうれしい1枚。
対戦会を通して感じたことの1つが、「青黒ダークデプス」にとって苦手なカードは、相手に応じて種類がはっきりしている、ということ。《陰謀団式療法》を活かしやすいデッキなのではないかと思います。
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ともあれ何の情報もない先手1ターン目、相手の手札を的確に落とせるのは「ジェイス」並みの精神魔道士か、知り合い同士だけなので、1枚の採用からスタート。
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師でもあるスフィンクスに記憶を弄ばれ
その命と刺し違えに
幼い日や故郷、家族の思い出の全てを失い……
波乱万丈の旅路の結末が、これ!?
それからコントロール志向にすると弱いカードになりそう、という理由で外していた《水蓮の花びら》を2枚戻します。
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2ターン目に2マナのクリーチャーを展開しつつ、《もみ消し》も構えたい場面が少なくなかったので。これがあると、一見、コンボ達成に届きそうにないマナ域から突然「マリット・レイジ」を呼び寄せることができ、デッキの変速機としての役割も。
メインボードはこんなところでしょうか。サイドボードは未完成もいいところ。環境に応じて変化する水物なので、これから徐々に様子を見ながら、形を整えていきたいと思います。
今度はまた、実戦形式でデッキを回して、感触を確かめたいですね。レガシー友だちさんと予定を合わせてスパーリングパートナーをお願いするか、日程が合う休日大会がないか……。どちらにしろ実現すれば、再度レポートにしたいと考えています。ともあれ、今日のところは、
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3.……さて。このところ「青黒ダークデプス」に関する記事を書き連ねてきたことには、一定の目的がありました。これらの記事は、初心者と復帰勢の方々をレガシーの世界へ誘うために書かれています。
あるデッキに惹かれて興味をもち、自分なりに工夫を重ねたり情報を集めたりしつつ、カードを購入して何とか形を作り、それを実際の対戦に持ち込んで、またその経験をもとに調整を進めていく……そんなカードゲームの楽しみを追体験してもらえたら、と願ったからです。
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その試みのために「青黒ダークデプス」は絶好のサンプルでした。コンボパーツがコンパクトでフリースロットが多く、ほとんどオリジナルのデッキなので、工夫と個性の余地があって。
そういう意味で今までの記事で紹介してきた「アーボーグ型ドゥームズデイ」は……ちょっと優等生過ぎたのです。僕が「デプス」について全く何も知らない“素人”で、“初心者”からのスタートだという点も好都合でした。
以前の記事で、僕はこんなことを言わせてもらいました。レガシーは寛容だと。
もし思い描いた通りの完璧無比なデッキを組めなくても、膨大なカードプールがその空いた枠に代わりの工夫の余地を与えてくれる。そして、初心者や復帰勢とテーブルをはさんで出会ったなら、多くのレガシープレイヤーが持てる限りの能力を尽くし、親切で丁寧で、真剣なゲームを望むはずだと。
本当にそうなのか??? 僕の答えはやはり、「その通り、レガシーは寛容です」。
この「青黒ダークデプス」はレガシーのデッキにしては安価で、ツッコミどころと隙が多く、とても未成熟な赤ん坊です。よく冗談で“「デプス」使いにグーで殴られてしまう”などと言ってきましたが、……とんでもない。
テーブルの向こうやネットの遠くでこのデッキを知った方は、みなさん面白がって、構築の内容を知りたがったり、アドバイスをくれたり、応援をしてくれたりしました。良い出会いばかりが続く幸運を感じつつ、ネガティブな反応とは未だに出くわさずに済んでいます。
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おそらく、僕以外の初心者や復帰勢の方でも同じです。不安を抱く必要はありません、きっと大丈夫。みなさんが、それぞれなりに心血を注いだデッキを手に、テーブルの向こうに現れたら? 既存のデッキでも、オリジナルのデッキでも関係ありません。これほど嬉しいことはなく、新しい生まれに祝福をし、デッキの名前を知りたがることでしょう。
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何かプレイアブルなものはないかな~
と探していました
これ自体は2マナと重いですけどね……良い絵です
まあ、思惑や狙いとは別に、純粋に楽しかったから、というのが1番です。
「青黒ダークデプス」、改めて、良いデッキです。斬新な攻撃パターンも色々と開発できそうで、次はこうしてみよう、ああしてやろうと、デッキを握る機会が待ち遠しいです。
レガシーの世界にどんなデッキで飛び込むかは、完全なる自由。
その候補の1つに、「スペルコンボ」の緻密な呪文の駆け引きと「デプスコンボ」の一刀両断の斬れ味と、両方の要素を兼ね備えた「青黒ダークデプス」を思い出してもらえると、それは望外の幸せ。
そして共に、長く氷の底に忘れられて、再び日の下に生まれたばかりの、この新しいデッキを育てていきましょう。それでは、また。
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徒弟時代のウルザ
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