たまには性の話をしよう
私は恋愛がしたい。好きピが欲しい。
だから今日はそんな話。
恋愛には、必ず性の話がついて回るらしい。
それはもう、動物として生まれてしまったからにはどうしようもない。カタツムリでさえそんな話をされている。カタツムリは両性だが。
けれど私はどうだ。自分が性的に見られることへのイメージがつかない。
いや、そういう感情には覚えがある。たくさんそんな風に見られてきた。
けれど唇がどうとか、指がどうとか、目がどうとか。
自分ではどうしようもない些細な事ばかり揚げ足を取られる。
だからわりと何も気にしなくなった。気にしていたら、キリがない。
もしかしたら未来の好きピが気にするようだったら、気にするようになるかもしれない。
私は彼氏によって性質が変わる。
だけど今は、下着はただの布きれにしか見えないし、風呂上がりで髪が濡れていようと、ただの水かぶった私だ。
人が何に欲情するのか分からない。分からない感情をぶつけてくるから、異性が怖い。酷く怖いのだ。
分かって欲しい。意味が分からないということを。
その事が、自分が欠けている証拠のようで、とても苛立たしい。たぶん、悲しい。
少しずつ嫌われようと努力したこともあったし、近くの別の異性に助けを求めたこともあった。
けれど共通して言えるのが「ほらね、やっぱり私に、そんなに価値を見出だしてる訳じゃなかったじゃない」ということだ。
思い通りにならないと悪口を言われた。
「男に媚びてる」「ぶりっ子」あとなんだっけ……?
そりゃ媚びるよ。絶対的力の差がある相手に対して、身を守るにはそれしかないじゃないか。
居竦むしかない私の相手なんて、男の運動神経がどうとかいう問題じゃないのだ。
暴力や悪意に抵抗する気力なんて、もう擦りきれた。
目の前の強大な敵と戦うことなんかやめてしまった。
ただ、自分の恐怖心で自分を壊さないように、なんとかするしかないのだ。
その武器が「媚び」で何が悪い。
勘違いなら勝手にしてくれ。あんたら元々してるじゃないか。
ワンピース初期のコビーには憧れたけれど、それを自分でやるには、もう年を取りすぎてしまった。海軍中将にはなれないなあ。
ていうかこの歳になってもまだ私に
オンナの価値を見出だす異性が居るんだね。その事にビックリだよ。
なんかもう、疲れたよ。
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