彫刻家はしもとみおさんの巡回展へ
お盆休みも後半戦(何と戦っている)。
どこ行っても混んでいますし、外は怖いくらいに暑いですし、強そうな台風もきています。
ですが、ずーっと家にいるのも何だかなぁ、ちょっとどこかに行きたいなと思っていました。
いろいろ調べていたら、前から気になっていた彫刻家、はしもとみおさんの巡回展「いきものたちの物語」が三鷹のよもぎBOOKSという本屋さんで開催中とのこと!
8月18日までなので、よし行ってみよう。
家を出た瞬間の熱風に一瞬ひるみましたが、駅まで辿り着けばなんとかなります。
埼玉からはるばる三鷹へ電車でガタゴト。
三鷹に上陸したのは、前にジブリ美術館に来た時以来。
10年ぶりくらいでしたが、駅前の風景は前に見た時とほとんど変わっていませんでした。
駅から商店街を10分くらい歩くと白い特徴的な形のマンションが見えてきます。
そこによもぎBOOKSがあります。
その前に腹ごしらえを。
近くにおしゃれなカフェがあるようなので、よもぎBOOKSに行く前に入ろうと計画を立てていました。
ランチタイムにはちょっと早かったので、モーニングメニューのチーズトーストをいただきました(美味)。アイスコーヒーが抜群に美味しかったので、粉を購入。猫のマグカップも売っていて、2ニャンズか可愛らしくて購入。
また猫カップが増えてしまった。
12時になったのでよもぎBOOKSへ。
「蓬」って良い漢字ですね。
私は、はしもとさんの猫の彫刻を最初に見てすごく惹かれ、他の作品も見てみたいなと思っていました。その時点ではどういう方かも全然存じ上げていませんでした。
はしもとみおさんは、動物のそのままの姿を肖像彫刻にする彫刻家です。
子どもの頃から動物が大好きだったはしもとさん。獣医師を目指していたそうですが、15歳の時に阪神・淡路大震災で被災したことが転機となり、命を形として残したいという思いを抱くようになったそうです。
美大で彫刻を学び、今は三重県にあるアトリエで日々自然と向き合い、動物たちの姿を彫刻として残すことをライフワークとされています。
はしもとみおさんのホームページ。
すごく素敵なホームページです。
作品の写真撮影はOKでした(ただし、店内の本などの商品の撮影はご遠慮くださいとのこと)。
お!猫ちゃんがいる〜
はしもとさんの展覧会では実際に触れることができる作品もあるそう。
今回の展示ではこの「タラちゃん」のみ触れることができました。
私もなでなで。
つい、うちの猫を撫でるようになでなでしてしまいました。
木の温もりを感じます。
表面を見るとわかりますが、ツルツルに磨いたりはせず、いちばん生命力を感じるところを完成としているそう。
木は、彫りやすく動物の毛の質感を出しやすい楠(クスノキ)を使っているとのこと。クスノキは温暖な気候を好むため、クスノキが手に入りやすい三重県はその点でもアトリエを構える場所として向いているそうです。
そういえば、京都の青蓮院に立派なクスノキがあったなぁと思い出しました。枝振りがそれは見事で、また見に行きたいです。
さて、展示に戻ります。
こじんまりした書店なので、大きな作品ではなく可愛らしい小さな作品をメインに展示してありました。
いいなと思ったのがこちらの作品。
下からクジラ、ゾウ、ライオン、ハイエナ、ゴリラ、ハゲワシ(?)、ヒヒ(?)、ネコ(トラかな、それとも別の猫科?)、ペンギン、カメ、テントウムシが仲良く積み重なったブレーメンの音楽隊のような作品。
哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫類、みんな一緒に。
ふと、人間はこの仲間に入れてもらえるのかなぁと。
自然をどんどん排除し続けてきた人間。もはや入る資格なんてないのかもしれない、この作品を見ながらそんなことを考えていました。
はしもとさんの絵も展示されていました。
この上の子ははしもとさんの愛犬、月くん。
月くんも絵や彫刻になっています。
こちらは上の写真で彫刻になっていたタラちゃん。
その他にも小作品がいくつも。
ずっと見ていたくなるような作品ばかりでした。
これからも各地を巡回するそうなので、ご覧になりたい方は是非。
よもぎBOOKSさんはすごく素敵な本屋さんです。
店内には絵本をメインに、本や雑貨も販売されていました。
普段のamazon巡りでは決して出合えなさそうな本が置いてあったり。
ポストカードもあったので、はしもとさんの作品と牧野千穂さんという作家の赤が印象的な黒猫のカードを購入しました。
はしもとみおさんのインタビュー本『気になってるん!』と、全卓樹さんという物理学者の『銀河の片隅で科学夜話』を購入。
私もはしもとみおさんのことが「気になってるん!」だったので、帰宅後に読み始めたら面白くて一気に読んでしまいました。
こちらの『気になってるん!』を読んでいたら、何となく見覚えのある猫の彫刻の写真が。
この子どこかで見たことがある・・・
実ははしもとさん、歴史上人々によく知られていた動物達の彫刻も手がけているそう。ソ連の宇宙船に乗せられた犬のライカ、南極に行った樺太犬のタロ、ジロ、そしてその時一緒に行った猫のたけし。
そうか、本に出てきた彫刻はたけしだったんですね。
買ったものを入れていただいた紙袋。
ここにもネコが!オーナーさんはネコ好きのようです。
この後、井の頭公園まで歩いて園内を散策、といきたいところでしたが、
暑すぎて断念。
もっと暑そうな埼玉へ帰宅の途についたのでした。
はしもとさんの作品、大きな作品も含めもっと観てみたい!
今は「はしもとみお展 ー時を刻むいきものたちー」が神戸ゆかりの美術館で開催されています。
次回は静岡県三島市の佐野美術館で開催されるそう。
三島なら私の住む街から新幹線使わなくても3時間で行ける!
季節も秋〜冬なので、平日に休みをとって行ってみようかな。
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