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多文化共生すごろくを作成してみて

 私たちは、2022年11月5日6日に行われた神大フェスタで、【多文化共生すごろく】を作成しました。目的としては、「多文化共生ってなんか難しい」って考えている人でも「世の中には様々な文化があるんだ!」と気づくきっかけを持ってもらうために作成しました。

作成してみて

 作成をしてみて、研究している自分たちでさえそもそも多文化共生について理解しているのか、理解しているつもりになってはいないかということを頭によぎることがありました。そんななかで、作業中に複眼的な視点や配慮が足りないと思いました。

1.にほんご

 言語は、コミュニケーションにおいて大きな役割を担っています。その中でも母国語はやはり一番話すことが多いのが大多数でしょう。
では、在日外国人の方が母国語以外に使っている言語は何でしょう?
答えは………なんと日本語なんです!!!!!
※下記のURLは古いデータですが参考になると思います。
 そうなんです!日本語は通じるんです。しかし、日本語でも「漢字難しい!けど、ひらがなは読める!」が実際の声にありました。
一方、中国人の留学生の方は「カタカナが一番難しい!」と言っていました。住んでいた地域やその人のバックグラウンド(人生)によって、大きく異なるので一概にこれが正解と言えないのも事実です。
 作成するにあたっては、文言を本来の意味を失わずいかに分かりやすくするのかが難しい点でした。
残念ながら今回はひらがな版のすごろくは作れませんでしたが、今後作りたいと思ってます。

2.色彩

今回苦戦したのは配色でした。どうやったらワクワクするようなデザインにできるか、かなり考えました。作業をするにつれて、色覚障害の視点を完全に忘れていることに気づきました。色覚障害の中でも色の見方が異なるそうです。そういった方でも区別がつけるよう色の濃淡をつけることを意識しました。まだまだ全体のデザインと見やすさのバランスには修正箇所がたくさんあると思いますので、デザインに限らず「ん?」と思ったらコメント欄などでご意見を遠慮なく言っていただくと嬉しいです。

3.多文化共生

 ここで質問を投げかけておきたいのですが、多文化共生の障壁は何だと思いますか?     

 答えがない。


これが私の意見です。このことによって、難しいという印象やなんかめんどくさいから触れておかないとなってしまい、多文化共生やSDGsが“意識高い系”の代名詞になってしまっているのでは?と考えています。
 多文化共生すごろくはその点では、どうやったら多文化共生を意識せず多文化共生を学べるかを重視しました。様々な方に意見を伺う中で言葉一つひとつにも配慮する必要があるなと思いました。多文化共生すごろくの次に目指すべきは、その内容についてyes noではなく様々な背景を持つ人の意見を正面から向き合い自分の意見を持つことだと思います。
 ダラダラと書いてしまいましたが、
結論→固定観念を持たず、謙虚に様々な人や価値観を知り、自分の意見を持つことが多文化共生には日常の生活には必要だと思います!

番外編 英語版スペイン語版を作成してみて

 実は、なんか足りなくね?というモヤモヤがありまして、英語版とスペイン語版を作っちゃいました。作成してみて、通訳の方の苦労がわかったような気がします。ここでも言葉一つひとつの重みを感じました。よく日本にあるおかしな外国語の案内板とかありますよね?ただ言葉を通訳しても意味や使う場所が違うと意味が通用しないことになってしまいます。言語だけではなく、文化や実情を知っていなければ、翻訳もできないんだなと思いました。

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