ギャップ萌えの化身、黒ひげ

最近、1巻からONE PIECEを読み直している。前半の細かい部分は忘れているところが多く、最近のストーリーの盛り上がりを全力で楽しむためには読み返す必要があると思ったからだ。そうして読んでいるとONE PIECEには敵味方問わずたくさんの魅力的なキャラクターが出てくるなぁと改めて思った。そんなキャラクター達の中でも、今回は黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)の魅力について語りたい。俺もONE PIECEの全てを詳細に記憶している訳ではないから内容に間違っている部分があっても許してくれ。それでは行くぞゼハハハ。

心に残る名言を残す

「人の夢は終わらねェ!!!!」

俺がONE PIECEで一番好きな名言のコマである。

このセリフとキャラクター以外はほとんど白いコマがめっちゃ良い。プリントされたTシャツがあったら着たいくらいだ。ONE PIECEは単行本の裏表紙に書いてある通り海洋冒険ロマンだから、人の夢というのが最たるテーマだと思う。物語の中に友情、絆、戦い、家族愛と色んなテーマは出てくるけど、1番は冒険であり夢を追い求めるというロマンがこの作品の核だろう。そんな最大のテーマをラスボス格のキャラに言わせるという憎さ。

まずこの男、一応敵側の割に初登場時では全く悪い奴という感じはしなかった。むしろ主人公であるルフィを激励して、ONE PIECEという作品を象徴する様な上記の名言を残した。さらにその名言の後に続くセリフもかなり名言臭かった。

あっつ。めっちゃ熱いやん。全ての夢を追う人の味方やん。こいつ絶対主人公の強い味方でいてくれるキャラだと確信してしまうわ。決して主人公の兄を殺したり主人公の首を狙ったりしないと断言できるわ。

最も海賊らしい海賊、自分の欲望に忠実

作者の尾田先生曰く、黒ひげ海賊団は作中で最も海賊らしい海賊にしているんだとか。まずモデルの実在した海賊黒髭も海賊の中で1番有名だし、確かに身に付けている帽子も服も腰にピストルを差しているのも全てTHE海賊といった風貌だ。

海賊島ハチノス(現実にも海賊のたまり場の様な島はあったらしい)で馬鹿騒ぎをし、酒を飲んで飯を食らい横に女を並べて欲しいものがあれば殺してでも奪う。他のシュッとした美男美女のキャラとは違う個性がある。

いまこの一瞬を生きるというパンク精神と策略家でもある知的さ

以下はインペルダウンで死にかけた時の発言だ。

「死ぬも生きるも天任せよ(中略)次の一瞬を生きようじゃねェか！」

パンクすぎる。そんな今を生きているタイプでありながら、エースと出会った時には「俺が成り上がる手段はもう全て計画してある」と発言している。次の一瞬に集中しながら遥か未来のことまで計画するという相反する両面を持っている。あんな粗暴そうなのに緻密な計画を練る様な知的な面もあるのか。ヤミヤミの実を手に入れるために何十年も白ひげの船にいたほどの執念も恐ろしい。

SBSによると趣味は歴史研究とギャンブル。アカデミックであり快楽主義的でもある。生き様と一致している。

知性の欠片もない笑顔で歴史研究だと！？笑わせるな！…それは冗談として、歴史への探究心があるなら、オハラの様にあの世界の秘密にも迫ってきそうだ。今後、ロビンとも絡みもあるかもしれない。いざ出会った時に2人がどんな会話をするのか楽しみである。

ルフィに対して間接的に兄の仇でもありながら激励ともとれる発言をする

黒ひげがエースを海軍に引き渡したことによりエースの公開処刑が行われた。つまりルフィにとっては間接的にエースの死ぬ原因を作った仇ともいえる。そんなルフィに対してインペルダウンで出会った時には「空島はあったろう？」とか「ONE PIECEは必ず実在する」とかまたもやルフィの背中を押す様な言葉を吐いている。主人公目線で漫画を読んでいる読者からすれば主人公の兄を殺した敵なんて嫌いになりそうなのに、むしろどんどん好きになっていく。俺達はどんな感情になりゃいいんだ。尾田先生憎いよ〜。

まだまだ考察の余地がめっちゃある

ネット上の考察サイトや考察動画を見てもらえれば分かるが黒ひげはまだまだ謎が多い。黒ひげの正体のヒントは色々出てきているけど、まだハッキリと分かっていないことだらけだ。個人的には黒ひげの過去にはがっつりページを割いて欲しいと願っている。

まとめ〜対極の要素が混在していることが黒ひげの魅力〜

これまで書いたことをまとめると黒ひげの魅力というのは、悪役でありながら熱い名言を吐くとか粗暴そうに見えて知的な面があるという意外性が多くを占める。これを表すのは我々がよく知っているあの言葉、そう、ギャップ萌えだ。

以上のことから黒ひげの魅力が少しでも伝わったら幸いだ。黒ひげファンの俺としてはいつかやってくる黒ひげ海賊団パートが楽しみで仕方がない。これからも尾田先生に健康でいて欲しいと願うばかりである。

以上、ONE PIECEのキャラ黒ひげの魅力についてでした。