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去年3,000万円破産した僕が、今年1億円稼ぐまでの軌跡

こんにちは、くれば(Twitter:@clevloger)です。

去年3,000万円破産した僕ですが、今年は1億円以上稼ぐことができました。正確には、今年の利益は1億1,945万円です。(※)

(※「去年」は2020年、「今年」は2021年を指しています。)

2021年の年始時点の資産は300万円ほどなので、1年で約40倍になりました。

過去に何度も資産を飛ばしてきた僕ですが、1年で1億円以上稼ぐことが出来るなんて本当に思っていなかったので、未だに驚いているところです。

さて、今回のnoteは

去年3,000万円破産した僕が、今年1億円稼ぐまでの軌跡

です。

年次利益1億円を達成したのに加えて、2021年も終わったので、諸々振り返りのnoteを書きたいなと思った次第です。

過去のnoteと同じく「自分語り」なので、苦手な方はこのまま閉じていただけますと幸いです。

なお、過去に書いたnoteを以下に貼っておきます。まだ読んだことない方は、そちらを先に読んで頂いたほうが、このnoteも読みやすくなるかと存じます。

1.3,000万円破産したときの話
前編:トレードで3,000万円稼いだ僕が破産するまでの軌跡【栄光編】
後編:トレードで3,000万円稼いだ僕が破産するまでの軌跡【破産編】

2.2021年に入り、再起の道筋が見え始めたときの話
トレードで3,000万円を失った僕が再起するまでの軌跡。

1.2021年の利益は1億1,945万円

冒頭にも書きましたが、2021年の年次利益は1億1,945万円でした。

まさかこんなに勝てると思っていなかったし、未だに「年次利益1億円」を達成した実感が湧いていないところです。

月次利益の推移は以下のとおりです。

2021年1月 +5,309,602円
2021年2月 +17,195,103円
2021年3月 +14,656,801円
2021年4月 +19,319,134円
2021年5月 +2,537,037円
2021年6月 +3,980,829円
2021年7月 +8,255,223円
2021年8月 -1,724,291円
2021年9月 +4,122,180円
2021年10月 +22,532,397円
2021年11月 +6,987,034円
2021年12月 +16,283,314円
計 +119,454,363円

(※念のため補足ですが、Twitterで毎月報告していたものと多少数字がズレてます。ドル円の換算とかFR分の補正とかで後からズレました泣。この数字が最終の数字です。)

2021年8月だけ月次利益マイナスとなってしまいましたが、それ以外の月は全てプラスでした。

グラフにすると、こんな感じです。

2021年日次損益グラフ

細かく見ると、ボコボコと削れてますが、全体ではなんとか右肩上がりのグラフを作ることができました。

なんだかこのグラフだけ見ると、我ながら「普通にずっと勝っている人」っぽく見えるのですが、実際は2021年に入るまでは本当に地獄でした。

2.でも実は過去に2回資産を飛ばしている

(※このパートについては、過去のnoteと内容が被っている部分も多くありますが、振り返りということで、ご了承いただければと思います。)

