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音大って楽そうってよく言われるけど

こんにちわ。

音大でグダグダ学生をしている劣等生(D年=2年)です。

演奏中心の学科ではないのですが一応音大らしいことはしてます(たぶん)

あ、もし「音大進学したいと思ってネットを彷徨ってたらこの記事見つけた」ってそこの君。

当方、ダメな学生ですのでマネしてはいけません。

ハイ、自分で言うのもお恥ずかしい話ではありますが
・1年前期
ほぼ皆勤賞。試験もまぁまぁの成績。
・1年後期
ちょっと学業に力が入らなくなったが、なんとか単位を修得。レポートを出し忘れる致命的なミスをし、一般教養科目を一つ落とす。

という経歴があります。

ちなみに2年生は2回目です。
(余裕があったらこの話も別の記事にして書こうと思います。端的に言えば心の病気です。)

さて、音大の忙しさについて(様々な関係者から見聞きしたことを含め)語っていきます。

通学の合間にだらっと書いてるだけですので読みづらいかもです。申し訳ない。


〇音大って忙しい?

演奏中心の学科は間違いなく忙しい。卒論書く学科はもっと忙しい。

・試験に向けた実技の練習
・門下の演奏会の練習
・レポート
(・卒論)

演奏中心の学科は3つ、卒論を書く学科は4つ。
実技の練習時間なんですがこれは人それぞれ。けど1日辺り2時間以下って人はほとんど聞いたことないですね。「クオリティ維持だけだったら1日2時間、向上したいなら1日5時間以上」と色んな方が口にされますので大体の方はそれくらい練習してます。
レポートは一般教養や教職科目(後で詳しく書きます)で必要になる場合がありますが講義をしっかり受けていれば問題ないことが多いです。量もそんなに無いです。ただ先生次第では一生忘れられない量の課題を出してきます。(経験談)
そして先述したように練習時間を確保するために日夜あらゆること(バイト・趣味etc)を犠牲にしていますので結果、普通に忙しいです。

それに加えて卒論を書く学科は当然ですが「卒論」を書き、評価を得なければ卒業できません。
卒論を書きながら実技もある程度の水準を維持し、向上することに努めなければなりませんので死ぬほど忙しいです。(筆者の場合はこれ)

一定数の方が履修する教職課程を履修となれば尚更。

ネットでは調べると「教職課程は止めておけ」「忙しい」などと書かれていますが音大も例外ではありません。


〇音大における教職課程の忙しさ


まず、一般の大学と大きく異なるのが「実技練習の時間を確保しなければならない」という点です。
大体の学生さんは毎日3時間以上は練習します。(といいつつ筆者は休学後、全く練習できない身体になりましたが…)
大学によって差はあると思いますが2年次から急に4科目くらい増え、法学の勉強や模擬授業の準備で追われます。

早い話、個人差があります。

というのも、練習時間をどれくらい確保しなければならないのかは人それぞれです。

私みたいにほとんど練習しない音大生活を送ってる人でしたらある程度楽できます。(が、そもそもそんな人は教職を取らないことがほとんど)

家(下宿先)が近い人も有利です。

しかし、毎日合計5時間程度練習したい人。それと長距離通学(片道2時間以上)する人はかなり過酷です。

バイトはできないし遊ぶこともできない。

なんなら練習時間を削ってまでレポートや授業計画作成、調べ物をしなければならない。

要するに一般の大学で勉強漬けになってる学生さんとほとんど変わらない人の方が多いってことです。

〇逆に教職課程を取ってない人は楽なのか?

結局忙しい

私の友人で教職課程を履修してない方が2名ほどいらっしゃいますがそれぞれ「門下と自分の試験のための練習を毎日2~5時間ほど」「下宿先は学校から30分のところ」「夜はバイトか知り合いと遊んでいる」「全休日が週に1回」となっていてレポートに教職の課題が山盛りで趣味が何もできない私からしたら大変羨ましい限り。私からしたら楽できてていいな、と思います。

そもそも、音大生の「楽」の基準って一般とかけ離れているんですよ。

毎日練習ってことは土日もやるんですよ。

門下や有志の演奏会、集まりがあれば休日返上です。

音楽以外の趣味がある人は大学入る前or夏休み前までに捨てる人もいるくらいです。

これくらいのことをしていても「あ~、教職取ってないし一般大学通ってる知り合いが見たら楽そうって言うよな」となります。

感覚麻痺ですね(笑)

そして就活を始める3年以降はというと死ぬほど忙しい。

音大生あるあるなんですが就活と実技のクオリティは反比例します。

就活に力を入れると実技のクオリティが下がり、実技に力を入れると就活が疎かになりがち。

単純に就活に時間を割くか今まで通り練習に時間を割くかの話。

普段の練習スタイル次第では血を吐く思いをする人も。

就職先はありますが面接対策や教養等の勉強ができていない(カリキュラム的に仕方ない)学生さんが多いのでそちらの対策で手一杯になります。

まぁ、とても遊ぶ暇なんか無いですよ。


〇音大=楽という偏見

徒然と書きましたが私からしたら音大=楽だと思っている人を見ると腹立たしくて仕方ありません。

まるで「遊んでいる」「怠けている」なんて言われているようで。

そもそも音大以外の大学も含め、楽できるなんて昔の話だと思いますよ。

今は出席管理をスマホと直接点呼両方行うところが多いので出席偽造は無理。絶対バレます。サボっていたら学生課に呼び出されてきつーいお叱りです。(お叱りだけで済んだらマシなほうです)

出席日数が足りなければ問答無用で落単です。(3分の1以上欠席で落ちる)

筆記試験の点数が足りないときに単位を取ってもらうための救済措置なんて出してくれません。(ここら辺は差があると思いますが筆者の大学では聞いたことがありません)

レポートもGoogleの機能を使って盗用をすぐに検知できる(これで落単になった子を何人も見てます)

そしてこれは音大のみの特徴として音楽関係の講義の筆記試験(特にソルフェージュや和声)って性質上過去問が全く役に立たないので一般大学の「過去問を先輩に貰って楽しよう」は不可。


まぁ、ズルできないってことです。

音大生に向かって「楽でいいですね」なんて言わないほうがいいですよ。

一生恨まれます(笑)


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