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待つわ。

 いつも、カラス奮戦記を読んでいただき、誠にありがとうございます。
 6月に入り、梅雨や大雨、気温の上昇…と、季節の変わり目で、もろもろ不安定ですが(メンタル含む)、こうしてここに書く事で、自分の考えが整理できたりするので有難いです。
 さらに読んで下さる方が沢山おられることに、支えられております。多謝。

 さて、カラスの子どもは、もう子どもというよりは、小さなカラス、くらいに育ってきました。尾っぽの羽根も長く生えそろって、身体の羽根が、うぶ毛から大人のものに生えかわりつつあります。だいぶ、しっかりしてきました。


ちょっとわかりにくいですが、
青いお目目がとてもきれいです。
羽根も青みがかっています。

 
 保護してから2週間たち、ここにカラスがいる事を知る人が増えると、色々な事が起こります。
 まず、カラスに餌付けする人が増えた。カラスの回りに、トマトや、唐揚げ、ドライキャットフードとか、ネコ缶だの…を置いていくのです。
 カラスが鳴くので、可哀想に思って、されるのでしょうが、ゴミが散乱して、場所が荒れてきます。私は気がついたら掃除するように気をつけていますが、夏に向かって気温も上がってきたので、あまり良くない状況です。

 お兄さんも、今は虫のエサを与えて味を覚えさせている事もあり、そのあたり気をつけて、少し頻繁にエサやりに来てくれています。
 カラスが、お腹がすいて鳴くとエサがもらえる、と思い始めているので。

 先日、朝のゴミ当番の時に、ちょうどエサやりに来たお兄さんに、「あと、どのくらいで飛ぶと思う?」とたずねたところ、「2~3ヶ月ですかね」と言われ、のけぞりました。。
 いやいやいや!!兄ちゃん。
 私は鳥に関してはシロートだが、もうそろそろ飛べると思うぞ。そんなに時間かかってたら、厳しい自然界、生きていかれへんやろ!
 私がさりげなく、「ここにいても飛べないだけなんじゃない?昼間近くの○○公園で、飛ぶ練習とか、どうかな?」と提案してみた所、お兄ちゃんは顔をこわばらせて、
「自然に飛べるようにならなきゃダメです!」

 どこから、飛ぶのに2~3ヶ月かかるか判断してるのかは、私にはわからないので、これ以上何かを、兄ちゃんに言うつもりはない。
 だがしかし。
 チミは、ライオンが子どもを崖の上から突き落とす逸話は知らないのかな~?
 あくまで私の考えですが、今、このカラスを高い木のてっぺんに置き去りにしたとしたら、必死になって、一発で飛ぶと思うんだが。
 まあ、失敗して死ぬ可能性も当然ある。
(お兄ちゃんは、その危険性を私から察知し、顔をこわばらせた可能性も多分にある)

 やさしすぎるほどのお兄ちゃん。でも、カラスは、あなたに命を助けられたのだから、あなたの判断で、カラスを守ればいいと思うよ。

 ただ、ここにきて、ゴミの事とか、カラスの鳴き声騒音とか、ご近所問題も勃発してきたので、そういう事は、ちゃんと言わせてもらった上で、私もできるだけ協力しようと思う。
 どうも、お兄さんはカラスに目がいきすぎていて、そういう事には、気がつかないみたいなので。まあ、ここに住んでないしね。

 カラスハウス設置の件もそうだけど、自分で考えて、こうやろう、という行動力は、私は素晴らしいと思います。カラスの子を助けたい気持ちが伝わってきます。
 ただ、それをする事によって、誰かに我慢をしてもらっていることもあるのは、解っていてほしいな、と思います。

 そういうことは、こないだからチラチラほのめかせてはいます。
 ただ、人はみな、それぞれの思いがあって、動いているのだから、性急に、決めつけることなく、ひと呼吸おく事を心がけています。
 紙にそういう「戒め」を書いて、目につくところに置いてます(笑) どうも、私は、先走って自滅するパターンが多々ありますので…(-_-;)

 うん、これも私の学びの経験になればいいですね。
 何かヤバそうになったら、おばちゃん、口出すかもしれないけど、しばらくは、成り行きを静かに見守りつつ。。
 私、待つわ。

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