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吹奏楽部のみんなに本気で読んで欲しい記事(マウスピースについて)

※今回の記事はいつもより値段をお安くしています(300円)
よかったら吹奏楽部のみんなも親御さんに確認の上、
買って読んでみてくださると嬉しいです。


みなさまこんばんは。
有料noteのお時間でございます。土曜日に長距離移動の仕事があり力尽きてしまいました…ということで日曜日の更新です。

さて、今回はタイトルにもあるように

「吹奏楽部の中学生、高校生に読んで欲しい記事」

です。

で、何を書くかというと、「マウスピースの重要さ」についてとなります。

最近ありがたいことに中学校や高校に指導に行くことが多くなってきたのですが、そこで感じるのが「マウスピース問題」です。

自分のマウスピースを持っていない、学校で何年も使われているものをそのまま受け継いでいる方が非常に多く、これは僕が学生の頃からあまり変わっていないように思います。

「音色を良くしたい」
「音程を良くしたい」
「高い音を綺麗に出したい」

というリクエストを多くいただくのですが、
正直なところマウスピースが良くない場合、本当に申し訳なく、僕の指導力不足な面もありますが、僕の感覚だと

「ほぼ不可能」

なことが多いです。

結論から申し上げますと、マウスピースだけは自分のものを持つ、というのがクラリネットを上達するためには必須事項だと思っています。

ということで今回は、
・なぜマウスピースが大事なのか
・どういう影響があるのか
・どのメーカーのものがおすすめなのか
・予算はどうか
等を書いていこうと思います。

大人の方やマニアックな記事を期待されている方、今回はもしかすると簡単すぎる、もう知っていることかもしれません。
ですが、今一度少し初心に戻るような気持ちで読んでみてくださると嬉しいです。

では行ってみましょう。

クサノが肌で感じる学校吹奏楽部の現状


学校の吹奏楽部指導ではクラリネットパート全員をいっせいにレッスンすることが多いのですが、いつも僕は自己紹介をしてもらいつつ楽器やマウスピース、リードやリガチャーの状態を見ています。

体感だと…そうですね、5割くらいの学校さんでは、学校で先祖代々伝わってきたメーカーも型番も判別不能なマウスピースを使用している気がします。
リガチャーも大体そんな感じです。
不思議と楽器の状態は悪くない学校が多く、リペアの文化は根付いてきているのかなと思っています。

クラリネットの音、というのはクサノの考えだと、7割…いや8割くらいは「仕掛け」で決まると思っています。
そのなかでもマウスピースが占める比重は非常に大きいと思います。

音色を作る割合はクサノ的には
マウスピース5割、リード3割、リガチャー2割くらいでしょうか。

仕掛け=クラリネットのマウスピース、リガチャー、リードの3つの組み合わせのこと

「高い音が出づらいんです」
「音色が薄っぺらくて」
「リードミスがたくさん出ちゃいます」
「音程が合いづらいです」

この辺りの悩みは、マウスピースが良くないことで起こっていることが多いです。

良くないマウスピースはざっくり言うと

・古すぎる
・先端やリードの接地面が傷つきすぎている
・性能があまりにビギナー向けのものである


あたりでしょうか。
一つずつ説明してみます。

【古すぎる】
クラリネットのマウスピースの多くははエボナイトというゴムの一種でできています。これは使っていくうちにどんどんと削れていって寿命を迎えると言われています。おおむね並クラのマウスピースだと2~3年くらいと言われていますね。僕は1.5~2年くらいで買い替えることが多いです。

先端やリードの接地面が傷つきすぎている】
傷に関しては言うまでもないでしょうか。先端がギザギザになっている、テーブルというリードの接地面に傷が入っている、などはリードの振動をうまく伝えなくなってしまうため、音色が悪くなったり、音程が悪くなったり、ひどいとリードミスの原因にもなりえます。

【性能があまりにビギナー向けのものである】
性能があまりにもビギナー向け…というのは正直諸説あり、一概に悪いとは言えないです。ですが、ビギナー向けのマウスピースは「音が出しやすい」こと1点狙いのものが多く、制作コストもそこまでかけられてないように感じます。そのためクラリネットの本格的な音、楽曲での使用に耐えうる音、とは離れていってしまうように思います。できれば主流とされているメーカーでプロも使っている型のものを使うのが良いと思います。

本当にクサノの主観ですが、
ヤマハの4Cやクランポン純正マウスピースあたりは学校の現場で非常に多く見かけるのですが、正直あまりおすすめできないです。
プロで使っている人は18年くらいクラリネット吹いてますけど見たことがゼロです。もう一度言います。ゼロです。

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