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患者さんの「痩せたい」という悩みに対する医師の回答集

(この記事は3分で読めます)

はじめに

世の中には適切な減量方法があってそれを推奨することが理想です。
しかし実際の現場で行う回答は、患者さんの社会背景や人生観で大きく異なることがあります。

過去にあった事例を4例ご紹介

※)事例3と事例4は若干過激なので有料化しましたが、いらなければ返金させていただきます。


事例1.自身の健康に真剣に悩む60代女性(BMI 25)のかおりさん(仮名)の場合 血圧の治療中

Haruくんは真面目に回答します

まず日本の成人女性の4人に1人はBMI(Body Mass Index) 25以上の肥満に該当します。なのでそんなに落ち込まないでください。一緒に頑張りましょう。
自分の適正な体重がどれくらいなのかを考え、目標を立てましょう。あなたの理想体重はBMI22に該当する〇〇kgです。BMIは22-25を維持していれば死亡率は低いとされていますので、BMI22まで頑張る必要はありませんが、23あたりを目標に自分の食事の内容を見直してみてください。
焦る必要はありません。「今月は1kg落とすのを目標にしよう!」など無理のない計画でないと続きません。

次に自分が肥満になる原因を考えます。
肥満は不摂生で生じる場合もあれば不可抗力の病気でも起こる場合もあります。不可抗力で肥満になりうる病気はお持ちではないですか?
不摂生であれば、まずは食事の内容を確認しましょう。
「糖質は摂りすぎていないか」「間食はしていないか」「よく噛んで食べているか」「食事の品目は少なすぎないか」などです。

最後にご自身の運動について考えてみましょう。可能であれば有酸素運動、無酸素運動を組み合わせて行います。基礎代謝を上げつつ効率よく脂肪を燃焼することができます。中年以降になってくると膝が痛くなったりすることがありますが、ご自身はどの程度までできそうですか?

外来で全てを説明するのはイメージが湧きにくく説明のお時間を十分に確保するのが難しいので、食事に関してはプロの栄養士、運動に関してはプロのトレーナーの指導も受けることが可能です。ご希望であれば紹介させていただきます。

といった具合で、患者さんに寄り添い丁寧に回答していきます。
まあ、当たり前の内容で大半の人はこんな感じで説明をします。
これぞ理想のかかりつけ医って感じ!(自画自賛)
医師でなくてもできそうやけど、、、


事例2.婚活中の30代女性(BMI 22)のゆみさん(仮名) コレステロールの治療中

まぁこちらも真面目に回答

一般的にBMI22であれば長生きもできて理想的な体重とされています。
確かに日本人女性でBMI22は少しふくよかな印象もありますが、婚活中のためもう少し体重を落としたいのですね?

少しふくよかな体型を好む男性もおられるのではないでしょうか?

食事内容を見直して筋肉をつけて有酸素運動をしましょう。プロのトレーナーや宅トレユーチューバーも参考にすると良いのではないでしょうか。

私は妻が買ってくれたステッパーを毎日30分踏み続けています。おすすめですよ。

ちなみに痩せすぎも死亡率を高める原因になるため気をつけてくださいね。

事例3.息子に車椅子で連れられてくる90歳男性(BMI 26)のかずひろさん(仮名) 認知症あり 血圧とコレステロールの治療中


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