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日本人はすぐだまされやすいと感じ・・・

中国美人「王紅華」の波乱の半生(3)

中国美人「王紅華」の波乱の半生では、したたかとも思える「王紅華」という女性の波乱に満ちた生き方にスポットを当てています。この記事は中国人少女が内陸部の村から都会に移り住み、家族を想いながら必死に生きる姿を描いた、リアリティーに富んだ内容のフィクションです。

王は中国人の男は大嫌いであった。両親が溺愛する兄たちは、幼い王に対してもやさしくなかったし、農業の手伝いもせずにぶらぶらしていた。兄たちを横目に王は家事や農業を手伝った。田舎の男たちは定職に着かず昼間からマージャンやトランプなど賭け事に夢中だった。

都会に出てきてからも、高級外車を乗り回している中国人男性は好きになれなかった。身なりは立派だが、中華レストランで昼間から白酒を開けて大声で怒鳴ったり、テーブルの上や下に食い散らかし放題のマナーの悪さは田舎の男と変わりなく下品としか言いようがなかった。

王は現金は欲しかったが、決して成金の中国人とは付き合いたくないと思っていた。王が勤め始めたクラブに通ってくる日本人の男は中国人と違っておとなしくまじめであった。

王は持ち前のプロポーションと笑顔、そして機転の働く会話術で自分を指名してくれる客を増やしていった。店の歩合制給料の額も増え、お客のチップも結構いい収入となっていた。

王は、仕事がだんだん面白く感じるようになっていた。日本人はだまされやすく、情に弱いことがだんだん判ってきた。両親や田舎のことを話すとチップをくれたり、日本から両親へとおみやげも買ってくる男もいた。王は男たちに巧みに嘘交じりの話をして、同情させ金品を得るようになっていた。

店が引けた後、お客と食事にも行くようになった。だが王はそれ以上の深い付き合いまでは、立ち入ることはしなかった。日本人一人に絞ってしまうと、仕事にも影響し現金収入が目減りする、だったら何人かの客に着かず離れず操っていたほうが得であろうと考えた。

そんな日々が続いていた王にある日本人客が現れた。

第1章その4へ続く >>>

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田舎から都会に出稼ぎに出てきた中国人女性の生き方や、改革開放当時の企業や、中国社会の様子をリアリティーあふれる描写で書き綴った短編小説です。

中国美人「王紅華」の波乱の半生は、したたかとも思える王紅華の波乱に満ちた生き方にスポットを当てています。この短編小説は2004年、中国人少…

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