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女子大生が”僕の妻と結婚してください。”を読んだ感想

同じ、ゼミに所属している友人に、本を貸したところ彼女のお気に入りの本を貸してもらい読むことになった本。

この本のストーリーは、すい臓がんで余命半年のADの修治が、自分の死後の妻のために新しい結婚相手を探すっていう、ちょっと異色な話。

全体の感想として、主人公の考え方・価値観がとても成熟していると感じました。就活でよく聴く人間力みたいなやつ。

一般的な人は、余命宣告をされたらきっと残りの余生を自分の為に生きる人が大半なのかなって思います。

だけど、この主人公は、自分が亡くなった後の妻と子の為に自分の愛する妻の結婚相手を探すことに余生を注ぐ。

いや、これは妻の為でもありつつ自分の為でもあったのかもしれないですね。

修治(主人公)は参考になる価値観がとても多かったけれど、正直自分よがりだとも感じてしまった。

綾子(妻)からしたらきっと延命治療をして残りの家族の時間を尊重する事が一番最善だったんじゃないのかなって思いました。

そういう意味では、自分の最後の命を自分にささげたのかもしれません。

そして、綾子が本当にいい妻だなって思った。自分の意見をはっきりというけれど、常に修治の気持ちを尊重していて素敵だった。

この頃、なかなか一緒に居られないけど、僕は家族の事を想って頑張っている。だから三村家はそれぞれが頑張っている家族でいよう。

僕の妻と結婚してください.p.27

このセリフは修治と綾子がそれぞれの役割に追われすれ違いが起きた時に修治が掛けた言葉。

これだけを聴くと、なんて勝手な人なんだ!って思うかもしれないけれど、本のメッセージを一貫して感じたものがここに表れている気がした。

修治はどんなに忙しくても、辛くても前向きにその状況を楽しむようにしている。末期の癌になった時でさえ。

勝手な人なのかもしれないけど、綾子はそれ以上にその修治の前向きさを愛していたのかなって思った。

修治は不完全ではあるけれど、子供にも妻にも仕事の仲間にも尊敬される素敵な価値観を持った主人公でした。

映画が原作のようなので気になった方はぜひ!!

私が読んだ本は以下です!

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