2021年こそ1億円以上稼げたものの、Twitterの天才トレーダーのように、順風満帆に稼いできたわけではありません。

実際、僕は過去2回、全資産をふっ飛ばしています。1回目は2018年2月、2回目は2019年12月です。


1度目の資産飛ばし:2018年2月

僕が仮想通貨を触り始めたのは2017年10月です。

当時「ビットコインがなんだかすごい」という話を聞き、勢いでコインチェックに入金したのがきっかけでした。

よくわからないままビットコインやネムなど適当に買っていると、次は「リップルがなんだかすごいらしい」という話を聞き、リップルに金を突っ込み始めました。

100万円ほどリップルに突っ込んだところで、急激な価格上昇が始まり、資産がみるみる膨れ上がっていきました。

購入直後に吹き上がっていくリップル

このとき、取引所間でリップルの価格に差があることに気づき、アービトラージ(※取引所間の価格差を狙って売買する手法)を始めます。

当時は市場が効率化されておらず、初心者ながら非常に上手くいきました。

アービトラージは資金力勝負です。価格差を狙う手法なので、たくさん資金があれば、その分だけ一定のパーセンテージで稼げます。

そこで僕は資金力を強化すべく、カードローン500万円を借りました。

基本は円で保有しておき、価格差が発生したタイミングだけトレードすれば、借金によるトレードもリスクではないと判断したのです。

この戦略はかなりうまくいき、2-3ヶ月で1,000万円ほどの利益を出せました。

「なんだこれ、クソ余裕じゃん」

と思ったのを覚えています。

ここで調子に乗った僕は、「アービトラージ用のカードローン資金をリップル現物に突っ込めばもっと金増えるんじゃね」と考え始めました。

完全に悪魔の囁きです。

今となっては「アホか」と言いたくなるのですが、当時は永遠に価格が上昇し続けると本気で思っていましたし、全体の雰囲気も本当にそんな感じでした。

結果、僕は欲望に抗うことはできませんでした。

これまで稼いだ利益の約1,000万円に加え、本当は日本円で保有しないといけないはずのカードローン資金500万円を全額リップル現物に突っ込みました。

暴落していくリップル

その後、チャートの通りリップルは大暴落。

僕の資産はみるみる減っていき、ビギナーズラックで稼いだ利益1,000万円と、初期資金のほとんどを失いました。

この時は利益と初期資金を吹き飛ばしただけだったので、なんとか助かりました。

が、このまま落ち続けたらカードローンの借金を返せなくなる可能性すらありました。本当に危ないことをやっていました...。絶対に真似しないでください。

一度目の資産飛ばし


2度目の資産飛ばし:2019年12月

2018年2月に資産を飛ばしてしまった後は、

「永遠に価格が上がり続けることはありえない」

と学びました。そして「長期保有はしない」という強い誓いのもと、相場に再チャレンジすることを決めました。

また、再チャレンジに際しては、「リップルの現物トレードで戦う」ことにしました。

アービトラージをやる中でリップルの値動きを見続けていたこともあり、ある程度の規則性が把握できていたため、リップルの現物トレードなら自分でも戦えると判断したのでした。

この戦略は非常にうまくいき、再チャレンジから10ヶ月ほどで利益1,000万以上稼いで、過去最大利益を更新することができました。

過去最大利益を更新

リップルの現物トレードで勢いづいた僕は、得意銘柄を増やしたく、モナコインの現物トレードにも手を出します。

今となっては値動きが完全に死んでしまったモナコインですが、当時は投機銘柄として定期的に激しい値動きをしており、上手く乗りこなせれば相当な利益を狙うことができたのです。

そして、この戦略はドハマリ。

リップルの短期トレードで板や値動きを見続けていた僕にとって、モナコインの値動きは本当にわかりやすかったのです。

モナコインの短期トレードでの稼ぎに加え、モナコインのコインチェック上場時にアービトラージで一撃600万円稼ぐなどした結果、僕の資産は3,000万円に到達しました。

