緊急記者会見:核戦争の危機は現実  阻止しなければならない。

(訳)核戦争の危機は現実・阻止しなければならない。

日時: 2024年6月12日(水)午後1時~3時(アメリカ東部標準時間)

場所: ナショナル・プレス・クラブ(ワシントンD.C.)およびZoomオンラ  イン

出席者

  • Scott Ritter(スコット・リッター):元国連兵器査察官、元米海兵隊情報将校

  • Col. (ret.) Richard H. Black(リチャード・H・ブラック大佐(退役)):元米国防総省(ペンタゴン)陸軍犯罪法務部門責任者、元バージニア州上院議員

  • Ray McGovern(レイ・マクガバーン):元CIA分析官、Veteran Intelligence Professionals for Sanity (VIPS)(2003年1月に結成された米国諜報機関の元将校のグループ)共同創設者

  • Helga Zepp-LaRouche:ヘルガ・ゼップ=ラルーシュ:シラー研究所創設者兼会長(The founder and the president of Schiller Institute)

主催
 シラー研究所
(Schiller Institute)

6月3日、米国務省は、元米海兵隊将校であり、国連の兵器査察官で、現在の戦争政策に反対する著名なスコット・リッター氏のロシアのサンクトペテルブルク行きの便への搭乗を阻止し、彼のパスポートを押収しました。
彼は約130カ国から推定19,000人と3,400人の報道関係者が参加するサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)に参加するために渡航する予定でしたが、その後、Zoom経由でSPIEFにパネル参加することができました。

リッター氏の事件が提起した憲法修正第1条と第4条の明確な問題に加えて、リッター氏が議論しようとしていた内容も重要です。
具体的には、米露関係の改善の必要性と、現在、ロシアに対するNATOの姿勢から生じるエスカレートする危険を止める必要性です。特にウクライナで最も顕著に表れ、世界を核による第三次世界大戦へと引きずり込もうとしています。

5月22日にウクライナのドローンがロシアのアルマヴィル(Armavir:ロシアの都市)にある重要な早期警戒レーダーシステムを攻撃したことで、戦争の均衡が崩れる可能性があります。この攻撃により、NATOと西側がロシアの早期警戒システムを無力化し、「先制攻撃」の準備をしているというロシアの主張が裏付けられた可能性があります。ウラジーミル・プーチン大統領はこの懸念を公の場で繰り返し表明しており、西側諸国が彼らの警告を軽視していることは、傲慢な愚かさの極みです。

ロシアの早期警戒レーダーを無力化しようとする試みと同じくらい危険なのは、政策議論の領域で一種の「早期警戒」システムとして機能する反対派の声を封じようとする努力です。彼らは核戦争の危険を警告し、対立政策の代替案を提示しています。

6月12日(水)、ワシントンD.C.のナショナル・プレスクラブで、4人の著名な専門家からなるパネルが、各々これらのトピックについて簡単なプレゼンテーションを行い、メディアからの質問に答えます。
質問は直接、あるいは国際的なZoomリンクを通じても受け付けます。
(ドイツ、フランス、スペインの視聴者向けにそれぞれ同時通訳が用意されます)

・Scott Ritter(スコット・リッター):元国連兵器査察官、元米海兵隊情報将校

  • Col. (ret.) Richard H. Black(リチャード・H・ブラック大佐(退役)):元米国防総省(ペンタゴン)陸軍犯罪法務部門責任者、元バージニア州上院議員

  • Ray McGovern(レイ・マクガバーン):元CIA分析官、Veteran Intelligence Professionals for Sanity (VIPS)(2003年1月に結成された米国諜報機関の元将校のグループ)共同創設者

  • Helga Zepp-LaRouche:ヘルガ・ゼップ=ラルーシュ:シラー研究所創設者兼会長(The founder and the president of Schiller Institute)

現地参加:席に限りがありますので、questions@schillerinstitute.org までお申し込みください。

オンライン・ジャーナリスト参加:オンライン参加をご希望のジャーナリストの方は、お名前、代表メディア、ご希望の言語(英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語に対応可能)を明記の上、questions@schillerinstitute.org 宛てにメールをお送りください(Eメールでリンクをお送りします)

