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哲学書をこれから読みたい人へ

去年、私は、哲学を読むと決めてから、大学院とか、Udemyとか、哲学のオンラインセミナーとかで学ぶことをまず考えました。でもそれぞれ負担が大きかったり、色々な制約があって、自分には合わないなと思いました。独学するしかないと覚悟を決め、次に独学の方法を考えました。ネットを検索したところ、こんなブログが出てきました。

【初心者向け】哲学を独学する方法【実体験を元に解説】

ここには1.入門書を読む、2.哲学史を押さえる、3.個別の哲学書を読む、とあり、おすすめの入門書と、哲学史の本が記載されていましたので、まずはその通りにやってみようと思い、やってみました。

ここでおすすめされている入門書のうち3冊は、確かに、皆さんにもおすすめできる本だと思います。ただ、哲学史のところで紹介されている本を全部読むのは大変で私もできておらず、やろうとすると挫折すると思いますので、それはお勧めしません。また、「3.個別の哲学書を読む」にはまだ進んでおらず、その前に、もっと解説書を読んだ方がいいんじゃないかと個人的には思うようになりました。

とりあえずは、入門書のご紹介です。

上記のブログの人が紹介している本(以下のリンク参照)は、結構おすすめできます。

特に、以下の2冊は、最初から最後まで一気に面白く読めますし、Audibleで聞き放題の対象ですので(私は知らずに紙の本で読んだのですが)、かなりおすすめです。

飲茶『史上最強の哲学入門』

飲茶『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』

ほかに、

竹田 青嗣 『知識ゼロからの哲学入門』も、上記の本とは別の観点で書かれていて、参考になります。

 入門書から読んでみて、今、思っていることは、「哲学史に残る哲学者の本を読むのが正統で、概要書や哲学研究者による説明を読むのは安易な代替手段」という考えそのものが、実は良くないのではないかということです。これこそが、完璧主義の弊害で、それを目指してたらいつまでたっても読めない、ということがひとつ。もうひとつは、哲学書は、予備知識のない素人がそのまま読んでわかるようなものではない、ということです。大学で哲学を勉強する人が哲学の授業を受けるように、概説書や哲学研究者の書いた本を読むことこそ、哲学書を読むためにはたぶん必要なのだと思うようになりました。

 というわけで、現在、スピノザとドゥルーズその他の哲学に興味がある私は、本人が書いた本を読むのではなくて、ドゥルーズ研究者やスピノザ研究者の入門書や研究書を読んでいるところです。ちなみに、今読んでいるのは、國分功一郎『中動態の世界 意志と責任の考古学』と千葉雅也『現代思想入門』です。

 あと、去年から読んできた経験上お伝えしたいのは、哲学の読書は結構集中力を必要とするので、1回15分ぐらいしか続かない、それも午前の早い時間でないとダメ、ということです。入門書なら大丈夫だと思いますが、ちょっと難しくなると、本当に読めなくなります。夜になって読もうとしても嫌になってることが多いです。毎日午前中に5分ぐらいでも読み続けることをおすすめします。(ただし私もなかなかできてない。)