資産3,000万円突破

この時は本当にウッキウキで、負ける気が全くせず「このまま億いけるかも…!?」とか思っていました。

しかし、資産3,000万円をピークに、一気に転落します。転落の原因は、ビットコインFXに手を出したことでした。

僕はリップルやモナコインの現物トレードが得意なだけだったのに、

「自分にはトレードの才能がある」

と勘違いし、ビットコインFXに手を出しました。

当時TwitterではbitFlyerのFX勢が目立っていて、ずっと羨ましかったなか、資産が増えたことでFXをやりたい気持ちを抑えられなくなったのです。

僕がずっとやってきた現物取引では「レバレッジ」もないため、特段意識しなくても比較的「資金管理」が出来ており、コツコツ稼ぐことができていました。

しかし、急にレバレッジを手にした結果、「爆益を出したい!!」という自分の欲望を抑えることができなくなり、ハイレバトレードに走り出しました。

その結果、

負ける → 取り返そうとレバレッジを上げる → また負ける → 取り返そうと更にレバレッジを上げる → また負けてメンタルがぶっ壊れていく

という「まさに資産を飛ばしてしまう人」の行為を繰り返しました。

当時の頭の中は資産を取り返したい思いでいっぱいで、まともなトレードは一切できず、無根拠なエントリー・無根拠な損切を繰り返していました。

そして、ビットコインfxに手を出してからは目立って勝つこともなく、2019年12月に二度目の資産飛ばしをしました。

二度目の資産飛ばし


トドメ:2020年3月

最後に、2020年3月に、トドメを刺されました。

2019年12月に2回目の資産飛ばしをした時点で、完全にメンタルがイカれており、とてもじゃないけどトレードをやる精神状態ではありませんでした。

原因不明の40度の高熱が出たり、突如顔にブツブツができたり、日々吐き気に襲われたりしてました。

しかしながら、当時の僕は全く懲りておらず、

「追加入金してここから超慎重にやろう」

と考えました。いわゆる「本気出す」ってやつですね。

みなさんも「一回大損したけれどここからは慎重にやるから大丈夫」って考える事があると思います。

でも、僕の経験からいうと、絶対に大丈夫じゃないです。

そもそも一回大損した時点でまともな精神状態じゃないでしょうし、「慎重」の感覚も狂っているので、まともなトレードなんてできません。

頭の中は取り返したい思いとか、負けてしまった悔しさでいっぱいになってしまっているはず。

今だから言えますが、大損した後にまずなによりもやるべきことは、「休むこと」です。

取り返したいという思いが消え、相場を完全にフラットに見れるようになるまで、休まないとダメです。

そして、当時の僕自身は慎重にやっているつもりでしたが、後から振り返ってみれば結局「無根拠なエントリー・無根拠な損切」を続けていました。

その結果、2020年3月のコロナショックに対して、ロングで立ち向かい、完全にトドメをさされました。

幸い借金までは至らなかったものの、追加入金分を含めて、当時の資産はガチでゼロ円なりました。

全資産ふっ飛ばし


3.3,000万円破産後の絶望の日々

2020年3月にトドメを刺された後は、本当にメンタルがやられてしまっていて、まともな人間生活を送ることができませんでした。

「金が稼げているから良い」という言い訳

僕はそれまで、仕事中でも、飲み会に参加しても、旅行に行っても、何をしててもずっとチャートが気になっていました。

当時は一切人生を楽しむことができていませんでした。四六時中チャートが気になって仕方なく、どんな場面でもチャートを見ないで過ごすなんていうことはできませんでした。

そうして、定期的に「自分の人生はチャートを見続けて終わるのか?」という虚無感に苛まれていましたが、それでも当時の僕は

「お金が稼げているから良いじゃないか」

と自分に言い聞かせていました。

しかし、稼いだ資産も全てふっ飛ばしたことで、その心の拠り所すらなくなってしまい、「ただただ人生を溶かしただけの人」になってしまいました。

この時の絶望は本当にエグくて、本気で死にたくなりました。

投資で失った金を労働で取り返す難易度の高さ

トドメを刺された後は、何をしてても頭の中が失った3,000万円のことでいっぱいでした。

「労働で3,000万円貯めるのに何年かかるの....?」

と考えると、とんでもない時間がかかるし、「自分が飛ばしてしまった3,000万円というお金を労働で取り返すことはほぼ不可能」だと気づきました。

まだ資産が残っている状態では「いつか取り返せるかも」と思ってしまうこともあり、なかなか気づけないものです。

しかし、一度資産を吹っ飛ばした瞬間に「トレードで飛ばしたお金を労働で取り返す難易度の高さ」に絶望します。

そういう意味でも、よく言われている「とにかく致命傷を食らわず生き残ることを最優先にすべき」というのはまさにその通りだなと思いました。

とはいえ、それだけ絶望している最中でも唯一の救いとしては「兼業なので、資産を飛ばしたけど給与で生活できたこと」でした。

トレードの調子が良い時は、

「労働のコスパ悪すぎる…辞めたい…」

なんて思ったこともありましたが、そこで辞めなくて本当に良かったなと思いました。

トレードをやる上で、最後のセーフティネットがちゃんとあるかどうかは本当に重要なことなのだと、この時に気付かされました。

4.突如見えた希望の光と1億円稼ぐまでの軌跡

2021年に入り転機が訪れた

2020年3月にトドメを刺されてからは、人生に絶望しつつ、仮想通貨から距離を置いていました(といいつつ、ごくまれに触ってはハイレバで焼かれてガン萎えしていました)。