一般公開:英語によるオンライン・ライブ・ストリームをこちらからご覧いただけます
https://schillerinstitute.com/blog/2024/06/07/emergency-press-conference-the-danger-of-nuclear-war-is-real/


『パネリストによる最近のコメント』


スコット・リッター
 
ロシアが使用している司令部は、ウクライナがソ連の一部だった時代に構想され建設されたもので、ロシアから見てそれらはロシアの後方奥深くにあり、守られていた。
だが、ウクライナが切り離されNATOの一部となり、そこにアメリカのミサイルが配備されれば、後方で安全だと思われていたこれらの場所全てに手が届くようになる。
もしアメリカがウクライナにATACMSミサイルを使ってこれらの施設を攻撃することを許せば、ロシアはNATOを核攻撃するだろう!
ウクライナではなくNATOを!…
ウクライナ側は、アメリカはHIMARSの使用しか認めない、ロシアを攻撃するためのATACMSの使用はまだ認めないと不満を漏らしている。
しかし、視聴者の皆さんにご理解いただきたいのは、ATACMSの1回の発射で全員が死ぬということです。ロシアはここでゲームをしているわけではない。
[2024年6月4日、Andrew Napolitano「Judging Freedom」番組にて]

リチャード・ブラック上院議員
現在、3機のドローンによる攻撃が彼らの核攻撃に対する目と耳に向けられていることを考えれば、これは明らかにロシア国家の核ドクトリンを誘発するものです。さらに、核戦争への準備に向けた結束した動きが実際にあるとすれば、・・・決断を下したとは言っていませんが、そのような決断が下された場合に備えて我々は全ての下地を築いているのは確実です。
我々は彼らの早期警戒システムを無力化し攻撃しています。ロシア国内、深部にある重要な核爆撃機基地に対してもドローン攻撃を行っています。
ロシアの立場に立ってみると、何が見えるでしょうか。彼らはロシアが攻撃を検知できないように無力化されているのを見ている。また、核爆撃機艦隊が繰り返し攻撃されている。今やNATOが核搭載可能なF-16戦闘機をその国に移動させているのを見ている。これら全てを合わせると、核攻撃を受けてから対抗措置を決定するまでの時間が非常に短いロシアにとって極めて神経をすり減らすような状況です。
彼らはどうすればいいのか?どう反応すればいいのか?
[2024年5月30日、エグゼクティブ・インテリジェンス・レビュー(EIR)とのインタビュー]

レイ・マクガバーン
ロシアは、ウクライナにおける米国/NATOの代理戦争をモスクワがキューバに核ミサイルを設置した時にジョン・F・ケネディ大統領が認識したような存亡の危機と見なしている。
それらのミサイルは、数分以内にワシントンD.C.やオマハの戦略航空軍司令部を狙うことができた。見逃した読者のために言及するが、ルーマニアと
ポーランドにすでに設置されている米国のミサイルカプセル
(missile capsules:名目上は『ABM』用。ABM=Anti-Ballistic Missile:弾道弾迎撃ミサイル)は、ロシアが『攻撃用ミサイル』と呼ぶものを一晩で収容できる。その発射から目標までの時間は、ケネディが核戦争の脅威の下でフルシチョフにキューバから撤去させたミサイルよりもさらに短い。
[2022年12月12日、Antiwar.com]

ヘルガ・ゼップ=ラルーシュ
スコット・リッターによれば、ATACMSミサイルの射程距離が延び、ロシアの奥地に到達する可能性がある場合や、ドイツのショルツ首相がタウルス巡航ミサイルの再配備を許可した場合、モスクワやクレムリンの完全な破壊がもたらされ、第三次世界大戦が保証されるでしょう。
現在、私達は火薬庫の上にいるのです。私達はアルマゲドンの一歩手前にいます。そして、国民を本当に動員しなければなりません。西欧や米国の人々に、グローバル・サウスの国々は決して敵ではないことを納得させる必要があります。BRICS-Plus諸国(BRICSの5か国とその連携協力国)が試みているのは、世界秩序を正すことです。新しい安全保障と開発の枠組みを確立することは十分に可能です。
[2024年6月5日、Weekly Schiller Institute webcast]

















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