子ガラス、古巣で安らかに眠れ
《本日は、もともと投稿する予定のネタがありましたが、急遽、理由があって本記事に切り替えました》
カラスは憎たらしい。
私はカラスに襲われかけた衝撃から、まだ完全に立ち直ったとは言えない。
カラスは優しい。
カラスが私を襲いかけたのは、可愛い七つの子を守りたいがためである。
カラスは可愛い。
「真っ黒な見た目」と「不気味な鳴き声」に圧倒されるが、よく見ると童謡さながら「丸い眼をしたいい子」である。
襲撃されたのをきっかけに、私はこのような本まで買って、カラスの学習までする羽目に陥った。
犬や猫のように愛玩の対象になるでもない。
牛や豚のように家畜として育てられるでもない。
スズメやハトのように「基本的に無害」な存在とも言えないし、かと言って熊や虎のように人と住む世界が分けられているわけでもない。
ときに人から煙たがられ、ときに愛嬌で人を和ますこともある。
人とケンカしながらも、人と微妙な距離を保ち続け、人とここまで「共存」するカラスという何とも不思議な存在。
公園での一件がなければ、単なる迷惑な存在でしかなかったかもしれない。
今は距離を置きつつ、カラスの立場も理解しようと努めている。
私はこれからも、ときに可愛く、ときに優しく、そして憎たらしいカラスたちと「トムとジェリー」さながら仲良くケンカしながら「共存」してゆく。
親から離れ、心細くも生きようとした子ガラスが空へ還ったと聞いた。
その幼く疲れ切った心が古巣に戻り、親の温もりを思い出しながら、ゆっくりと眠ることを祈る。
~今朝の記事~
冒頭に紹介した記事をきっかけに、noteでもカラス記事を読み漁った。
私の記事とほぼ同タイミングで、親愛なるnoter仲間さんであるmioさんが投稿されたカラス記事に出会った。
計6記事にわたり、mioさん含むご近所さんたちが、公園で「親から離れた子ガラス」の面倒を観る様子が紹介された。
私も「カラス学に目覚めた直後」というタイミングも相俟って、警戒の対象であった筈の子ガラスに愛着が湧き始めた。
今朝、いつものようにmioさんの記事を拝見したところ、その子ガラスが先日車に轢かれて空へ旅立ったとのことであり、非常にショックを受けた。
記事越しではあるが、リアルタイムで動向を見守っていた子ガラスの旅立ちに対し、せめて追悼の言葉を贈りたかった次第である。
(泣けるのだが)以下の記事に子ガラスの写真が貼られている。
目がパチッとして、実に「カラスかわいい」な写真である。
明日以降、また普通の記事を書く。
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