しかし、2021年に入ると、ビットコインの過去最高値更新を皮切りに、ありとあらゆる通貨の価格高騰が始まる、いわゆる「バブル」の様相を呈し始めました。

仮想通貨はなるべく触らないようにしていた僕でしたが、「さすがにこれは相場参入すべきなんじゃないか」と思い始めました。

ここまで書いてきたように、僕はアルトコインの現物スキャが得意です。

2021年の年始はアルトコインがとんでもない価格高騰をしており、まさに自分の得意な相場が目の前に転がっている状況だったのです。

ここで本格復帰を決めたのが、僕にとって本当に大きな転機でした。

ここからは、2021年の振り返りをしていきます。

2021年1月:ひたすらリップル現物スキャ

前段のパートで書いたように、僕は3,000万円を飛ばすまでは、リップルの現物スキャで稼いでいました。

1月はリップルの値動きがかなり激しくて、自分の得意な場面も多々あったため、リップルの現物スキャをひたすら繰り返していました。

久々のガチトレードということもあり、なかなか上手くいかない場面も多かったのですが、1ヶ月で500万円もの利益を出すことができました。

現物スキャだけで原資300万円から500万円の利益を出せたので

「これはまだ戦えるかも...?」

と思ったのを覚えています。

2021年1月 +530万円

2021年2-4月:アルトコイン現物スキャで3ヶ月で約5,000万円稼ぐ

2021年1月に単月500万円の利益を出した僕でしたが、とはいえ

「まあ偶然なんじゃないかな…」

と思っている部分もありました。過去に資産を飛ばした恐怖もありますし、疑心暗鬼といった状態でした。

ただ、こんなに荒れてる相場なのだから、「触らない手はない」と思って2月からも全力で触っていくことを決めました。

そして、全力で触ることを決めた翌日(2/1)、1日で400万円を稼ぎました。


この、「現物スキャだけで1日で400万円増えた経験」は、個人的に重要な転換点でした。

2020年3月にトドメを刺されて以来、仮想通貨は触っちゃダメだと思っていた部分もあり、1月はまだ「全力」って感じではありませんでした。

しかし、この1日でプラス400万円の経験を経て、

「これはもう今後も全力で触っていく」

と決意しました。

そして、そう決意してからは、もうひたすらにアルトコイン現物をスキャっていました。主に触っていたのは、「xrp」「mona」「xlm」あたりです。

2-4月も定期的に損失はあったのですが、やはり得意な相場ということもあり、かなり順調に資産を増やしていくことができました。

2021年2月 +1,431万円
2021年3月 +1,457万円
2021年4月 +1,960万円

2021年2-4月で、合計約5,000万円の利益を得ることができました。

グラフはきれいな右肩上がりで、1年を振り返ってみると、最もトレードが安定していたのはこの頃だと思います。

こうして破産した3,000万円を取り返したことで、

「人生何が起こるかわからんわ…」

って本気で思いました。諦めなければどこかでチャンスは舞い降りてくるものなんだな、と。

そしてこの頃、ファンディングレート(=金利)の高騰も激しかったことから、過去資産をふっ飛ばした原因である「fx口座の開設」を行い、金利取りのポジションも組み始めました。

2021年5月:過去最高の爆損で引退を考える

5月頃になると、アルトコインのバブルも落ち着きはじめました。そうなると、僕の得意な場面が少なくなり、少しずつ収益機会も減ってきました。

再起の光が見え「ここから!」という場面で収益機会が減っていくことに焦った僕は、

自分が退場するきっかけになった「レバレッジ取引」に再度手を出します。

そして、過去最大クラスの爆損をします。

2021年5月11日時点で、月次利益がマイナス1,250万円まで落ち込みました。

2021年5月1-11日のグラフ

原因は、ファンディングレート取得に作っていた口座で、普通にトレードをしたことです。

がっつりレバレッジをかけてトレードをして、現物スキャをやってた頃にはありえない損失額に動揺して、損切が上手くできず、ずるずる損失が拡大したパターンです(どこかで見ましたね、このパターン)。

