湘南の土地探し　逗子編

これから土地を探す方は、いつもどこにどう探していいか分からなくて・・・というお話を本当によく伺います。もちろん学校で習うわけでもないので主に携帯からの情報収集になってしまうと思います。そこで土地探しから暮らしづくりまでを提案している側からちょっとしたアドバイスをお伝えできればと思います。建築士の主観もありますのでそこはカジュアルな感じに受け止めて頂きたいですが、お客様の立場で仕事をしておりますので目線としては間違っていないのかなと思います。

逗子の海は西向き

自分だけがそうなのかもしれませんが、海は南にあって川も南に流れるという感覚がありますが、逗子の海は西側にあるので鎌倉に住んでいるとちょっと違和感を感じることがあります。日本海側に行くと川が北に流れているので尚更です。だからどうだというわけではありませんが、逗子海見えロケーションは江ノ島と夕陽が映える最高スポットですが、同時に熱射最大＋台風直撃なので湘南の中では建物に一番辛い条件かもしれません。

JR横須賀線が一つの鍵

逗子を選ぶ人はJR始発で都内に出られるので都内への通勤重視の方が多く選ばれます。それだけに激戦区でもあります。また横須賀基地や羽田空港からの通勤も可能なので海外の方も視野に入れています。駅から離れるほどチャンスがありますが、有名地葉山が控えているのでかなり物件は限られるような気がします。駅まで自転車で30分くらいは全く問題ない海外組が外堀を埋めてくるので予算はかなり必要となってくると思います。

津波ハザードマップをよく見ましょう

JRの線路を挟んで新宿エリアなど南側が津波ハザードエリア、北側は沼間など地盤が緩いエリアが多いです。葉山もそうですが谷間に関東ローム層が積もった地盤が緩い土地が多いので山側は地盤補強の予算をみた方が良いです。知名、字名に氵（サンズイ）がつく場所は地下水が流れ地盤が緩い可能性があります。こうした理由から逗子は比較的天災に弱い地域が多いと思います。

夏は都内から人が海に押し寄せる

逗子の花火大会は鎌倉とは客層が違うとよく聞きます。あまり子ども向けでないビーチの雰囲気もありますが、最近の行政の取り組みもあり変わりつつあります。しかし夏の海水浴シーズンになると海寄りのエリアは少し雰囲気違う感じもありますので、土地探しの際は夏場にみるとよく感じがわかると思います。134号線も渚橋付近は渋滞のメッカですので、葉山方向のバスが動かないこともあります。またJR逗子駅前ロータリーはバスと一般車が混在し機能しないので週末や夕方、雨の日などは車が全く動かないことも多いでのでご注意ください。

京急路線エリアは少し下町チック

逗子でも京急路線エリアは下町の雰囲気が少しあり、ヨークマートなどに通う人の姿をよく見ます。自分も出演している湘南ビーチFMスタジオのある池子基地のグランドはちょっとアメリカな空気もあり、大きな公園や体育館もあるので個人的には好きなエリアです。京急路線に範囲を広げてリサーチするのも良いでしょう。

山の上にもエリアあり

葉桜やイトーピア、グリーンヒルなど山の上にも住宅街があります。一時アクセスの悪さから足が遠のいてしまいましたが、最近はまた注目を浴びてきています。但し、生活が車メインになるのとエリアによっては道路幅が広くないので現地をしっかり見た方が良いですね。最近は生活スタイルが変わったのと道の駅もできたのでちょっと刺激を受けている感じを受けます。イトーピアは区画が広く価格も高いのでなかなか物件は動いていない感じもありますが、山の眺望は素敵です。

まずは簡単なインプレッションでしたが、いかがでしょうか？逗子は山を見ながら海風を感じるくらいの距離感が良いかと思いますが、それは通勤・通学や買い物、自宅での仕事の割合によると思います。