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12.入院中のお婆ちゃんの変化っぷりの話し

私が大動脈解離で大学病院入院中のお話し

同室者は皆さん70~80歳代後半のご年配のお婆ちゃん達です。
私と同じ病気だったり、他の外科的治療を受けた人もいます。

入院してたのは年末。何だか皆さんソワソワしてるんですよね。

早く退院して、正月準備しなきゃならんのよ。親戚も来るしねぇ。

えっ!こんな手術して病み上がりなのに、家に帰ったら正月準備するの!?
あらら、家族に正月の餅を注文しとけと電話で指示出してるよー!
何か知らんが正月の餅や料理の心配ばかりしてる。そして、他にも次々と○○を買っておけと、電話で指示を出していく。
正月はお婆ちゃん方にとっては休むことを許されない一大イベントらしい。

腰や背中が痛いと言ってるお婆ちゃんなんて、正月の段取りプラス、退院したら誰にシップ貼ってもらえばいいのかと不安がってる。家族は息子さんのみ。

「息子さんに貼ってもらえば?」

って私が言うと、「息子は男やから、そんなことはさせられん!
えっ!マジですか!? (゚Д゚;)
価値観の違いが浮き彫りとなる。
息子さんは独身。嫁さんは居ないそう。
結婚したら何でもかんでも嫁さんに言うんだろうな。
そんな家の嫁になるのって怖いわ。

そんなこんなで頭をフル回転させて、退院後の事を考えて様々な段取りしているしっかり者のお婆ちゃん達。
なのに!Drが来て、病状説明や経過説明をしようとすると、思考がフリーズするんです。Drを前にすると過度の緊張状態に陥る。
大学病院なので、Drが何人もゾロゾロと来る。Dr達に囲まれるという状況もあってか、途端に
あ、あの、病気の事は息子に話してください。私は話聞いても分からんもんで。」と、アーアーキコエナイワカラナイ!となる。

もはや逆豹変!
さっきのシャキシャキっぷりはどうした?
何で急に口数少なくなる?(笑)

そんな感じでDrの前では急に大人しくなる入院中のお婆ちゃん達でした。

おしまい。



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