まさに3,000万円破産した時と同じ行動を繰り返していました。

この損切をした時に「再度破産」の恐怖が本気で頭をチラつきました。当時の損切後の資産が4,000万円くらいだったはずなので、

「ここで引退もありかなあ。今辞めても、失った3,000万円は取り返せる訳だし...。」

と本気で思ったのを覚えています。

ただその後、2019年5月19日にbtcが44,000ドルから30,000ドルまで落ちる大暴落がありました。

そのタイミングでリップルの強いリバを拾うことができ、一撃+1,300万円を出すことができました。

このリバ取りに救われたこともあり、5月の月次利益はなんとかプラスに戻すことができました。

2021年5月 +235万円

2021年6-9月:定期的に爆損を繰り返しつつ、なんとか資産を増やしていく

2021年6月-9月は、なんとか資産は増えていたのですが、かなり怪しいトレードを繰り返していました。

1月-4月に比べると爆損も多かったし、今振り返ってみればかなり不安定な状態だったなと思います。

今振り返ってみると、この不安定の要因は「急激な資産増加に自分の手法やメンタルが追いついていなかったこと」だと思っています。

トレードは運用資産が増えれば増えるほど、とらなければいけない戦略は変わります。

例えば、現物スキャも資金100万円程度なら簡単に捌けますが、これが3,000万円とかになってくると板が薄くて簡単に捌けなくなってきます。

こういった部分の考慮が全然できず、全力で買ってうまく損切出来ず死ぬ、ということをやっていました。

また、メンタル面で言うと、「同じパーセンテージの損失」であっても、当然資産が増えれば損失額は増えます。

資産500万円の時と資産5,000万円の時では、同じ10%の損失でも50万円の損失と500万円の損失。

損失額を「パーセンテージ」で見れるなら良いのですが、当時の自分は急激に資産が増えたこともあり、まだそこまでメンタルが成長していませんでした。

金額ベースで見てしまった結果、「損切したくない」とか余計な感情がトレードに入り込んできて、正常なトレードの妨げになっていました。

ちなみに、個人的に思いますが、トレードは「他の収益でカバーできない損益を出し始めてから」が本番だと思っています。

例えば月に10万円の損失であれば、給料でなんとか補填できるかと思いますが、これが100万円となってくると、給料で補填するのはかなり難しくなってくるはずです。

この「他の収益でカバーできない損益を出し始めてから」は、完全に別ゲームで、メンタルも本当にやられやすくなります。

少額でコツコツやっている人はこの点は本当に気をつけた方が良いと思います。

さて、本題に戻ります。

そうして不安定さが続いた結果、2021年8月には、2021年に入って初めて月次利益マイナスを出してしまいました。

6-9月の月次損益グラフは以下のとおりです。

2021年6月 +398万円
2021年7月 +826万円
2021年8月 -172万円
2021年9月 +412万円

1-4月の綺麗なグラフと比較すると、6-9月のグラフはかなりボコボコで、いかに不安定だったかがよくわかるかと思います。

2021年1月-4月の日次損益グラフ
2021年月6-9月の日次損益グラフ

この頃は爆損のツイートも多く、完全に爆損野郎として認識されていたような気がします。騒がしくてすみませんでした。

2021年10月:過去最大の月次利益を出し、年次利益1億目前に

こうして6-9月は不安定なトレードを繰り返していた僕ですが、10月は引き続き不安定ながらも、過去最大の月次利益(+2,253万円)を出すことができました。

この利益によって年次利益1億円スレスレまでいき、

「いやこれガチで1億いけるんじゃないか…!?」

とかなりソワソワしたのを覚えています。

2021年10月 +2,253万円

