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第4回 情報リテラシー論

今回は、SNSとの向き合い方について深く考えさせられました。


今回は、授業の冒頭で、2016年にハヤカワ五味さんが自分のSNSに対する考えなどついて語られているTEDでの演説の動画を観ました。
ハヤカワさんは、2008年からSNSというものに関わり始めて、mixiなどを経て、LINE、Twitterと多くのSNSを経験しているため、SNSについてはとても経験豊富だといえます。動画では、そんなハヤカワさん自らのSNSの歴史を振り返って、この授業の本題でもある情報リテラシーに関する内容についてなど、SNSを利用する際において、それらに対する向き合い方についての重要さを伝えられていました。
自分がネットに書いたことを体に貼って街を歩けるか」という言葉が印象に残っています。確かに、ネット上に書かれたコメントは残り続けるものもあるわけなので、ネットだからといって軽率な発言をすると、後々自分を苦しめることになるでしょう。
このハヤカワさんの演説を聞いて、インターネットの怖さを改めて知ったし、SNSを利用する際には、現実世界で生きているときと同じように自分の発言一つ一つに責任を持つ必要があると感じました。

今回の本題は、ソーシャルメディアです。
その中でも特にSNSです。

SNSの誕生~流行

投稿記事のタイトル

SNSが登場する2004年辺りまでは、人々はブログを通して、インターネットにおいて個々で発信を行ってきました。それが何故、SNSに移り変わっていくのかというと、「タイトルをつける必要があるかorないか」というところにあるようです。
まず、ブログを投稿する際において、タイトルをつける必要があります。タイトルというものは、閲覧者が見る際に、最初に目をつける場所といっても過言ではないのですが、簡単に思いつくものではなく、完成度を上げるためにそれなりのセンスや労力を必要とします。
一方で、SNSにおいては、一つ一つの投稿にタイトルをつける必要がなく、ブログと比べてとても手軽に、自分が伝えたいことを率直に伝えることが出来るため、利用数が次第に増えていき、現在においても、高い利用率を誇っているわけなのです。

アラブの春(2011年1月)

SNSが流行るようになったきっかけの一つとして、アラブの春があります。エジプト独裁政権を撲滅させるために北アフリカなどアラブ世界において行われたこのデモ活動において、FacebookやTwitterなどのSNSが利用されました。
元々学校という小さなコミュニティで利用されるために生まれたFacebookですが、その活用方法を利用し、仲間Facebook間で交流し、イベントのスケジュールがされ、デモ活動等が行われました。そこからさらにUstreamYoutubeにおいてデモの様子を動画として公開し、Twitterにおいてそれらを拡散することで、世界中の不特定多数の人々に現状を伝えることにより、支援を求めました。このようにして、デモの様子を世界中に発信し、世界から多くの支持者を募っていくことにより、デモ活動の勢力を上げていきました。また、エジプト政権にこれらのことが知られ、インターネットが遮断された際も、Twitterにおいては電話でつぶやける機能があったため、すべてのSNSが遮断されたわけではなく、そのおかげでデモ活動を継続させることが出来ました。
結果、エジプト独裁政権を崩壊させることに成功し、SNS社会運動において貢献できるモノであるという事がそこで分かりました。

アラブの春

東日本大震災(2011年3月11日)

また、アラブの春と同じ年の東日本大震災においても、SNSは活躍しました。当時、この地震や津波の被害は甚大であり、多くの国民が慌てだしたために、電話やメールなど日本国内においてのネットワークサービスのサーバーダウンし、連絡などが繋げない状況が起こりました。
そのような状況の中、世界のネットワークサービスであるTwitterが多くの人々を救いました。Twitterは日本ではなく世界のネットワークサービスであるため、サーバーがダウンすることなく、災害時の日本国内の人々にとって、電話やメールに代わる連絡手段になることが出来ました。

このような形でSNSが利用され始め、その凄さに気付いた人々もSNSを利用するようになったことにより、さらなる利用者の増加に繋がったのではないかとも考えられます。

グローカル(グローバル+ローカル)のSNS時代

ここでは、TwitterとFacebookを例に挙げながらSNSについての説明をしていきたいと思います。

Facebook

外部から、様々なネットワークサービスの要素を取り入れることによって成長を遂げてきたFacebookですが、人気の理由には他にもあります。Facebookは顔出し実名の登録が必要です。そういった個人情報があることにより、名前の検索から疎遠になってしまった昔の友達の電話番号を知ることが出来たり、そこから再会することが出来る可能性があります。そこから親密な人間関係を広めていき、互いのことを良く知っている者同士で的確な情報交換を行うことが出来る可能性もあります。
また、Facebookにおいては、六次の隔たり理論が立証されており、約4人以上の友達と繋がっておくことにより、世界中の人々と間接的に繋がることが出来るといわれています。

Twitter

Twitterの特徴としては、匿名で顔も知らない会ったこともないような人たちとインターネットで交流することが出来ることが挙げられます。
Twitterという場所においては、現実世界では言えないような悩みを相談することが出来たり、素性も知らない赤の他人からのアイデアで新たな価値観を得たりすることが出来ます。
これらは、互いを良く知らない希薄な関係だからこそ成り立つコミュニケーションなのではないかと考えます。こういった理論を、社会学者マーク・グラノヴェッダー教授は「弱い絆の強さ」と表現しています。

こういったソーシャルメディアにおいて、Google検索で行う情報収集との違いを理解しながら利用していくと良いと感じました。

特にFacebookにおいては、信頼できる人と情報を共有しあう事で情報の選択をする際に間違えた判断をしにくい傾向にあるのに対し、Google検索で情報を選択する場合は、多くの情報から自分で選ばなければいけないため、情報の選択に確信が持てない傾向にあります。

以下のことから、多くの人間と繋がっておくというのがいかに大事かという事もわかってきます。発展した情報社会においてもアナログの要素を忘れず、グローバルかつローカル(グローカル)に人間関係を築いていくことが必要であると感じました。

また、こういった界隈で人々と繋がる際に、150人の信頼できる人間関係を作ることが大事であることが言われています。何万人と友達がいるとしても、一人一人に時間が割けないため、もう少し数を絞る必要があり、100人だとしても、そこから減っていく可能性もあるので150人を目安にした方が良いという考えです。

SNS中毒と対処法

物騒なニュースや誹謗中傷など、SNSから受け取る情報によりストレスを感じるようになると、注意力が散漫になったり、SNSを利用する頻度がさらに増えていくという悪循環に陥ってしまうといわれています。
そういったことにならないようにするには、まず、現実とネットとの線引きが必要だと感じます。SNSなどのニュースは人の目を引くようにわざと恐怖を煽るような内容で記されていることがほとんどなので、嫌な情報を目にしても「ネットだから」と深入りしないことが大事だと考えます。


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