はじめまして、meと申します。 とりあえず、勢いで初投稿はしているのですが、名刺代わりの記事を改めて書きました。読んでいただけたら嬉しいです。 (note機能を試す為と、形を変えて再投稿もありとのことで、目次をつけています) 都内在住のアラフィフで、最近無職になりました。 また別記事で書いてみたいと思っていますが、10数年覚悟を決めて臨んできたことを、完全に終わらせることにしました。 辛くて「もう十分だから終わりにする......終わりにする......」と思いながらも
よく、誰かの苦しみに、「もっと辛い人がいる」とか「日本に生まれただけで恵まれている」という言葉を聞く。 もちろん、その言葉が単純に言っているわけではないと分かっている。 それに救われる人もいるのも分かる。 でも、自分に対して言われていなくても心をえぐられてしまう。 年中愚痴っている人はさておき、その人はもう立ち上がれないくらい限界がきていて、ようやく口に出したのかもしれないとか余計な事を考えてしまう。 辛さは人それぞれで、器の大きさによって感じ方は違うし、生まれてから今
不思議な人達の会議「だから、一発逆転なんてあるわけないっつーの」 鈴はSNSの書き込みに突っ込みをいれながら訂正をする。 「一発逆転じゃなくて、逆転ガチャらしいですよ。それに当たりの人生も大変らしいし、あっ、そこの文房具すごく可愛くて、とーってもおすすめです」 私は、へへっと笑いながら、宣伝も忘れなかった。 私、鈴。22歳。 町のはずれにある、北欧の文房具を扱うお店『Nauraa』 ここで、ばあちゃんと一緒に働いている。 家族と上手くなじめなかった私は、中学生の頃か
少し離れた場所にあるスーパーは、店員さんが明るく気持ちよい対応をしてくれる。きっと良い商品を扱っているかもしれないと、雨上がりだけれど足を延ばした。 野菜を沢山買ってきた。ゴミ袋が高いので、大きなレタスの外側の葉を捨ててこられたら良かったのだが、仕方がない。家に着いて汚れた外葉を剥がすと、勢いよく蟻が出てきた。 年々アレルギーが酷くなっている身としては、蟻が存在できていることが安心につながった。 この蟻は、どれだけ不安な時間を過ごしたのだろう。 うっかりトラックの荷台で
過去を悔やみたくない真由は町に出て、久しぶりにゆっくりコーヒーを飲んでいた。 今、家に居ると、何かしらの結論を出すしかなくなるから、それを一旦回避したかったのだ。 以前はパートで働いていたけれど、家族の介護が必要になり専業主婦になった。先月に旦那の祖母を看取ったばかりで、現在は旦那と旦那の両親と4人暮らし。 子供たち2人は数年前に成人している。 旦那の祖母は「真由ちゃん、いつもありがとうね」と言ってくれる優しい人だった。だから、介護も全然苦じゃなかったし、居なくなった時
利用されていた 私は、頭からシャワーを浴び続け、泣きじゃくっていた。 どうやって帰ってきたか記憶が曖昧だ…… ちょうど雨が降ってきて、泣いていても誰も気にも留めないから良かった。 雨で冷え切った体に感覚が戻ってくる。 酷いことされていたのは、こっちなのに、今は反撃したほうが悪者になってしまう風潮だから、反論する場さえ与えられない。 自分が被害者じゃなければ、みんな真実なんてどうでもいいんだ...... 私は、悔しくて悔しくて、また泣き始めた。 どれくらい時間が経っ
ようやく、完成させたかった物語の1作品目を完成させて、嬉しいのと同時に、表現するってとても難しいことだなと思いました。 そう感じた気持ちと、改めて、何で『創作大賞2023』に応募することにしたかを書きたいと思います。 表現することの難しさ ☆誰の味方になりたいか この次の文章に記しているのですが、この十数年で正反対の立場も経験してみて、考えが大きく変わったり、この考えは変わらないというのが分かりました。その上でどう表現するべきか……万人に嫌な思いをさせない文章を書くのは
町のはずれにある文房具店『Nauraa』 「ばあちゃん、雨が降りそうな雲行きになってきたよ」 私は窓から空を眺め、ばあちゃんに声をかけた。 「こんな日はポトフが食べたいね」 ばあちゃんからは、答えにならない答えが返ってきた。 また甘えてる...... 「今晩はポトフにする?」 私の言葉に、ばあちゃんは頬を緩める。 「面倒臭いなんて思わずに、人を喜ばせるといいことあるからね」 私、鈴。21歳。 両親と兄、妹の5人家族だったが、上手く家族に馴染めず、育児放棄されてし