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成熟時代の人材育成を示唆する元バレーボール日本代表と脳科学者のラジオでのトークを自分なりに消化

興味深い話を聴けました。
スポーツ選手の育成の話題から、脳科学専門家の説明で勉強になりました。
怒る指導でなく、成長を促す指導をすることが重要だと感じるお話しを聴け、学びがありました。


聞き逃しサービスで視聴しました

昨日のNHKラジオの放送だったのですが、脳科学者の黒川伊保子さんが金曜日の午前中にパーソナリティをされている番組でのお話しです。
(金曜日の黒川さんのお話しは面白く、楽しく聞いています。)
昨日は元バレーボール日本代表の益子直美さんがゲスト出演されてました。
『監督が怒ってはいけない』バレーボール大会を開催されていることはニュースで聞いて知っていました。。
運転しながら放送を聞いていましたが、仕事があったので聞き逃しサービスで聞かせてもらいました。
監督が怒ることや、親のがっかりする姿が及ぼす影響。
21世紀のスポーツだけでなく、教育にも関係するとおもわれるトークが勉強になりました。
6月23日までは視聴できるので、興味のある方は聞いてみてください。

放送を聞いての2つのポイント

ラジオの放送で、わたしが特に気になり勉強になったことがあります。
2つあります。
1、わたし自身が短気であることと昭和の指導者の考えに肯定的であること。
2、前日から子供の教育について気になって考えていたことと重なる部分があったこと。

わたし自身も部下や後輩に対しては、時には厳しく接する必要がある。怒ることも必要だと考えていました。年齢を重ねて、考えは変化してきています。
『怒る』でなく『叱る』でなければ、相手に響かないといった経験をしています。ただ、完全に考えが変わったわけではありません。

子供の教育について考えていたのは、自分の書いた本から繋がっています。なぜ、入社してからできるようになったことが『普通』であると考えられるのだろうか?あたり前なのかもしれないが、成長していることに変わりはないとおもいます。
そこから、『はじめて立った時には、親は大喜びします。』同じように『初めて歩いた時も大喜びします。』
それ以降は、わたしは子供たちの成長をどれほど口に出し褒めただろうか?
あなたはいかがですか?

益子直美さんがバレーボールを始めたころは、「厳しかったが、成長を感じられて楽しかった。
レギュラーになって、監督に怒られるようになってから楽しくなくなった。」
「引退後、監督になって体調をくずした原因が、勝利至上主義で好きなバレーボールが原因なのが悲しかった」といった趣旨の話をされていました。

『監督が怒ってはいけない大会』のエビソードで、益子さんのサポートを受けた監督さんが、選手一人ひとりの成長した部分を試合後に伝えたときの話はスポーツにおける指導や今後の教育に重要なのではないかと感じるものでした。
監督が選手たちに成長したと感じている部分を伝えると、選手たちも目がキラキラ輝いていたとのこと。また、控え選手が自分は成長した部分や褒められる部分がないと考えていたが、笑顔を褒められて泣いていたことが紹介されました。
成長を感じられる。褒められる。重要なのだと改めて感じました。

脳科学者からのアドバイスを自分なりに消化して考えてみました。

益子さんのトークの途中で、黒川伊保子さんが脳科学者の立場で説明されている内容も学びがありました。
「ミスをしたときは、ナイスチャレンジと声をかけよう!」
「監督が怒ってはいけない大会で取り入れてほしいこと。ミスをしたときに、親はがっかりしない。親の落胆は子供によくない。」
「失敗した時は怒ってはいけない。脳が委縮して脳の進化を妨げる」
黒川さんのコメントのなかに、今後の教育に関連する示唆があったと感じました。
「できなかったことができるようになったね!すごいじゃん!」
できるようになったこと、小さな成長の積み重ねに気がつき、言葉に出して褒めることで成長につながるのではないかと考えました。
怒ってばかりでも良くなく、褒めてばかりでも良くない。
褒めるタイミングも重要とのことだったが、それが難しいですよね。

これは企業での社員教育でも同じではないかとおもいます。
できるようになったこと、成長していることを実感する機会が必要です。
定期的、あるいは節目での振り返りが重要で、その時に成長を感じます。
そこから今後を一緒に考えることで成長が大きく変わる可能性を感じるトークでした。


 


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