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ダチョウ倶楽部なオプション【高度不妊治療♯5】

前回の手術前日の記事以降、なかなかいろんなことがあったが、それを記録のために残しておこう。
読んでくださる方々を決してビビらせたい趣旨ではないことをご理解いただきつつ、今はそんな話聞きたないねんって方はここで回れ右でお願いします。

まず、手術当日。
前日の術前処置ではちょっとハァハァしちゃったけど、今日はテツandトモ級のワイの最強相棒、麻酔があるからぜってぇ大丈夫☆とタカandトシを括っていた私。手術は10時半からとのことだったので、事前に点滴のルートを取りに看護師さんが来た。採卵の麻酔でルートを取ってた左腕関節の血管は術前検査でキメられた7本採血ですでに逝去していたので、左前腕からとれそうな血管を探っている模様。ちなみに右腕は血管細くて取れないの。
看護師「グリグリ…グリグリ…あれ?あれー?痛いですよねぇ。」
私「ハチャメチャに痛いです。」
手の甲から取るやらなんやらの一悶着を経て、何とか前腕の別途血管からルートを取ることには成功したが、失敗グリグリ血管にはナイル川級のドでかアザができたため、メンタル受診の折に「あんたそれ腕どないしたん!殴られたんか!」と主治医にいらぬ心配をかけてしまった。
話は戻って、いよいよ手術。絶大なる信頼を寄せる麻酔のおかげで、あっという間に終わり、気付けば病室のベッド上。起きたら昼過ぎてたので、2時間ぐらいは眠りこけていたようだ。しかしさすが相棒、今回もグッドジョ… おええええええ!全然痛くなかっ… おええええええ!
もんのすごい吐き気。いや、吐き気とかじゃなくて、動くと急にクル。その後もしばらくはワンモーションワン嘔吐で吐き続け、ガーグルベース(吐く用の入れ物)逆わんこそば状態。絶食だったので、主に胃液だったが、これで胃に固形物あったらたぶん食道破裂してた。セーフ。
麻酔を信用しきっていた私は、その日は一人で普通に電車で帰れると思い、夫の送迎も断っていたのだが、心配した親友が付き添ってくれるというので、お願いしていた。夕方まで吐き続け、退院時の診察時も新相棒ガーグルベースをお供に車椅子で運ばれるような有様で、親友も迎えには来てくれたがとても電車で帰れる状況ではなく、結局夫に仕事を早退してもらい、車で迎えに来てもらった。

退院日に親友がこさえてくれたおべんと 愛しかない

麻酔…信頼してたのに…結局真に信頼できるのは何でも受け止めるガーグルベースだったのだ。西洋医学め。
後で調べたところ、麻酔で激しい吐き気に見舞われる(術後悪心というらしい)条件として、女性、50代以下、非喫煙者とある。
全部当てはまるー!てか、不妊治療はじめ、何でも若いほうがいいって言ってくるやん。タバコ吸ってる方がいいこととかあんのかこの世に。
この世の不条理を全部背負った気もちになりんした。

術後の経過は順調…といいたいところだったが、術後3日目ぐらいから耐え難い腹痛に襲われ、数日間寝たきり生活に。寝たきり生活の中で調べたところ、これまで妊娠モードだった子宮が、あれ?胎盤もうなくね?となり、通常モードに収縮している痛みっぽい。聞いてないよ〜

子宮もメンタルも通常モードに戻りつつある最中、術後初の生理が来た。従来、私の生理は初日が痛みと量のピークで、3日ほどで終わる。(超ダレトク情報)
しかし、今回の生理は痛み、期間、量共に3倍マシマシの二郎系生理だった。それでも2日ほど寝込んだ。約4ヶ月ぶりの生理、子宮もホルモンも張り切ったのだろう。がむしゃらに頑張る姿は嫌いじゃないぞ。でもでも、聞いてないよ〜。

凍結受精卵がまだ2つクリニックにはあるが、今は引越しもして、復職も控えているので、不妊治療はしばらくおやすみ。手術での痛み体験を契機に、予期不安や広場恐怖が若干悪くなってる感があるので、メンタルの服薬治療をしながら体調を一旦整えることに。

術後、マーライオンと化してる時には、キツすぎてあ、もう子どもはダイジョブです、という心持ちになっていたが、人というのは忘れる生き物、またぼちぼち考えていきやす。


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