【創作の中毒×中毒の創作24】
「うまいよ、マジでうまい」
「飲めや」
「歌えや♪」
白塗り人間たちとの“ジンギスカン”はまだ続いている。
場所は、青山霊園の地下。きっと墓石の真下だ。
いつの間にか、レトロなレーザーカラオケまで登場している。
サッポロビール黒ラベルの力だろうか。
素性のわからない白塗り人間たちと俺は、かなり打ち解けている印象だった。
(俺は、何をヤッているのだろう)
はっきりいって、意味がわからない。
俺はイヤな予感がしてきた。
背筋に寒気が走ったほどだ。
「ちょっと、待てよ」
俺は、隣の白塗り人間が、お酌しようとしているビールをストップさせた。
「なんだい?」
「そうだよ」
「飲めや、歌えや♪」
白塗り人間たちは、不思議そうな顔をしている。
「これってさ、後から“高額請求”されるなんてことはないだろうな」
俺は立ち上がった。
――俺は、危うく、白塗り人間たちのカモにされるところだったのか!
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