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日本の中に「異国」がある?!ー室橋裕和『日本の異国-在日外国人の知られざる日常』

「多文化共生」ってなんだろう?を考えるきっかけとして紹介したい一冊。

画像:晶文社より

室橋裕和『日本の異国ー在日外国人の知られざる日常』晶文社、2019年

筆者紹介
室橋裕和(むろはし・ひろかず)
1974年生まれ。元週刊詩記者。移住後、10年間にわたりタイや周辺国で現地取材を行う。帰国後は「アジアに生きる日本人」や「日本に生きるアジア人」をテーマに、ライター・編集者として活動中。

本文紹介
🚩日本の中にある「異国」とは?
バングラデシュ、ミャンマー、トルコ、パキスタン、ベトナム…。一度は聞いたことがある国名だけれど、あんまり馴染みがないかも、遠い「異国」じゃないの?と感じる人も多いのでないでしょうか。

実は、そうした国や地域にルーツを持つ在日外国人たちが、日本国内にコミュニティを築き、私たちの隣人として生活しています。実際に、2020年時点で在日外国人は約288万人を超え(ISA 出入国管理庁)、今後も増え続けるだろうと言われています。ゆくゆくは「隣が外国人」という社会が当たり前になるかもしれません。
本編では、そうした在日外国人たちが日常を送るコミュニティ、「日本の中にある異国」に目を向けて、彼らのリアルな姿に迫っていきます。

🚩「多文化共生」を考えるきっかけに
14の日本の地域ごとに、親しみやすい言葉使いで綴られているので、
「多文化共生」といっても、何から知ればよいのだろうと迷っている方にはぜひ、目次からちょっと気になった地域を選んで、実際に訪れるようにページをめくってみるのがおすすめ🙌

▲目次

🚩ここまで読んでみて「異国」の日常を知る必要はあるの?と思う人もまだいるかもしれません。そんなあなたにこそ、実際に本書を読んでみて、その理由や答えをぜひ探してみていただければ嬉しいです。
この一冊から「多文化共生」への第一歩を踏み出してみましょう!


おまけー実際に訪れてみよう👫🚋
本編中からのスポットから私が実際に訪れたことのある、代々木上原「東京ジャーミイ」について簡単にご紹介します。

▲モスクの美しい天井
画像:公式サイト「東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター」より

「東京ジャーミイ」では、信者でない方も礼拝マナーを守れば、モスク(礼拝堂)をはじめ施設内の見学ができます。また、イスラムやトルコ文化を学べる、イスラム講座・料理教室・コンサートなどのイベントも多く開催されています。


実際に訪れてみると、イスラムの寛容性や多様性などを肌で学ぶことができ、私自身もイメージががらりと変わり、新たな発見が多くありました。
みなさんもぜひ、気になった「異国」に訪れてみてはいかがでしょうか🙌


★訪問の際は下記の公式サイトをご参照ください

★筆者の室橋さんのTwitterからも、他地域についてチェックできます🐫


作成者:林結愛


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