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欧米からのルール変更圧力「脱炭素の波」に飲み込まれるな!

日本の未来 若者は「生きがい」を見出せるか?(その4)

頼みの綱の自動車産業も先行きが怪しくなってきました。
今、とても大きなルール変更が起ころうとしています。「脱炭素社会、「カーボンフリー」です。大変な矛盾があると考えられていますが、世界的な流れに抗うことはできません。もう止められないのです。
日本もそのルールに従わなければならないでしょうか?

「脱炭素」は日本の自動車産業を20年後には壊滅させ、550万人の雇用が失われる可能性があるとトヨタの社長は警鐘を鳴らしています。

しかし、脱炭素、カーボンフリーはどこから来たのでしょうか。気候変動が本当の理由ですか。脱炭素は単にエンジンを作ってはいけないということではありません。製品を作る際に発生する炭素量も問題にされるでしょう。

全産業に影響し、化石燃料で発電している日本では工場の稼働はできないことにもなりかねません。結局資源を持つ国、核兵器を持つ国、人権を制限できる国が勝つ国際社会になっているのではないですか。

自動車の技術、イコール、エンジンの技術と言っても過言ではありません。欧州メーカーはクリーンディーゼル不正の発覚によってエンジンを捨てることにしました。中国では、日本のような性能の高いエンジンは作れません。

彼らのルール変更に、日本は、また再び巻き込まれたのではないでしょうか。かつて、日本経済の絶頂期に、日米半導体協定という不平等な条約を結び、さらにプラザ合意で円安が一気に進み、日本の家電、半導体など、輸出産業が円高の影響により一気に衰退に向かいました。

失われた30年はここからスタートしています。このように、ヨーロッパやアメリカは、自国の都合のいいようにルールを変えてきました。そして今後も変えていくでしょう。

自動車産業は550万人の雇用を支えています。自動車産業に携わる人々の危機感は今、切迫しているでしょうか。エンジンを捨てた自動車メーカーはどうなるでしょう。

すべてがリセットされて20年後はテスラ、BYD、googleやappleだけでなく聞いたこともないmade in Chinaの自動車が自動運転で走っているのでしょうか。日本には何が残っているでしょうか、安い賃金を背景にした労働力の提供しかありません。格差は開く一方になります。

もう一つ「グリーンエネルギーで生産した製品しか輸出できない」という動きも進むでしょう。電源構成が火力中心の日本で作った製品は輸出できなくなります。太陽光発電は稼働率14%です。平均すると1日で3時間しか発電していません。日本中をパネルにしても賄えない。

地熱や風力を使っても、バックアップ電源がないと、ブラックアウトの危険性があります。八方ふさがりですね。
どう打開していけばいいでしょうか。日本に知恵と、困難に立ち向かう力が残っているでしょうか。このことを若者に期待するのは無責任でしょうか。
でもこれからも生きていかなければならないのは若者です。どのようにしたら若者にこのことを認識して貰えるでしょうか?

孫やひ孫、その先のまだ見えない2040年、50年以降は日本はどう変化しているのか想像できません。

(その5)へつづく

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