2021年11月:年次利益1億円達成、からの過去最大の損失で転落

11月は何か大きなイベントで一気に稼いだという訳ではないのですが、前半の調子がかなり良く、ゴリゴリと利益を重ねることができました。

2021年11月1日-16日のグラフ

そうして、悲願の年次利益1億円達成。以下のツイートをしました。

そして、その直後に過去最大の1,800万円の損切をして、年次利益1億円から転落します。

我ながらジェットコースター。これ、もう敗因は明らかで

「年次利益1億円を切りたくない、ツイートした後にそんなの恥ずかしい」

っていう思いから損切をズルズル引き伸ばした結果、損失がとんでもない規模にまで拡大してしまったってパターンです。

トレードに余計な感情が入った瞬間に負けるのはガチです。

ちなみにこの時も原因不明の熱が出ました。

ただその損切の翌日に、1日で680万円の利益を出し、なんとかメンタルを戻すことができました。

そこからはもう本当に反省し、簡単な場面だけ触ることを心がけた結果、11月は大きな損失もなく+699万円で終えることができました。

2021年11月 +699万円

2021年12月:再度、年次利益1億円を達成。

11月の反省もあり、12月はもう本当に簡単な場面を触ることだけを心がけ臨みました。

その結果、月初1週間程度で約+1,700万円まで行き、改めて年次利益1億円回復。そこからはもうお休みモードに入り、年内はほとんど触りませんでした。

2021年12月 +1,628万円

こうして、2021年の1年間で合計1億1,945万円を稼ぐことができました。

5.破産経験を経て学んだメンタルの保ち方

「どうして復活できたのですか?どうやってメンタルを保ってきたのですか?」

と、よく聞かれるので、ここで答えておきます。

「今回の失敗は将来の成功の種」と考える

僕がよくやるメンタル回復の考え方は「今回の失敗は将来の成功の種」と考えることです。

3,000万円を吹っ飛ばした時も、しばらくの間、かなり落ち込んでいました。が、時間が経つにつれて、こんなふうに考えるようになりました。

ここで3,000万円を飛ばさなくても、今の自分の能力ではいずれ資産を飛ばしてしまっていたはず。もっと資産が増えてから飛ばしたら、それこそ再起不能になってしまっていた。そう考えると、3,000万円で済んでよかった。

そもそも、『3,000万円を失うような人生経験をしている人』なんてほとんどいない。経験として超絶レアだし、経験自体に価値がある。

更に『3,000万円を飛ばして再起できる人』なんてなかなかいない。万が一、ここから復活できたらストーリーとして超面白い。

この失敗は将来の成功の種。「一回、大失敗をしてしまった苦しみ」を知った上で復活できたら、その時は「強くてニューゲーム状態」になるはず。二度と同じ誤ちは繰り返さないはずだし、その時こそ最強。

経験自体に価値を感じるようにしたことに加え、「将来の成功の種」だと考えることで、自分を奮起させていました。

例えば僕は普段のトレードで損切した後も、

「もうこれで同じ失敗はしない。将来更に資産が大きくなったタイミングでこの失敗をしていたらもっと大きなダメージになっていたはず。今ここでその芽を潰せてよかった。」

と考えるようにしています。

どんな爆損も振り返れば小さい

僕のTwitterを見ている方ならわかると思うんですが、僕ってわりと爆損芸人で、暇さえあれば爆損しています。

それでも、振り返ってみるとグラフはわりと綺麗で右肩上がりだし、1つ1つの損失はそこまで大きくなかったんだなってことに、今回グラフを作って気づきました。

いざ負けた直後は1つ1つの損失が気になってしまうのはしょうがないと思います。

しかし、駄目なのは、そこから視野が狭くなってトレードがブレていくこと。「いずれ取り返せるだろうさ、コツコツやっていこう」くらいのテンションでやっていくことが、メンタルを保つ秘訣かなと思います。

