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はじめての退職日記

去年十二月に退職を決め、今日付で4年間働いた地域福祉の仕事を辞める
物事が終わる時とか、誰かと別れる時とか、思い出を美化してしまいがちなので すごくいい仕事だったな…と振り返ってしまうけど
退職の決断をしたこと自体に後悔は一ミリも一瞬もなかったので、ちゃんと気持ちよく辞められてよかったなと思う

もらった花束から抜き取ってペットボトルに生けたひまわりみて

花瓶足りず

noteにあとで書こう、と思ってぽちぽち書き溜めていた日記を見ながら
まとめて書く



3/27

働くのはあと三日
いろんな人が、あと少しだねー寂しいねと声をかけてくれる
毎日出勤しない職員や利用者さんは会うの最後の人がいたり

たくさんの人が自分を受け入れて、寂しがってくれることがいまだに素直に信じられないので、「またまた〜、嬉しいこと言ってくれますね」くらいに受け取っている

仕事は真面目にやる方だし、休まないし、その場を回す歯車としてそこそこ役に立っていた自信はあるけど
それはあくまで仕事に対する評価であって、私自身が認められたり好かれたりすることとは別物ではないのかと思う
みんなの中に、私はどんな感じで存在していたんだろう?と気になった
一生わからないけど


3/28

仕事午前休をもらって、通いたい職業訓練校の面接を受けた
ネットでどんな質問されるのか少し調べて、答えられるようにしたつもりだったけどあんまり深いことは質問されなかった

10分くらいで済んだので、近くの上島珈琲でお世話になった人たちにメッセージカードを書くことにする
ミルクコーヒーの黒糖を頼んだら黒糖そのままくらい甘くて、次からは頼むのやめようと思っていたら店員さんが席に来た
「すみません!味濃くないですか?作り直してきます」と言ってくれて、初めて飲んだのでわかりませんでしたと答えたけど 新しいものを持ってきてくれた
甘党の人はこれを美味しく飲めるのかな、自分も甘いものは好きなはずだけどまだまだかもしれない、と どちらかというと自分の味に対する感性の方を疑いながら飲んでいたのでタダでおかわりが出来てラッキーだった

一時間書いていたら集中力も腕もおしまいになったので出て仕事に行った

この街も良いところがたくさんありそうで、受かっていますようにとお祈り


3/29

好きなVtuberが夢に出てきて、中野をパレードしていた。なぜか私は中野の路上で寝ていたのでそれを見ることができて、そのあと番組の企画でVtuberが私の部屋に来ることになった。
なぜか私の部屋は床も窓のプラレールで埋め尽くされており(しかもレールの上を電車が稼働していた)、それを見て爆笑される という夢だった
部屋がプラレールだらけで良かった!と本気で思った


働くの今日で最後
お疲れ様会、というのを利用者さんと職員がしてくれた

かわいい

小さな作業所が三つあり、そこを回ってみんなに挨拶
壁を飾りつけてくれているところもあった
ギュッとなる

また遊びに来るからね〜と利用者さんに挨拶して、そのあとはいつも通りの仕事をして、会議で職員みんなにお別れした

一番お世話になった人や、いつもたくさんお話しをした人 たくさん涙を流してくれて 自分が誰かの心を動かせる存在だと知らなかったので、嬉しくて、驚いて、まだ信じられなかった
遊びに来てね・みんなで飲みに行こうね・うちでバーベキューしよう とたくさんの約束をして さようならする
月曜日からはここに働きに来ないけど、自分のことを想って寂しくなってくれた人たちのことを信用して、ずっと大事に関わっていこうと思った

物事が終わるまでのいろいろなこと、今更そのぐちゃぐちゃをひっくり返して引き摺り出すのはよくない事だとわかるので、しないでおく
終わりよければ全てよし、素直にそうは思えなくとも信じたい気持ちがある
じゃあ 信じて よしとする、四年間頑張って良かった。

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