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おばさん、ありがとね

親友のお母さんが亡くなった
92歳

お通夜に行って穏やかなお顔になぜかホッとした
認知症になり、暴言吐いたり、泣いたり、
毎日、「早く死にたい、皆んな私が早く死ねばいいと思ってるんだろ」
「私のお金を取っただろ!どこへやった」

親友にとっては
母が壊れていく様子を見るのは辛い毎日だった

言っても聞かないから、喧嘩ばかりだと、よく
愚痴っていたものだ
彼女もどうしてよいものか、日々迷い考え、それでもちゃんと認知の母と向き合っていた

そんな日々にも終わりの時がきた
もうそんなに長くないだろうとわかっていても
その時が来るのだ

心臓発作を起こして見つけた時には
心臓は止まっていたそうだ
最後の瞬間は、見取れなかった

家に連れて帰ってから
素直な気持ちで
「ゆっくり休んでね」
と言う事ができたから良かったと言っていた

おばさんの棺を囲んで昔のことを楽しく語り合った
「おばさんって料理美味かったよねー、いつ行っても、食べてきな〜お腹空いたら?って
ご飯作ってくれたよねー」
「声、デカかったよねww」
「自分家みたいにのんびりさせてくれたし、昼寝したり、ヤーコ(親友)がいなくても、おばさんに会いに行ってたわw」

「実家に帰って来たような感じだったよねー」

楽しいおばさんには、楽しい話が合う
きっと私達の話を
「そうそう」って
見えないけどきっと笑って聞いてたと思う

親が亡くなる
それを子が看取る

これでいいんだよね
これが親孝行だと思う
順番に逝くことが親にとっては感謝だろう

私も年老いた母がいる
いつの日かこんな日は来る
また母に対して大事にしないとなーって思えた日でもあった

親友には言ってないけど…

「ヤーコ、あんた嫌がってたけど
おばさんにそっくりだよー
人懐こい、世話好きの働き者なんだぞ?
気づいてないかもしれないけどね!」

おばさん!あなたの娘は
幸せだから安心してゆっくり休んでね…^_^

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