実際、どんな失敗も振り返れば小さいもので、こうして振り返ってみると、3,000万円の損失ですら、かなり小さいなと今では思えています。

グラフの左の山が3,000万円

まさに、全ての失敗が将来の成功の種になっていたんじゃないかなと。

6.トレードで勝つために重要なこと

3,000万円を破産した後に、年次利益1億円達成を通して、トレードで勝つために重要なことは3つあるな、と思いました。

1.自分の得意な場面を見つけること
2.その得意な場面だけエントリーすること
3.メンタルの乱れを感じたら休むこと

1.自分の得意な場面を見つけること

まず重要なのは「自分の得意な場面を見つけること」です。

これは僕のトレードで言えば「メジャーアルトの現物スキャ」などです。

2021年に1億円以上稼げたのは、間違いなくこの「自分の得意な場面」があったからです。

逆に、これがなければここまで稼げていませんでしたし、復活もできていなかったはずです。

周りのトレーダーを見ていても、「同じやり方で勝ってる」という人はほとんどいません。100人いれば勝ち方は100通りです。

そのため、周りと同じような方法で勝つ必要なんてまったくなくて、なにか1つでも自分の得意な場面を見つければよいのです。

そしてそれを極めることが優位性になり、勝てるようになっていくはずです。

ちなみに、

「得意な場面を見つけるためにどうしたら良いの?」

という質問をたまに頂きます。この質問に対して、まずおすすめしたいのは「ずっと見る」ということです。

ずっと見ていると、「なんかいつもと違う動きだな」とか、「この動きはよく見かけるな」といったことが感覚で分かるようになってきます。

この感覚を自分なりにパターン化していくと、なにか勝つためのヒントが得られるんじゃないかなと思います。

2.その得意な場面だけエントリーすること

次に重要なのは、「その得意な場面だけエントリーすること」です。

僕はこれがあまりできず、苦労しました(今も苦労しています)。得意な場面だけエントリーするのが難しい理由は2つあると思います。

1.待っているのは退屈
2.隣の芝が青く見えてしまう

仮想通貨って24時間365日あらゆる通貨が値動きしているので、ずっと収益機会があるように思えてしまいますし、待っているのは本当退屈なんですよね。

僕も待てずに中途半端なエントリーをしてしまった経験は何度もあります。が、たいていその場合は大きめの損失を出して、「もっと簡単な場面でやっておけば・・・」と思うことばかりです。

ここで待つことが出来るだけで、トレードのパフォーマンスは圧倒的に変わるはずです。

ポーカーと違って強制参加費もないのだから、期待値の高い瞬間だけエントリーすれば良いのがトレードの良いところです。

また、2つ目の「隣の芝が青く見えてしまう」についてですが、Twitterで情報収集している方ならよく分かると思うのですが、仮想通貨は隣の芝が異様なほど青く見えます。

