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物語思考

前回も本の感想記事だったんですが、今回も本の感想記事です!

けんすうさんの『物語思考』読みました。

物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)


物語思考とは?

「物語思考」とは、イメージとして「小説を書く」みたいな感じに近いです。
自分と言う「主人公」のなりたい姿を決め、「キャラ」を設定します。それから、キャラが活きる関係を作って、物語を「転がして」いきます。自分を物語のキャラとして扱うことで、他人事化して、客観的に見ていくことができます。

物語思考/けんすう(古川健介)

物語思考の対象者

「やりたいことを見つけろと言われても、見つけ方がわからない」という人や「行動しろと言われてもできない」という人を対象にしています。

物語思考/けんすう(古川健介)

副題や前書きにもある「やりたいことを探さない」っていうのすごく良いですよね。

私自身はというと、わりと進学校な高校で親にも先生にも大学に行けと言われるなか、反対を押し切って自分の行きたい専門学校に行ったりして、『やりたいこと』について悩むことはあんまりないタイプの人間ではあるんですが。
人生いろんなこと起こるし、やりたいことベースでずっと生きていくってのもなかなか大変だなーと感じるので、やりたいことがないのは別に全然いいんじゃないかと思ってます。

でも、やりたいことがない場合の人生の方向性って確かに掴みにくくはあるので、そこに対して道筋を示してくれる本めちゃ貴重!と思って読みました。

読んだ感想

すごく面白いし、この本を読んでこうなって欲しい、という方向性と、そこにいたるまでのルートの説明が、めちゃくちゃ分かりやすかったです。
ただ、思ってたよりずっと地道作業な本だな〜と思いました。

どういうところに地道さを感じたかというと…

物語思考の構成

ステップ1:自分を制限している頭の枷を取る
ステップ2:なりたいキャラクター像を設定する
ステップ3:そのキャラを実際に動かす
ステップ4:そのキャラが生きる環境を作る
ステップ5:そのキャラで「物語を転がす」

物語思考/けんすう(古川健介)

私はこういう自己啓発的なことがかなり好きな人間なので、ステップ1の『こうなっていたいと思う状態を100個あげて、枷を外す』はわりと定番でやったことあったんですが、

そのあとのステップ2と3はあんまり意識してやったことがなかったです。
そしてここをやり切るのめちゃ地道じゃない?けっこう大変そう!と感じました。

ステップ2と3もうちょっと詳しめ概要

  • 「自分が書いた『なりたい状態』にたどり着けそうな人ってどんな感じなんだろう?」と考えてキャラの原型を作る。

  • 「なりたい状態に近い人」のリストをもとに、その人がどういう性質を持っているかをひたすら書く。
    その上で、自分の「なりたい状態」のリストを眺めてみて、どの要素があると達成しやすいか?を考えてみる。

  • そのキャラクターの行動リストを作る。

というのがこのステップでやること、になります。

最初から完璧を目指さなくていいってことは言われてるんですが、ここをしっかり言語化するのけっこう大変だなと。。
ただ、かなり丁寧にやり方の解説をしてくれているので、気になる方はぜひ書籍を読んでみてください!


ちなみに、キャラクター設定の大事さは、わりと身に染みて感じてます。

以下、本の感想っていうより単に自分語りです↓

わたしのキャラクター変遷

①陽キャを目指す


今でこそ、人と会話するの大好きだし、人に対して興味をもって自分から積極的に関わっていこうとするタイプなのですが、

子供のころは、めちゃくちゃ人見知りで本ばっかり読んでる小学生でした。

自分の初期スキルは「日本語の活字を読むのには抵抗がない」くらいで、それ以外のスキルは全て後天的に意識して獲得したやつだと思ってます。

そんな私が、人生で最初に自分のキャラクターを意識したのは、中二の春休み明け、クラス替えをしたばかりの部活のお昼休憩のときでした。


一緒にご飯を食べてた同級生が「新しいクラス陰キャばっかで嫌やわ〜」みたいな発言をしていて、私はそのとき初めて陰キャ陽キャの概念を知り、天啓を得たように「じゃぁ陽キャ目指してみっか!」と思ったのが始まり。


ちなみに陽キャを目指す前はどんなキャラだったかというと…
今でも仲良しの中学からの友達がいるのですが、その友達に中一のときの私がどんなだったかを聞いたところ
「感情のないロボットっぽかった」
と言われました笑
自分でも納得感がある。。


そんなこんなで陽キャを意識し始めましたが、最初の頃は「天然キャラ」扱いをめちゃくちゃされたのをよく覚えてます。しかし、陽キャってこんな感じだな、とクラスメイトを観察し実践を繰り返すことにより、だんだん陽の者としてのコツをつかめてきて、高校のときにはもう天然キャラ扱いをされることはなくなりました。

高校の文化祭とか体育祭とかの学校行事はクラスでわりと常に中心にいる立ち位置だったので、キャラコントロールうまくいったんじゃないかな?と思ってます。


②リピーターの多いエステティシャンを目指す

そのあとキャラクター設定について意識したのは、仕事で個人事業主な働き方を始めたときです。

私はもともと、エステ・マッサージ業界で昼夜働いておりまして、
最初のうちは、技術が上手くて普通に感じが良ければお客様はつくだろうと思ってたんですが、そんな甘い話があるはずがなく。

全然リピーターが増えない!なぜ!というところで、実際にリピーターがついてる先輩を観察して、そのキャラクターをコピーするよう意識し始めました。


技術についてもお金と時間かけていろんなところに学びに行きつつ、

接客の仕方として、メインターゲットである40代以上の女性に対して、どう振る舞えばリピーターになっていただけるのか、
あと男性に対しても恋愛とかの方向に持っていかずにリピーターになっていただくにはどうすればいいのかをずーっと考えてました。
(密室な状況も多いし、色恋営業は普通に危ないと思っているので…)


そんな風に10年以上働いたことで、ありがたいことにお客様は一定ついてくださるところまでになりました。
しかし、エステ・マッサージ業界がコロナで色々大変なことになり(人に触れない時代が来るとは思っていなかった)、
このままこの仕事だけ続けるのもリスク高いな、他のスキル身につけてみたいな、と思って、今はWeb制作などをやってる会社で働きつつ、プログラミングを勉強してる、という状況です。

新しい環境に合わせて、また新しいキャラクターを設定するべきタイミングだなーとうっすら感じていたので、物語思考、今のタイミングで読めてとても良かったです!

というわけで長くなりましたが、

なりたいキャラを意識して行動すると、いろいろ上手くいきやすいよね、というのは実体験をもって実感済みです。

これからはステップ2と3(キャラの原型作りと行動表作り)についても、意識してやってこ!

自分語りばっかりになりましたが、自己紹介note書いてなかったので自己紹介代わりってことで!!

最後までお読みくださりありがとうございました〜

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