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どうせなら楽しい話をしよう。

先日、以前の職場の先輩方とホテルディナーをした。

前の職場は飲食店で夜勤がキツくて辞めたのだが、職場の先輩がみんな優しくて面白くて何度も救われた。

みんな辞めた私のことを気にかけてくれて「これは楽しいご飯になるかな」と密かに楽しみにしていた。

久しぶりに会ったみんなは以前と変わりなく元気そうで、今のお店の現状を片っ端から話してくれた。
しかし、その現状がまあ空いた口が塞がらないものだった。

パワハラ店長がついに店をクビになった。
男性社員が元バイトの子を狙ってる。
ホール内の人間関係が良くない。

この話を会って5分も経たないうちに一気にうわあって言われて、処理が追いつかなかった。

その後はご飯を食べながら、あんまり明るくない話をした。最初は新鮮な話題でちょっと楽しかったが、だんだん「つまらんな、楽しくないな」という気持ちが強くなった。

みんな、誰かに対する不満や愚痴、悪口を雪崩のごとく口にする。「ああ、私って結構すごい職場で働いていたんだな」と、辞めた今気づいた。

夜勤から昼勤の仕事になり、心がとても元気に穏やかになった気がする。

どうせするなら、楽しく笑顔になれる話題がいい。
あんまり人の悪口で盛り上がるやつになりたくない。

そんなことを考えながらデザートをたらふく食った夜だった。

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