FXでレバかけて鬼ほど稼いでいる人とか、NFT転売で儲かっている人とか、魔界アルトで一気に数百倍稼いでいる人とか、稼ぎ方を数えだしたらキリがありません。

そんな時、一番やってはいけないのが「慣れていないのに一気に手を出すこと」です。

少額で少しだけ触り、様子を見るくらいなら良いのですが、ここで一気に資産をぶっこむ人がいます。

その分野にはその分野を得意な人がいる訳で、そういう人たちは「なんとなく入ってきた人」を完全に食い物にします。僕もそうです。

「その分野にずっといる人に勝てるのか」を考えながら触っていくことは非常に重要だと思っています。

3.メンタルの乱れを感じたら休むこと

裁量トレーダーにとって、メンタルの乱れは致命傷です。もうここまで何度も何度も書いていますが、メンタルの乱れを感じたら休みましょう。

3,000万円を飛ばした時に心から思いましたが、どんなに期待値の高い優れた手法でも、乱れたメンタルの前では全くの無意味です。

ちなみに、よくやってしまう間違いとして「メンタルの乱れをちょっと感じるから、『ここから集中してやろう』」というのがあります。

が、メンタルが乱れると「自分なりには集中しているつもりでも、今までの自分と比べると実は圧倒的にパフォーマンスが落ちている」という状況が多発します。

この「自分では正常だと思っているのに実は正常ではない」という状況が一番最悪で、自分が気付かぬままにどんどん資産を削っていくことになります。

メンタルの乱れを感じたら「休む」一択です。チャートを一切見ずにきれいな景色を見たり美味しいご飯を食べたりしてリフレッシュしましょう。

余談:振り返るのも重要

これは後から「あ、これも重要かも!」と思ったので付け足しですが、トレードに限らず振り返る癖をつけるのは重要だと思います。

僕でいえば、2021年1月1日に相場復帰してから、

  • 毎日日記を書く

  • 1トレード毎にトレードノートを書く

というのを欠かさずやってます。

その場その場で考えてたことや反省とかって、割とすぐ忘れちゃうので、書き残しておくことって結構重要だと思っています。

これを機にみなさんもぜひ。たまに読むと自分の歴史も振り返れるので面白いですよ。

7.1億円稼いで思うこと

年次利益1億円を達成して思うことをつらつらと書いていきます。ちなみに何よりも思うことは「税金高い!!!」です。

天才じゃなくても1億円は稼げる

このnoteに書いたように、僕は2度も資産を飛ばしていますし、Twitterによくいるセンス抜群の天才トレーダーではありません。

自分自身が1億円稼ぐまでは、「1億円なんて夢のまた夢、天才だけが成せる技」だと思っていました。

しかし、自分自身が1億円を稼いだことで「誰にでもチャンスはある」のだと気付かされました。

もちろん決して簡単ではないのですが、それでもリスクリワードを考えると、ただの凡人が1年で1億円以上稼げるトレードはものすごく夢があるな、と我ながら思いました。

ただ、ここで忠告しておきたいのですが、今回1億稼げた理由は「相場環境の良さ」が9割だと思っています。

これは「どんな時でも誰でも1億稼げる」という話ではなく、

「ある程度トレードの経験があって、自分のやっていることが相場のトレンドにドハマリした結果、1億稼げた」

ということです。例えば2019年の仮想通貨で1億稼げ、と言われたら確実に無理でした。

金を追い求めることのキリのなさ

次に思うことは、「金を追い求めるのはキリがない」ということです。

もともとトレードを始めた頃は「月に10万円稼げたら良いな」と思っていたものが、「月に100万円」「月に1,000万円」と、どんどん増えていきました。

それがどんどん達成していき、最高月次利益2,000万円を達成した今は「月次利益3,000万円」を達成したいなと思っています。

僕自身、正直ゲームのような感覚でお金を増やしている感じがあって、あんまりトレードで稼いだお金をお金として認識してない部分があります。

言ってしまえば「天井のないレベル上げ」のようなものである以上、自分なりの満足ラインを決めておかないと、一生このまま続いていくんだろなと思っています。

お金は稼いでおくにこしたことはないと思っている一方で、自分の人生の残り時間とのバランスも重要です。

自分がどんどん老けていきお金を使う体力が無くなっていくのも事実。ただただ金を追い求めてもキリがないししょうがないな、と感じています。

金は使わなきゃ意味がない

最後に思うことは「金は使わなきゃ意味がない」ということです。

僕は比較的お金を使わなくても生きていけるタイプです。兼業ですし、生活に必要なお金は全て給与で賄っています。

実際、トレードで勝ったお金を私生活で使った記憶がなく、ほぼ全て複利で運用してしまっています。

ただ、こうしてお金を増やし続ける中で、「果たして金を溜め込んでなんの意味があるのか」と思い始めたのも事実です。

石田ゆり子さんが言う「お金は紙切れだから。経験に換えていきたい。紙がいっぱい残っているか、経験があるか。」が本当にその通りだなと。

先ほども書いたように、僕自身どんどん老けていってお金を使う体力もなくなっていくであろうなかで、20代という年齢のうちに、なるべくお金を使って経験に変えていくべきなんじゃないかと感じています。

8.今後の目標とまとめ

最後に、今後の目標を書いておきます。

「トレードはほどほどに、人生を楽しむ」

です。細かく言えば目標は「資産3億円」とか色々とあるのですが、とりあえずはこれかなと。

2021年は復帰の年だったということもあり、トレードにかなり傾倒した1年でした。

というより、資産をふっ飛ばしてから休んでいる期間を除き、ここ4年くらいはほぼトレードに傾倒した人生を送ってきています。

そんな中で、どんどん時間が溶けていくことに恐怖を感じています。このままひたすらトレードだけやっていく人生だと、振り返った後に紙切れだけ残っていて、後悔することになると思うんですよね。

幸い、今年1億円以上稼げたこともあり、ここからはトレードの時間を減らして緩やかにやっても、ある程度の資産増加は狙えるんじゃないかなと思っています。

そんなこともあり、今後は「もっと人生を楽しみながらトレードでそこそこ稼ぐ」という方向に軸足をずらしていきたいなと。

お読みいただき、ありがとうございました。

自分の節目で書いてきたnoteも、これで4つ目になりました。最初のnote(破産note)を書いた時は

「消えゆくにしても、自分の経験を書き残しておいて、せめて誰かの役に立てたら良いな」

と思っていましたが、

今振り返ればこうやって書き残してきたことで自分の人生の振り返りもできていますし、本当に書いてよかったなと思っているところです。

どんなタイミングで次のnoteを書くのかはわかりませんが、また「破産note」を書くことだけは避けたいなと思っているところです…笑

超絶長文になってしまいましたが、読んでいただき、本当にありがとうございました。

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【過去のnote】
1.3,000万円破産したときの話
前編:トレードで3,000万円稼いだ僕が破産するまでの軌跡【栄光編】
後編:トレードで3,000万円稼いだ僕が破産するまでの軌跡【破産編】

2.2021年に入り、再起の道筋が見え始めたときの話
トレードで3,000万円を失った僕が再起するまでの軌跡。


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