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訪問薬剤師の仕事でシンドイこと(体力編)

訪問薬剤師の仕事で大変だなーと思うこと。

薬を指示通りに服用してもらえない、症状が改善しない、患者さんやご家族とうまくコミュニケーションが取れない、スタッフとの人間関係に悩む、あげればキリなくありますが、今回は体力的にしんどいわーという事を書いてみようと思います。

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経口で十分な食事量が摂取できない人用の栄養剤はとにかく重いのです。

例えばエンシュア(昔からある経管栄養剤。エンシュアの他にも今はたくさんの種類が販売されています)だと一箱24缶入りで、7キロ以上あります。例えば1日4缶、二週間分処方だと二箱プラスアルファで軽ーく15キロ超えます。1ヶ月分だと倍です。普通に持つとめちゃくちゃ重いです。

エレベーターのあるご自宅なら台車が使えるので特に問題ないのですが、エレベーターのない五階建ての団地の最上階だと結構大変です。

若い時と違い年々体力が衰えてきている身には、何も持たずに五階まで階段を上るのも結構辛いのですが、さらにエンシュアの箱を抱えて上るときのしんどさと言ったら!私が体力無いだけかもしれませんが。

でもお仕事です。もちろん文句言ったりはしません、ええ、仕事ですから。

「重いのに本当にありがとうね」なんて感謝された日には疲れも吹っ飛びへっちゃらです。

しかし!

これは本っっ当に勘弁して下さい、と思うことがあります。

訪問予定の時間に、なんの連絡も無しに外出されること!

息絶え絶えになって、五階まで重い箱を抱えて上り、インターホンを鳴らして誰も出ないときの絶望感と言ったら…

患者さんの中には認知症で約束を忘れてしまう人もいるので、その場合はもうしょうがないと思えるのですが、たまに同居のご家族で困った方がいます。

「薬剤師さんいらっしゃるのは分かってたんだけど、大丈夫かなと思って外出してたんですー。明日また来て貰えばいいかなーと。ほら今日うちの母デイサービスでいないから、お友達とお茶してたのよー。」

約束の時間に不在で、翌日再度訪問した際に悪びれもせずしれっとこう言われた時は、温厚な私もプチイラッとします。いや、結構イラッとします。「忘れてた!ごめんなさい!」と言われる方が、よっぽど清々しいのに!

わかるよ、介護大変だよね、たまには息抜きしたいよね、うんうん、友達とお茶、すごくいいと思う、でもさ、そこに携帯あるじゃん?今日外出することになったので薬のお届け明日にしてくれませんか?って薬局に電話するの、1分もかからないよ???

というか、この前もさらにこの前も約束してた時間にいなかったよね?もちろん連絡無かったから、家にいると思って重いエンシュア担いで五階まで上ったよ?下りは身軽になって階段降りられるはずだったけど、何故かまた担いで降りたよ?不思議だよねー

と心の中で高速で毒づきつつ、

「『いらっしゃるの分かってたんだけど、大丈夫かなと思って外出』(強調)されたんですねー。そうですかー。もしお約束していた時間に用事などできてしまった場合は、先にご連絡頂けると助かりますー、他の患者さんの予定もあるのでー」

と、ニッコリ笑顔で釘を刺させて頂きました!

 もちろん、お薬のお届けの予定時間にどうしても急用が入ってしまった場合、その旨ご連絡頂ければ予定を変更する事は可能ですので、遠慮なく薬剤師に伝えていただくと良いと思います。約束したから何がなんでも絶対家にいてくださいとかではないです!薬局側の事情で時間を変更させていただく事もありますし。

その辺はお互い臨機応変に対応していくとやりやすいと思います!




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