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農業初心者の女が鍬一本で田んぼから作った畑(自然農2年目)

こんにちは。長野県筑北村、泊まれる猫カフェ「クラシコ」のおかもとです。泊まれる猫カフェが売りの当店ですが、実は7月19日から宿泊は休業中でして、「泊まれない猫カフェ」として営業してます。夏休みの繁忙期に勿体ない話ですが、コロナが増えたり、宿泊まで手が回らなかったり。初老とか熟女とかが枕詞に付くお年頃なもので、ご勘弁下さい。

そんな私が連日、客のこない猫カフェ業より力を入れている畑仕事。無農薬・無肥料の自然農法で野菜を育てています。今年はぼちぼち店頭と通販で販売も始めました。
なかなか思い通りの収穫には至りませんが、畑の様子などをご紹介します。

種から育てたズッキーニ

今年は「種から育てる」を基本に栽培しています。種から育てた黄色と緑のズッキーニは豊作。連日、2本程度は収穫していて、売れるよりも採れる方が多く、近所に配ったり、知人に送ったりと捌くのに苦労する程。前に温泉で会うおばあちゃんに「頑張って作ったら、頑張って喰うだ。」と言われた通り、私も毎日ズッキーニを食べている訳で、ズッキーニ消費メニューを検索するのが日課となっております。

念願叶って収穫できたホワイトコーン。生で食べても甘くて超美味しい!と自画自賛。

今年は「鹿に食べられる」と言われたトウモロコシも、ホワイトコーンとヤングコーン共々収穫できました。トウモロコシは虫の害も受けやすく、農薬を使うのが一般的ですが、自然農なので防虫ネットで囲い、物理的に保護。自然農は「ほったらかし農法」と思われている節がありますが、実際はとても手が掛かります。お陰で蛾の被害も無く、小粒ながらとても甘いトウモロコシが収穫出来ました。長野県民の方に「今まで食べたトウモロコシで一番甘い!」と言って貰えてとても嬉しかったです。

ブルーベリーも豊作。

本当に「ほったらかし」なのはブルーベリー。ほぼ、野生化しています。去年は毛虫の大発生で全く実が付きませんでしたが、今年は豊作。お客様にも「味が濃くて美味しい!」と喜んでいただきました。

立体栽培のサツマイモ

昨年は試しに1本だけ育ててとても美味しい安納芋が取れました。今年は安納芋とシルクスウィート、パープルスウィートロードの3種をやってみたかった立体栽培で育てています。これは道法正徳さんが発案した「道法スタイル」という垂直仕立て。横にどんどん伸びている蔓をひたすら支柱に結び付けていきます。これにより「蔓返し」が不要になり、栄養がお芋に集まるらしいですが、結果は土の中なので掘ってみるまでのお愉しみ。

垂直仕立てのピーマン

この道法スタイルをピーマンやトマトにも行っています。兎に角、枝が伸びたら支柱にギュっと結びつける。摘芯もせず、光合成も無視した従来の農法からは信じられない栽培法ですが、植物ホルモンの活性化に特化した自然農向けの栽培法です。昨年は実が大きくならず苦戦したピーマンも、今年はこの方法でよく育っている感じ。

この辺りでは80、90代でも畑で働くお年寄りが多いです。皆さん、「畑に出るのが楽しい」と言います。私からすれば超ベテランの先輩方ですが、「今年初めて挑戦してみた」とか「実験してみた」とか仰います。まだ2年生の私は、去年は上手く育ったのに今年は育たない野菜に落ち込んだりしますが、そんな大先輩たちの言葉に励まされます。当たり前ですが、気温も雨の量も虫の発生も、環境は毎年変わります。特に自然農は、自然をコントロールするのではなく、自然に寄り添う農法です。収穫量は慣行農法に比べてとても少ないですが、出来た野菜は栄養価が高く、味は濃厚でとても美味しいです。これからも畑仕事を楽しみならが、クラシコの自然野菜を沢山の方に食べていただきたいと思っています。

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