水屋神社の樹
【記録◆2023年6月17日】②
本殿の後ろに、『水屋の大楠』という御神木があります。
境内には他にも多くの樹があるため、すぐには辿り着けませんでした。
『結び桜』は、幹の途中まで、ひとつになっています。
『夫婦杉』は、根がひとつになっています。
楠(広葉樹)と椙(針葉樹)の根も、ひとつになっています。
「樹洞(じゅどう)」は、様々な生物の棲み処や隠れ場所となります。
境内には人懐っこいムササビがたくさん棲息している、とのこと。
夕暮れ時を待って、昼間はどこかに隠れているのでしょう。
20年前、中遷宮の準備中に地面を均していたら大きな切り株が地表に出てきたそうです。直径3メートルもあり、欅としては巨木中の巨木。
少し離れた所にも、大木だったとみられる欅の株が半分に切られた状態で埋まっていて、それがいま境内に立てられています。
水屋神社は中央構造線上にあるそうですから、龍脈や水脈の集まる所で、樹は巨木になるのでしょうか。
切り株は自然の形なのに、まるで瑞獣が彫られているかのよう。
『水屋の大楠』は、県天然記念物。
樹齢千年、樹高35m、根回り29m、胸高周囲16.63m。
本殿の裏から引き返そうとしたとき、木立の向こうに鳥居が見えました。
「鳥居の向こうには、川の神さまがいらっしゃる」と直感して、夏草の間を大喜びで下っていきました。
美しい川が見えるかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?