見出し画像

デザインは駆動力を加速させる役割

終わったばかりで考えが整理できてないけど、生の感情が残っているうちに、残しておきたい。

2019年11月27日に開催された
サロンでマルシェプロジェクト@トヨタの実行委員として
はじめてマルシェの運営に関わりました。

マルシェのメイン企画「おさがり交換会わらしべ」に何度か世話になっており、近所でも開かれたら便利だよな~くらい軽い気持ちでイベント企画運営は何をするのか全く知らないまま、勢いで実行委員に立候補。

が、実際経験してみて、本業である印刷物や広告物のデザイン、
ひいては自分の仕事観についても目からウロコの落ちる思いを経験した。

私、デザインの力を過信していた。

デザインが良ければ人に伝わる。自分の中にどこかそういった過信や思い上がりがあった。

私は広告物や印刷物のデザインのごくごく狭い部分を長いこと仕事としてやってきた。
その過去を否定はしないしそれがあるから今があるし、各々の立場のプロが手を取って取り組むことで難易度の高いオーダーもクリアできるのだから、自分の守備範囲をしっかり掘り下げることがプロなのでは?と考えていた節があった。
なにより、20年たっても「デザインとは何か」その答えの入口にさえ立てていないと思えて、ほかのことまで気が回っていなかった。

よく言えば職人肌だし、悪く言えば専門バカ。
仕事ってそういうもんだと疑わなかった。

チラシに関わる仕事をしてるけど、その作ったチラシがどう使われているか、どのような手段で広報されているか恥ずかしながら私は無関心だった。
今回、イベントの裏方を通して、仮にどんなに印象に残って残って、伝わりやすいチラシをつくっても
それを人の目の届くところまで届けなければ、誰の目にも止まらないし、伝わらない。
SNSは勿論、一軒一軒、自分の足でポスティングしたり、チラシを設置していただける場所にあたりをつけ、足を運び、交渉に行き、それが腑に落ちた。

チラシをつくった先にどう動くか、どう活かすか
デザインの良さは企画、宣伝、広報、営業とシンクロして活きることなのだ、と。
デザインはそれらのエネルギーを加速させる力を持っている、とに私には見えた。

そして一番印象に残ったのは、
ネットが普及したことにより便利で手軽でスタイリッシュになったとはいえ
宣伝や広報といった売り込み行為は本質的には今もどぶ板選挙的な泥臭さを含んでいるように感じたこと。


私はその泥臭さが致命的に足りてなかった。

売り込みは、ものづくり的なクリエイティブとはちょっと趣きは違うけど、
釣りや狩りにも通じるような機知に富んだクリエイティブな行為だと感じた。

すべてを知る必要もできるようになる必要もないけど、
自分の仕事の前後の流れが腑に落ちていたことで
これから自分のやっている仕事の見え方も変わる気がする。

それがどう仕事にフィードバックできるか
今の段階ではまだ見えないけど、
売り込みには泥臭さがつきものだ、いうことが理解できたでも
私的には大進歩。

自分の思いあがりを知るのは正直恥ずかしい。
この歳になっても知らないことだらけで情けなくもある。
でも、不思議と少し心地いい。


広告とデザインと子育ての話。繋がってないようでなんか繋がってる気がするのは私だけ? https://kycld.com