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韓国在住のカリグラファーAKIKOさんが語るハングルカリグラフィーの魅力

 「CLASS101」の人気レッスン「韓国語をアートで楽しむハングルカリグラフィー」。講師のAKIKOさんは韓国在住のカリグラファーです。カリグラフィーの自由で型にはまらない、言葉のイメージに合わせて字をデザインしていく魅力について語ってもらいました。

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きっかけになった海外留学

学生時代にカナダでホームスティしていた時、韓国からもたくさん留学生がいて、韓国人の友達ができたことがきっかけで、韓国に興味を持つようになりました。当時は韓国語というよりも、韓国という国についてあまり知らなかったので、韓国ってどんな国なんだろうって興味を持つようになって、それから韓国ドラマや韓国映画、「シュリ」(1999年)、「JSA」(2000年)、「猟奇的な彼女」(2001年)、「頭の中の消しゴム」(2004年)を観るようになったんですよね。そこから韓国語にもだんだん興味を持つようになって、勉強してみようかなって。

韓国で暮らして12年

 夫が韓国人なんです。縁があって結婚することになって、それを機に韓国に住んでいます。韓国で暮らして12年になります。3年くらいで生活する上で言葉の不自由がなくなりましたが、時間が経っても、発音は難しいですよね。

カリグラフィーの魅力は型にはまらない自由な表現

 カリグラフィーとの出会いは、子供が幼稚園に通い始めた頃に、育児の間に自分の時間ができるので、自分の趣味を何か持ちたいと思って、学生の時に書道をやっていたので、最初は「ハングル書芸」を習えるところはないかと探していたんですけど、探しているうちに「カリグラフィー」というのがあることを知ったんですよね。ちょうどカリグラフィーが韓国で流行り始めの頃で、そっちのほうがおもしろそうだな~って思ったんです。日本の筆文字みたいな感じで、型にはまらないで自由に書くので、おもしろそうに見えたんです。カリグラフィーは文字だけじゃなくて絵も一緒に描くんですよね。文字と絵が一緒になっているのがすごく魅力的に見えて、それで興味を持って、カリグラフィーをやってみようと思いました。

「使い込んだ呉竹の筆ペン22号」がお気に入り

 キットに入れたペンは、日頃私が愛用している書きやすいものを選びました。ペンによって書きやすさ、発色の良さ、使い勝手が違うので、そういう観点から私がおススメするものをそろえてキットの中に入れました。カリグラフィーは何回も書く練習をしなければいけないので、クリップボードにワークシートを乗せて、その上にトレーシングペーパーを乗せて、その上からなぞって書けるように、セットに入れました。あとは自宅でもおしゃれなカリグラフィーの作品が作れるように、必要なアイテムを盛り込みました。どれを選んでいいのかわからない人でも、キットが届くと始めやすいと思います。

私がよく使うのは「呉竹の筆ペンの22号」です。韓国でカリグラフィーが流行って、すごい有名になった筆ペンなんです。だからカリグラフィーをやる人はみんな使ったことがある筆ペンです。新しいペンじゃなくて少し使い込んだ筆ペンの方が、ペン先が削れて、やわらかい線が書けるようになるので、「使い込んだ呉竹の筆ペン22号」が一番のお気に入りです(笑)。

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好きな書体はエレガントな大人っぽい書体

 カリグラフィーというのは、書体が特に決まっていないんですよね。だから作家さんごとに、自由に書いているんですけど、私の場合は4つくらいに書体を分けて使っていて、「カジュアルな丸っぽい可愛い書体」、「大人っぽいエレガントな書体」、「男性的な力強い書体」、「スピード感がある動きがある書体」です。言葉のイメージに合わせて字をデザインしていく感じなんですよね。一番好きなのは「エレガントな大人っぽい書体」です。いい言葉にあわせて書くのが好きです。

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一番思い出に残っている作品は初めて入選した「蝶」をテーマにした作品

 初めて公募展に出展して入選した作品が思い出に残っています。ちょうど私がまだ駆け出しの頃、カリグラフィーの作家としてやっていけるんだろうか、無理なんじゃないか?って揺れていた時期だったんですけど、賞をいただいたことで、自分でも頑張れるかもしれないっていう思いにさせられた作品です。その時のテーマが「蝶」だったんですけど、蝶のひらひら飛ぶ感じを文字で表現して絵も入れて作った作品です。

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好きな言葉やメッセージをカリグラフィーでおしゃれに書いて楽しみましょう!

 ハングルのカリグラフィーというのは、韓国語の新しい楽しみ方が出来る文化じゃないかと思います。ハングルを美しくおしゃれに書けると、自分でも楽しめますけれど、書いたカードや作品をプレゼントしたら、貰った人を喜ばせることができます。韓国語を学んでいる人だったら、カリグラフィーでいろんな文章を書くので、韓国語の勉強にもなるんですよね。普段の韓国で使う言葉の勉強もできるので一石二鳥かなと(笑)。自分の好きな言葉やメッセージをカリグラフィーでおしゃれに書いて楽しめる、ということをたくさんの人に感じてもらえたら嬉しいです。

カリグラフィーのいいところは、韓国語がわからなくても、とりあえずお手本を見て真似して書いてみることができるので、ハングルの構成もきちんと理解出来ていなくても、ハングルが読めなくても、難しく考えなくても大丈夫ですよ!

CLASS101の生徒さんが書いたものを撮影して送ってくださるんですけど、それを見るとすごく感動するんですよね。感動の連続です。一生懸命練習してくださっているのがすごく伝わってきますね。特に心に残っているのは、一番最後のコメントで「クラスが終わってしまうのが名残惜しい」って思ってくださるかたが何人もいらっしゃって、そこまで思ってくださっているんだなということがありがたく思うのと、それだけハングルのカリグラフィーの魅力をたくさん感じていただけたんだなってことが嬉しく思います。

自分の好きな言葉や伝えたいメッセージ、好きな歌詞、ドラマのセリフなど、自分の気持ちを込めてカリグラフィーで書きながら楽しんでください!

おわりに

カリグラフィーは、カード以外でも生活の様々な場面で活用することができます!ぜひカリグラフィーを学んで、普段の生活をより豊かなものにしてください♪


AKIKOさんプロフィール

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韓国在住の日本人カリグラファー。結婚を機に韓国に移住し、釜山から車で1時間ほどの海と山に囲まれた昌原市という地方都市に暮らす。もともと字を書くことが好きで、高校時代まで書道を続けてきたこともあり、育児の合間に筆を持ちたいとハングルカリグラフィーを始めた。
そして、文字を美しく自由に表現しながらその奥に込められた想いを伝えるカリグラフィーの世界に魅了され、2016年からカリグラフィー作家として活動開始。

[経歴]
生涯教育講師連合会 カリグラフィー指導者1級取得
大韓民国伝統美術大展 繊維彩色部門 特選(2020年)
大韓民国扇芸術大展 カリグラフィー部門 特選(2019年)
城山美術大展 カリグラフィー部門 入選 (2017年)
開天美術大展 カリグラフィー部門 入選 (2016年)

昌原大同百貨店文化センター講師
昌原市 ジュヌンヘンボク工房 カリグラフィー講師

企業、デパート、医療機関等の多数イベントにカリグラファーとして参加





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