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ココちゃんの終末期医療

17歳である。高齢の猫によくある腎臓の不調と膀胱に腫瘍ができ排尿に差し障りがある。

獣医師からはいつどうなっても不思議でないと言われた。

病院嫌いなのに診察台にのせられてもおとなしくしている。点滴に排尿のカテーテル。入院もした。

生き物は必ず死ぬ。最期の時をどう過ごすか相談して自宅て皮下点滴をすることにした。

猫は表面の皮がのびてそのすぐ下に点滴を入れると自然に体内に吸収されるそうだ。皮膚を摘み上げできた三角のくぼみに針穴を上むきにさす。一回に100cc今日からは120cc。大きなシリンジを2本使う。脱水が進むと皮膚を摘むのが難しくなり素人の私はドキドキハラハラ。さした後は陰圧を確かめシリンジを押していく。

ちょうど仕事を辞めて時間ができたので側にいれるのがありがたい。子猫のココちゃんと幼稚園児の末っ子が一緒に寝ていた姿がよみがえり微笑ましく愛しく、眠っている背中をゆっくり撫でることができる。

ただ、腎臓の不調のせいで激しい痙攣発作が1日に何度かあり苦しむので、頭を打ち付けないように手のひらで床から守り声をかけ続け治るのをまつ。

ココちゃんは幸せだったかな、ウチに来てくれてありがとうと伝え続けている。


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